2013年4月30日火曜日

大堀本店 - 山型の食パンたち

出来れば毎日行きたい、最も愛するパン屋さん、茨城県鉾田市にある大堀パン店さん。

パンは好きです。いや、今ではもっと好きです。きっかけはここのパン。パンってこういう味するやって開眼して、それ以来いろいろ食べてきてます。
残念ながら我が家からは遠いからたまにしか行けない。ようやく今年初めての訪問が出来ましたので、まずは心から愛する山型の食パンたちを。


イギリスパン。
まさにきっかけとなったパン。このパンを買って食べて、あまりの美味しさに悶絶したんですよ。もう味の強さがたまらない。上に何を乗せてもパン自体の味は消えないし、バターとかオリーブオイルとかだとむしろ強くなるんですよね。味がリッチなんですよ。

なにがリッチって、よくあるバターたっぷりとか卵たっぷりとかそういうリッチさじゃなくて、粉リッチなんですよね。えぇ粉物大好きっ子には粉の味が重要なのです。

そんでまた食感が好みで。中はふんわりってのはまぁお決まりとして、この周囲の焼き締め方がものすごく好きで。ムギュって感じの音がしそうで、でもぶりぶりって噛み切れる固さ。香ばしさと粉味のもっとも混ざり合った場所。
昔は出来ればパンの耳を食べなくて済ませたいお子様でしたが、いまではそんなこともなくなりましたよ。


何度もおじゃましてるわりに、パンを焼いてる若旦那とは話したことがなかったんですよね。この日はちょうどお暇な時間帯だったのか、のんびり相手をしてもらいました。

で、その時にこのパンの味について聞いたら、それは発酵の味だと。普通だとやらないような時間発酵させたりとか、自分が美味いと思う時間をその日の生地の感覚と併せてちゃんと発酵させるからこういう味が出てくるんですよと。
ほんとね、この味を知ってからは他の食パンを食べてもどこか物足りないって感じを受けてしまって本当に困る。毎日ここのパンを買えるわけじゃないのに、ハードルだけが上がってしまった。

でも本当に自分が美味しいと思える味に出会えたのはよかったと思って、もぎゅもぎゅと頂くわけですよ。



トーストブレッド。
砂糖とかバターを使わず焼き上げた食パン。イギリスパンがリッチなパンなら、これはプレーンなパンとでも言いましょうか。
シンプルで、もっと滋味深い。粉を捏ねて焼きましたって感じとは奥さんの言ですが、まさにそんな感じ。

パン味という点ではイギリスパンのほうが味があるんですけど、このパンのほうが濃さを感じる。特に粉の香り。

若旦那曰く、本当はこれが自分の好みなんだと。



鉾田市って鹿嶋市のちょっと上。なので、しらすを買ってパンを買って帰ると、至高のしらすトーストができるんですね。

あぁ美味い。



大堀本店
茨城県鉾田市鉾田1530
0291-32-2258

2013年4月28日日曜日

ゼリーの家 守谷店 - カルピスゼリー・イチゴゼリー・メロンゼリー・オレンジゼリー・トロピカルゼリー・ミルクゼリー

すっかり夫婦してハマっております、ゼリーの家さん。

本店は小名浜なんですよね。一度行きたいなぁと言いつつ、なかなか都合がつかないままなんです。本店のゼリーは守谷店のとはまた違った形。バリエーションもいろいろ。いいなぁ。

ところがですね、以前おじゃました時にお話してたら、小名浜から来る月曜日は本店の商品をちょっと持ってきて守谷店でも販売しようかなっておっしゃってたんですね。まぁこれからの様子見次第ですけどって話でしたけど。

そんな小名浜バージョンが、守谷店にやって来ました。いやっほう。



開けると鮮やか。6色のお楽しみです。



ミルクゼリー。
僕、牛乳飲めないんですよね。だからリッチミルクなソフトクリームなんかもダメでして。
なのでこれは奥さんが食べて味見をちょっとって思ってたんですが、いやいや、美味しければ大丈夫って単なる食わず嫌いですかね。



つるんと真っ白を割ると、中にはチョコのムース。
甘すぎず、かと言ってカカオが強すぎることなく、周りのミルクゼリーと一緒に食べるとマイルドココア。ミルク部分も必要以上に牛乳臭くなくてって書くのは牛乳嫌いの人間の性ですが、まぁとにかくバランスがいいんですよ。多分チョコムースだけ食べると、重たってなっちゃうくらいしっかりした味なんですけどね。

ちゃんと甘いのに甘過ぎないから、あっという間になくなってしまいました。これまで食べたゼリーは酸味がポイントって味だったんですけど、これはまた全然違うわけで、でもやっぱり食後の印象は同じようにさっぱり。キレがいい甘さが、牛乳とチョコで出来るって不思議な感じです。喉越しがいいココアって書いててもなんか変ですからねぇ。



イチゴゼリー。
いちご味には興味がないんですよ、普段。なんていいますか、あのいちご味味が苦手でして。同様にメロン味味もだめなんですけど、ここのメロン味のゼリーが美味しいことは知ってますから、きっといちごも旨いはず。

いやー、期待を裏切りませんよ。いちご味味なんですよ、いちごシロップの。でも安っぽくなくて、妙に本当のいちごの様に香って、さっぱり消えていく。これも酸味と甘み、香りの配合なんですね。



中はいちごのムース。それほどいちご味は強くなくてふんわりと。だからゼリーが引き立つ。ミルクの場合はチョコのムースが外のミルクゼリーを引っ張るんですけど、いちごの場合はその逆。しっかり香るいちご味と酸味を優しく抑える役割。



オレンジゼリー。
果汁たっぷり、100%オレンジジュースのよう。甘さを抑える酸味が効いてるから、みかんのゼリーって言ったほうがイメージには近いかも。



中のムースもオレンジ味。こちらもそれほど強くなくて、ゼリーのキリリを引き立てる。



メロンゼリー。
イチゴの時も思ったんだけど、ほんと謎のシロップ。メロン味味なのにメロンたっぷり。生メロン感と懐かしいメロン味が同居しててほっこりする。

それにしても、見るも涼しげ。



中はメロンのムース。イチゴやオレンジよりもミルキーな感じが強いかな。メロン味って結構強烈だから、濃淡メリハリが効いてて食べやすい。



残り2つは守谷店でもカップの形で頂ける味。

カルピスゼリーとトロピカルゼリー。
えぇ、なんでこんな写真かと言いますと、知らないうちに奥さんが半分づつ食べちゃってたんですね。なので丸い状態の写真はありません。



いずれも中までゼリーのタイプ。味は守谷店のカップ版と同じ感じなんだけど、食感がこっちのほうがもちっとプリっとする。守谷店のはザクザクって感覚なんだけど、こっちはプルプル。カップに入ってないからなのか、やっぱりちょっと固さが違うのか。食感の楽しさは小名浜版のほうが馴染みやすいかもしれません。

味?言うまでもないですよ。めっちゃ美味しい。


ネットでゼリーの家さんの評判を見ると、味に不満を言ってる人はまず見ないんだけど、値段が高いって書いてる人をちょくちょく見るんですよね。まぁ嗜好品ですしね、安くはないかも。

個人的には、ちょっと驕ったケーキ屋さんの400円とか500円するケーキよりも、守谷店のカップの360円もこの小名浜のタイプの252円も、どっちもすごく満足度は高いと思ってます。
ゼリーって名称から割高感をもっちゃうのかなぁ。ケーキはハレの日の食べ物だからちょっと高くてもいいのかなぁ。



小名浜店は1988年に開店されてて、地元には長年のファンの方々が沢山いらっしゃるそうです。最近は、そんな方たちから守谷店バージョンを食べたいから発送してくれって注文を受けるんだとか。

いつもいつも両店の味が食べられるわけじゃないですけど、それでも両方を直接買える守谷店は幸せでございます。
ちなみに、月曜日に引き取りなら小名浜店のゼリーの予約ができるそうです。まぁ数に限りはあると思いますけど。


ゼリーの家 守谷店
茨城県守谷市松が丘5-36-5
0297-44-7642

2013年4月26日金曜日

鯛、2013春 炙りで旬を楽しむ

我が家の春の魚介類の楽しみといえば、しらす蛤ホッキ貝って感じなんですけど、普段そんなに興味がないからってキングを忘れては怒られます。

鯛。

めっちゃ大漁です。綺麗ですねぇ。今朝水揚げされた新鮮そのものの鯛たち。



程々サイズのを分けてもらいました。30cmくらいでしょうか。まぁ夫婦二人には十分なサイズです。
…二匹ありますし。



捌く過程は大して上手でもないから割愛。っていうか最中に写真を撮る気がわきません。


で、当日はお刺身。プリっとした新鮮さの食感と、じゅわっと広がる脂、そして熟成が始まった身の旨味がたまらんです。まぁ本当はもう少し寝かせたほうが美味しいんでしょうね。多分。

この時期の鯛は脂が乗ってるから、淡白って何?って感じです。



当日の一尾は刺身になるのがお定まりのコース。となれば、残りは昆布締めにするのが我が家の定番。

今回は皮を引かず、昆布を身で挟む形で寝かせます。
その心は、皮目を炙りたいから。今回のメインはこれです。

ほんとは松皮造りをやってみたかったんですよね。でも熱湯をかけて氷水で締めてとか、ちょっとめんどい。だから炙りですまそうかなと。でもそれだけだと面白くないから、昆布締めを炙るかと。
まぁ元の素材がいいですから、よっぽど変なことしなければ美味しく食べられるでしょう。


ということで、1日寝かせた鯛の皮目に火を入れます。バーナーでゴワーって炙って、チリチリってのが止まればOKかな。

いつも思うんですけど、バーナーのガスの匂いが気になるんですよね。本当は炭とかで炙りたいなぁ。

それはともかく後は適当に削ぎ切って盛り付け。ヘタクソですな。
ちなみに炙ったせいで皮目が取れそうになるんですよね、切るとき。これってどうしたらいいんでしょうか。教えてプロの人。

ちなみに炙りの後でも氷水とかで締めたほうがいいのかなーとか思ってたんですけど、今回は昆布締めにしてるからそういうわけにいかない。っていうかまぁやっていいのかどうかの判断もつかないんですけど、キリッと冷やせば切りやすいんですかね。多分。


なんだかんだ言ってますが、これまた激旨。っていうか鯛でこんなに美味しかったのって初めてかも。皮目の香ばしさはもちろんなんですが、やっぱり皮目付近の旨味がすごくある。皮を引いて食べるのはもったいないなぁ。
昆布の香りも1日だし半身だけだから、ほんのり程度。表面がねっとりして香るけど、芯はまだプリっとした食感が残ってる。

厚めと薄めの二種類造ってみたんだけど、1日寝かしてあるから厚めのほうが美味かったですな。食感よりリッチな旨味が重要でした。



頭を始めとするアラたちは、大根を煮るための出汁でございます。
頑張って骨を避ければまだちょっと身が食べられるんですが、まぁそれはともかくメインは大根。

ぶり大根よりはちょっとあっさり目の味付け。旨味自体が上品だからって思いますけど、いやはやかなり濃厚な旨出汁でして、以外と濃い味に感じます。贅沢よのぉ。

煮物は奥さんが全部やってくれたから、そりゃ食べるだけなら贅沢の極みでございます。



鯛って普段はそれほどっていうか正直興味がないんですけど、やっぱり旬になると食べたくなりますね。見るとあまりに綺麗で美味しそうで。
そして期待を裏切らない味でございました。

2013年4月24日水曜日

アンチョビを作る、2013冬 二度目の味見

作ってから二ヶ月半我慢しました。もういいでしょう、さすがにいいでしょう。
二度目の味見をしてみます。

仕込んだ時:アンチョビを作る、2013冬 仕込み
1回目の味見:アンチョビを作る、2013冬 はじめての味見


見た目はそれほど変わってない、気がする。若干、脂の塊とか結晶が出来てきてる部分がある。
カビじゃないといいなぁ。よくみれば汁の色もちょっと濃いかな。



フタを開ける。

めっちゃ良い香り。発酵した濃厚な魚の香り。いやこれ成功でしょ。



一尾取り出して、骨とヒレを取り除いてみる。
うーん、まだ身離れはよくないなぁ。っていうか、完成形だと身離れがいいのかどうかもよくわかってないですけど。

前回はまだ完全な魚の身って状態だったけど、今は押すと崩れるくらいには発酵してる。でもまだ生魚の身ですって感じのねっとりした感触もある。

皮を取ってオイルに漬けるって書いてあるのをよく見るんだけど、どう考えてもこの状態の皮は取れない。すぐに切れてしまう。どうしたもんかとキッチンペーパーで拭うと簡単に取れる。でも薄っすら皮の跡は残るから、完全には取りきれてないなぁ。
まぁ皮付きでも構わないとか、むしろ皮目の脂が旨いとか書いてるのも見るから、まぁこれは好みなんだろうな、ということで気にしないでおこう。



かじる。

美味い。めっちゃ美味い。

前回と同じくらい塩辛いんだけど、ちゃんと発酵して旨味がすごくあるから、塩辛くても食べられてしまう。っていうかこのままアテに出来るやん。


さて順調に発酵してきたわけですが、まだ生々しい感じが残ってるからもう少し寝かせておくことに閣議決定。暖かくなってきたから二週間くらいかな。また様子を見よう。



味見での残ったアンチョビは、その後市販のアンチョビと一緒にアンチョビキャベツを作ったんですよね。市販のと違って、まだ油に溶け込んでいかないんですよ。やっぱりまだ発酵が足りないことが証明されてしまいました。

2013年4月22日月曜日

ランディワ - ランチカレーセット(ポーク・マトン・ドラムスティック・かぼちゃ・ナスの酢豚的なの・魚のチリ的なの)

スリランカの新年のお祭りが4/14にあったんですが、ちょっと遠くて行けなかったんですよね。
だからといってはなんですが、翌日にランチにおじゃましたら、お祭りの後だったからか休日。
(´・ω・`)ショボーン

こういうお預けを食らうと、尋常じゃなく食べたくなりますよね。
ということで、日を改めて再訪です。珍しくシェフがお休みで、スーシェフが作ってくれました。

お肉は何がいい?って聞いてもらったので、マトンとポークで。今思えば、一個選べってことだったのかな。すごい品数になっちゃっいました。


ポーク。
今日のはカルダモンがそれほど効いてない、ベースはマイルドな味。でも代わりと言ってはなんですが、チリが効いててとても辛い。ジワジワと残る辛さ。



マトン。
一方こちらはカルダモン前回全開の香り高きカレー。味を変えてくれたんですかね。どうしてもマトンのほうが臭うから、カルダモンはこっちだったんでしょうか。



ドラムスティック。
前回に引き続きです。旨いんよねー、なんとも不思議なマイルドさとほろ苦さと、なんか独特の香り。

しかし正しくはどうやって食べるんだろう。スプーンで割って中身をこそげ落として、それを集めてたべてるんですよね。でもそもそも現地の人々は手で食べますから、都度がしがしとしがむんでしょうか。

手で食べると言えば、一度チャレンジしたんだけどまどろっこしくなってやめちゃいました。意外なほどに上手に食べるのが難しい。
ちゃんと食べられるようになると、スプーンで食べるのとは全然味が違うらしんですよね。



かぼちゃ。
これが今日のイチオシでした。めちゃくちゃ辛いんだけど、かぼちゃが甘くて絶妙に合う。そして野菜のカレーとは思えない濃厚ワイルドな味。このタイプは初めて食べたなぁ。



スリランカ酢豚、って勝手に呼んでますけど、前回もあったナスの酸っぱいカレー。っていうかだからカレーなのかなんなのか。今日はパイナップルが多くて前回よりもトロピカル。奥さんはちょっと…って言ってけど、僕は意外なことに結構この味好きなんですよね。酢豚って興味ないのに。

そして前回に引き続き、謎の香りはわかんないままでしたけど。



魚のチリなやつ。
魚が塩辛くて、ご飯がいくらあっても足りない。ちょっとやりすぎやろって思うんですが、塩辛いだけじゃなくて旨味もめちゃくちゃ濃いから、ついまた箸が伸びる、ちがう、スプーンが伸びる。
元の魚を見せてもらったけど、白身魚を塩漬けにして干したようなモノ。奥さんが匂いを嗅がせてもらったんだけど、超良い香りだったとか。



サンボル。
何のサンボルだろ。多分大根の葉っぱだと思うけど。いつもよりにんにくが少なくあっさりしてるから、かなりの量があったのにバクバク食べてしまった。



全景。



計7品。パパダンもあった。
食べきれるはずもなく一部はお持ち帰りに。ご飯おかわりしたんだけどなぁ、それでもカレーを消費しきれなかった。

締めに紅茶も頂いて、今日も満足でございます。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2013年4月20日土曜日

湯どうふごん兵衛 - 湯豆腐、ガランツ、お湯割り

鹿児島に行って来ました第6弾。鹿児島市内の老舗湯どうふ屋さん、湯どうふごん兵衛さん。
行く前にネットでも見てましたし、お店の前を通って気になってたんですけど、まぁ豆腐はいいかって思ってパスしてました。

が、大和桜酒造の徹幹さんから、ここの豆腐でお湯割りをってお薦め頂いたので行って来ました。



店内はコの字型のカウンターのみ。20席もないんじゃないかな。

メニューは湯どうふと串物。湯どうふをお願いしてから串をつまんでしばし待ちます。

うなぎの肝。鹿児島ってうなぎの産地なんですよね。その割に食べに行きませんでしたから、せめて肝だけでも。プリっとしっかりした身に香ばしいタレ。焼酎が飲みたくなる味です。



牛たん。添えられてる橙がすごいサイズ。またそれをしっかり絞って爽やかな味を足す。贅沢に絞っても、レモンとかほと強くないから肉味もしっかり、爽やかさもしっかりとなって結構不思議な感じ。橙ってこんなんなんや。



奥が牡蠣串、手前がガランツ、トビウオの子供です。牡蠣は想像どおりに美味しいんだけど、それ以上にガランツ最高。香ばしさとコクとエグみといろんな味が濃縮されすぎ。いやー癖になる。いいなーこのワイルドさ。すごく硬いやつなんかは、ほんのり豆腐とともに茹でられてほぐされて焼かれるものもあります。
とにかく濃くて濃くて、こんなに焼酎が楽しいアテはあるのかと。



さて待ってる湯どうふ。豆腐を温めるおでん鍋みたいなところでお燗もつけてあります。しまった、その写真は撮ってなかった。

で、基準はよくわからないけど、程々のタイミングで豆腐は切り分けられて写真のように鍋になります。湯どうふの中身は13品。豆腐、ホタテ、ネギ、豆もやし、エリンギ、しいたけ、たけのこ、きくらげ、春菊、山芋、銀杏、うずらの卵、おくら。これって季節で変わるんでしょうか、どうなんですかね。そして出汁。昆布がベースの全体をまとめる美味出汁。

これを激旨なポン酢というかタレで食べるわけですが、このタレがまぁ美味しくて美味しくて。これも橙が効いてるのはわかる。ベースは多分鰹節と鹿児島の甘く香る醤油かな。それを出汁で割ってる?そこにたっぷりの小ネギと海苔。いやー、湯どうふって結構有名店とかでも食べて来ましたけど、ここまでの満足感はなかった。そりゃ当時は二十歳そこそこですから、そもそも豆腐に興味があったのかって話もありますけど、まぁそんな昔の記憶はともかくとしても、これは本当に美味しかった。

タレとか出汁とか豆腐そのものとか、美味しい理由はいくつもあります。でもその一つが一緒に飲んでるお湯割り。正確には小鶴の前割のお燗。鹿児島で飲んだ温かい焼酎のなかで一番美味しかった。焼酎バーで出してもらったのよりも美味しかった。単品同士で飲み比べたらそりゃわかんないですけど、とにかく湯どうふとの組み合わせがもうたまらなかった。何杯飲んだっけ、多分5,6杯かな。もうとまらないんですよ。

食事の中にある焼酎。正しく鹿児島を味わえたと思ってます。ありがとう、徹幹さん。



自宅に帰ってきた翌日、いそいそと豆腐を買いに行って、湯どうふでお湯割りを飲みました。幸せでございます。


ごん兵衛
鹿児島県鹿児島市東千石町8-12
099-222-3867

2013年4月18日木曜日

市場食堂 城南店 - 各種刺身の定食

鹿児島に行って来ました第5弾。鹿児島の中央卸売市場の中にある市場食堂さん。まさに市場のための食堂です。
鹿児島にいる間、てくてく歩いて何度も通いました。ほんと港が近いって羨ましいなぁ。

地元の皆さんは刺身は食べてなくて、揚げ物とかばっか。でも普段こういう鮮度のお刺身を食べられるわけじゃないですから、脇目もふらず刺身です。


刺身定食。1300円。
さすが市場の中にあるだけあって、ものすごく新鮮な味が楽しめます。内容は日によって違うんでしょうけど、この時は7種盛りにうにがちょっと、ビックリの品数です。一切れ自体はそれほど大きくないですけど、数切れずつあるから物足りないなんてこともなく。っていうか、普通に食べてて刺身が余る贅沢な量。
ちなみに醤油は鹿児島らしく甘いやつですが、僕は結構好きなんですよね。以前長崎に行った時に気に入って買って帰ってます。特に新鮮なお魚にはむしろこっちのほうが合いますな。カツオなんかにはすごく良かったですし。
あと普段味噌汁に興味がない人なんですが、ここの味噌汁はホントに美味しかった。




首折れ鯖定食。1000円。
早めに行かないと売り切れるらしい一品。なんせ我が家は出来れば生鯖を食べたい一家。それが叶わないから生っぽいしめ鯖をしょっちゅう作るわけですが、やはり本場の本物は違います。ほんとにこれが魚なのかなんなのかって感じの味と食感。脂はしっかり乗ってるのにしつこくなくて、身の甘みは爽やか。皮目に近い部分のプリっとした食感と身のぶりっとした食感。まぁこう書いても何が何やらって話です。食べた人にしかわかるまいって自慢しておきます。




カツオ定食。1000円。
鹿児島では2月半ば位から出回るんですね。カツオ大好きですからたまらんですよ。カツオって血の匂いがダメな人とかもいますけど、ほんとそんな人にはこれを食べさせたい。そもそもにんにくとか玉ねぎとかで食べるのって、もちろんそれはそれで美味しいけど、匂い消しの要素も多分にありますよね。これには全く必要なく、普通のお刺身と同じようにわさびで。青々とした抜けるような良い香りと熱々ご飯の組み合わせがたまらんでした。




ハガツオ定食。1100円。
ハガツオってあんまり食べたことないですけど、鹿児島ではよく取れるんですね。足が早いので刺身で食べられるのはそんなに簡単じゃないとか聞きますけど。ちなみにこの日はメニューにかかってなかったんですけど、一応ハガツオありますって聞いたら奥から大将があるよーって言ってくれたのでありつけました。見てたら今まさに捌いてます。
カツオという名前がついてますけど、香りも食感もカツオ感はなくって、食感はハマチとかに近いくらい。鮮度がいいからプリプリです。脂と身で2種類の甘みが素敵なコクでございます。
ちなみにハガツオ、愛するスリランカ料理の出汁となるモルディブフィッシュのことです。熟成すると旨味があんなに強くなるんですね。




まぁ他にも貝汁定食がすごく美味しいとか、噂はいろいろ。今度鹿児島に来るときも再訪必須のお気に入りになりました。

ちなみに、「BE A GOOD NEIGHBOR ぼくの鹿児島案内」ではハムエッグ定食が紹介されてます。


市場食堂 城南店
鹿児島県鹿児島市城南町37 鹿児島市魚類市場内
099-224-9864

2013年4月16日火曜日

ホッキ貝、2013春 旬の終わりを楽しむ

春のお楽しみ、ホッキ貝。数年前から恒例となってるんですが、今年はタイミングが合わずに4月も半ば。ようやくありつけました。

通年で採れるらしんですけどね。でも旬は1月から3月くらい、もう終わりの季節です。


大ぶりのホッキ貝がゴロゴロと。



ホッキ貝って苫小牧市の市の貝なんですってね。で、一定の大きさしか採っちゃだめって規制をして資源を守ってるとか。それに負けない大きさです。



開けるとこんな感じ。バカガイ科だからいわゆる青柳と似た感じ。よく知る貝のでっかいのって感じです。

ちなみに開けるのは超簡単で、水管を出すための溝から貝開けを突っ込んで貝柱を切り、そのまま逆へ動かして反対側の貝柱を切ればパカって開きます。
大きいからすごい力で閉じてきますけど、貝柱は簡単に切れるから開ける苦労は全然ない。岩牡蠣に比べれば楽なもんです。



剥いた貝はヒモと本体に分離。下の写真はヒモの部分です。水管は泥が付いてるから外しちゃうって書いてありますけど、よーく洗えばそうでもない。



こっちは本体。ぷるんぷるんです。



本体からツルッって抜けることがある謎の物体。我が家ではフカヒレって呼んでますが、本当は桿晶体っていう組織。初めてホッキ貝をさばいたときは、寄生虫じゃないのかってびっくりして調べたものです。ぷるんとして独特の食感で楽しい部分。もちろん食べられます。っていうか我が家ではこれがお楽しみの一つ。



さばき終えるとこんな感じ。見ての通りすぐにスープが出てきてしまいます。だからさばいてもらったのを買うよりも、食べる直前にさばくのが美味しく食べるコツだそうで。



我が家では必ず軽く湯通ししてから食します。刺身でも食べられる鮮度ですけど、寄生虫が心配だからやめておけと魚屋さんからのアドバイスですので。

茹でるとおなじみの赤い舌になります。



腸を取り除いて貝殻の上に乗っけて焼き貝。



途中で醤油をちょっと塗って出来上がり。ありえないほど濃厚な出汁と、プリっとした身のコラボレーションがたまらんです。ジューシー。



他にもかき揚げにしてみたり。
ちなみに去年はバター焼きにしました。お手軽で美味しい。



ヒモと貝柱は、醤油とかみりんとかで味付け。生姜と昆布も。



茹で汁と一緒に炊き込みご飯です。ほんのり香る貝の香り、そして旨出汁。焼き貝で出てきたスープとは違って以外とあっさりほんのり。それがまた上品で。



一緒に買ってきた釜揚げしらすと一緒に食べるという、どっちに対しても失礼なことをしてみたり。



とまぁ、随分楽しく頂きました。


ホッキ貝ってカレーにすると美味しいらしいんですよね。魚屋さんでもそう言われたんですけど、なんかもったいなくて未だにやれてません。もっといっぱい買った時にやるかなー。

まぁまた来年のお楽しみということです。