2014年1月31日金曜日

マーフレストラン - ビリヤニ・マトンコルマ・ダールフライ・マライボティ・フライドフィッシュ

ウルドゥー友人が遊びに来てくれた日は、必ずマーフレストランにお邪魔してる気がします。まぁ我々も理由を付けては足繁く通うわけですが。

本日、はじめにスペシャルなお茶を頂きました。
正式な名前が別にあるのかどうか判りませんが、ナムキーン・チャーエとのこと。カタカナで書いた場合にこれで正しいのかはあれですが。ナムキーンはしょっぱいものを指すようで、豆を揚げて塩を振ったお菓子というかおつまみなんかのこともナムキーンって言ったりするそうです。なので直訳すれば、しょっぱいお茶ってことになります。

味は確かにしょっぱく、そして塩気以上にバターがキツ目に入っています。ペシャワールとかの北の方で飲まれるお茶なんだとか。なるほど、ミルク感もありつつオイル感も強く、なかなかハードルが高い。

茶葉も特別にブレンドするんだと言ってましたが、具体的にどういうブレンドなのかまではよく判らず。確かに、一般的なチャーエとは味も香りもかなり違っていました。

暖かいうちは割りと平気でしたが、冷めてくると油分がねっとりとしてくることもあり、更にハードルが上がります。なんだかんだで僕は面白く頂きましたが、美味いかって聞かれるとまぁ言葉を濁しがちなコメントになってしまいます。



マライボティ。
マーフレストランのBBQものは、時間がかかる点を除けばかなり美味しいと思ってますが、中でもこれは一押しなのです。お店の中のメニューにはないのですが、お店の入り口に写真が貼ってある隠れというか隠れてないメニュー。まぁ写真のメニューが全部出来るかと言われると多分あれですが。

焼きたてで持ってきてくれたこの鶏肉は、ふかふかジューシー、そしてスパイス。しっかりと漬け込まれて味の染みた鶏肉は、噛めば中から肉汁とスパイスが混じって溢れる美味しさです。いやほんとオススメ。



フィッシュフライ。
個人的には、肉料理が美味しいパキスタン料理の隠れ美味いもの的なポジションなフィッシュフライ。今日は大ぶりのカットでいつもよりも更にふかふか。ほろっと解ける魚肉とカリッとした衣の対比が、スパイスで結ばれております。



今日のスペシャルだったビリヤニ。
いつもビリヤニを頼む時は、マトンかチキンかって聞いてくれるのですが、今日は何も言われませんでした。それもそのはず、豆のビリヤニなんですね。ひよこ豆がゴロゴロしてます。肉が入らないと旨みが足りないかなと思うのですが、スパイスは偉大ですね、あっさりはしても物足りなさは皆無です。



ダールフライ。
以前食べたダールフライとは豆の種類が変わってます。そういうもんなんでしょうか。ねっとりというよりもさっくりとした食感の極小豆は、一粒一粒に味が染みてるというよりも、カレーが豆をつないだ塊の美味しさ。意外としっかり辛く、そして濃厚な味。豆のカレーでこんなに濃厚で美味しかったのは久しぶりな気がします。本日のイチオシでした。



もう一つのスペシャルはマトンコルマ。
いつも感覚よりも丸いまとまった味に感じるのは、大鍋でいっぱい作ってあるからでしょうか。マトンの出汁が良く出て、それがスパイスと混じりあった状態は、ナンに染みさせると一層美味しい。



アチャール。
最近は必ず出して貰えます。うちの奥さんがこれ大好きだというのが知れ渡ったようですな。



食べたことないからということで、パーラナンを。想像以上の鮮やかな緑、ホカホカの湯気に香る甘いほうれん草の香り。個人的には、カレーを付けた時の味はプレーンの方が好みで、これはむしろそのままぱくつきたい味、カレー要らずの美味しさです。



今日も美味しかった。うん。


マーフレストラン
茨城県常総市馬場441-8

2014年1月29日水曜日

鹿と猪でジビエを楽しむ、2014新年

昨年9月、第一回龍宮研究会と称して、肉料理と愛する黒糖焼酎である龍宮とのコラボレーションを楽しむ飲み会を行ったのです。それがまぁとてもいい具合でして、次はもっとガッツリとした肉でやろう、ジビエだと。そんなわけで、今回の第二回に向け、親戚に頼んで鹿肉と猪肉を入手してきました。

鹿肉も猪肉も、僕の住む茨城県南ではめっきり見ることがなくなりました。東電のうんこ。
でも実家の岐阜では以前と変わらず入手可能でして、今回はそんな伝手でお願いしておいたのです。今回は、猪肉は親戚が捕ったもの、鹿肉は知人の猟師の方が捕った際に分けてもらいました。
いずれの肉も、昨年末に捕ったものを冷凍しておいたのです。年が明けてからの肉は、特に猪は発情期に入って臭いんだそうですね。


鹿のフィレ肉、約250g。
刺し身でも食べられるものだそうですが、我々夫婦以外の人も口にしますから、火を通すことに。



解凍して余分な水と血をよく拭きとる。



えー、途中の写真をすっかり忘れてましたが、出来上がりはコンフィです。

大きめの一口大に切った鹿肉に軽めに塩コショウしてちょっと置く。ローズマリーをひとつまみ入れたオリーブオイルに鹿肉投入。
我が家のコンフィは炊飯器調理です。湧いたお湯を炊飯器に入れて保温スイッチをON。そこにジップロックに入れた鹿肉オリーブオイルを投入して、今回は50分。30分経ったら教えろって言われてたんですが、すっかり忘れて別の作業をしてたのです。まぁこれが結果的には成功でして、ピンク色美しい柔らかコンフィが出来上がりまして。

ソースはバルサミコ酢ベースの奥さん秘伝のもの。中身はよく知りませんが、まぁ激ウマでございました。



鹿肉のスペアリブ。
思ったよりも薄いんですね。豚のスペアリブを想像すると全く違います。



こちらも解凍して暫し血抜き。なんですが、滲む血の割には匂いは干し草のような芳ばしい良い香り。そんなに念入りにやる必要ないようです。



醤油ベースのタレに漬け込みます。ちょっと漬かり過ぎるかなという懸念もありつつ、一晩。



翌日。よく馴染んでますが、白い筋というか膜に覆われてるので、ボロボロになったりもせずよさ気な具合です。



せっかくですので、オーブンじゃなくて炭火(もどき)で。



じみじみと焼いていきます。



身は薄いですから、それほど時間を掛けずとも火は通る。



一見焼き過ぎに見えなくもないですが、和風ビーフジャーキーといった感じの滋味あふれる美味しさです。骨と膜から肉を剥がすようにガシガシと噛み切ると、醤油だけじゃない香ばしさ。生の時にも感じた草の香りは、火を入れても健在でございます。

お腹いっぱいになるスペアリブじゃないですが、呑兵衛のツマミには最適な一品でした。



猪肉。ロース。
2パックありまして、こちらは脂が少なめの方。



春菊、しらたき、ネギ、しめじと、シンプルな味噌すき焼き。

子供の頃は、猪肉はやや臭いと感じることもあったのですが、今は全く感じません。大人になって旨味と思えるようになったのか、処理の仕方も進化したのか。いずれにしても、この旨味の強さや豚や牛とは一線を画す濃密な味わいは、もっとみんな食べればいいのにと思わずにはいられません。



こちらは脂が多い方。



ひき肉にしてスパイスたっぷりの肉団子に。油で揚げてからトマトベースの煮込みに。まぁ全部奥さんが作ってくれたので、途中の写真も苦労も知りません。
なんだか野菜が夏っぽいのが不思議な感じなのですが、味は冬らしいポテっとした旨味にトマトの酸味がきりりと。激ウマでして、本日の一押しは鹿のコンフィとこれで分け合った気がします。



猪のレバー。
なかなかドス黒く、立派なサイズです。約350gあります。



解凍して切り分け、水に晒して臭みをとった後、醤油ベースの下味を。



油で揚げた後はレバニラに。
臭みなんて全くなくて、豚レバーよりもしっかりブリっとした食感が心地よい。少し酸味のあるタレは、油を切って心地良い後味。惜しむらくは、とろみを付けなかったことでしょうか。次回は少し片栗粉を入れよう。



ということで、赤身の鹿、脂身の猪のいいところを味わう肉の会でございました。

普段料理し慣れてない肉達ですから、一品くらいこれはいまいちやったなぁってなるかと思ったんですけど、むしろおかわりはないのかって話だったわけです。中年が集まってよく食えたなぁと。

それにしても、この美味しさはやみつきになります。来年も、ジビエの季節にはお願いしておこうと思った次第でございます。

2014年1月27日月曜日

ランディワ - ランチカレーセット(ラッサム・ポーク・レンズ豆・玉ねぎと…・かぼちゃ)

スペシャルディナーの翌日以来ですから、結構な日数行ってませんでした。ランディワです。
まぁ3週間弱を結構な日数というのは言い過ぎなのか頭が悪いのかって気もしますけど。


寒い本日、スタートはスープ。ラッサムです。
酸味と辛味がガツンと効いた迫力のあるスープ。でもなぁ、ちょっと塩気がキツすぎです。それさえなければとても好みのスープです。まぁ少々塩気がキツイことはシュワさんの料理ではよくあること。それはそれとして、塩気以外の味を味わうのがよろしいわけです。
がっつりと効いた胡椒は今日のどのカレーよりも辛く、尾を引くようで意外とサラッと消えるからまた飲んで辛ってなってを繰り返す味。底に溜まった大量の胡椒を見ると、よくもまぁ飲めたもんだと思ってしまうわけですが、美味しいんだからしょうがないのです。



ポーク。
辛さは控えめ、でもスパイスの効きは十分、そしたら妙に纏まった丸い味。いつものポークカレーの味なんだけど、なんだかほっこりするのは何故でしょうか。たっぷりスパイスなのに尖った感じがしないのが不思議です。あ、オイルが少ないかな?そのせいなのかもしれません。



レンズ豆。
今日は緩めに作ってあります。コッテリトロっとの炭水化物カレーはかぼちゃもありますから。



玉ねぎと…なんだろう、大根?
食感は人参みたいなんですけどね、明らかに白くやや透き通ってるし。まぁ美味しいですから、こまけぇこたぁいいんだって思わなくもないんですが。マスタードシードがガツンと香り、見た目ほど辛くない。風味豊かでついついガッツリ食べてしまいます。

ちなみにこういう料理はなんて言うんだろう。以前スペシャルディナーの時はカレーって言ってた気もしますけど、炒めものなんだよなぁ。



かぼちゃ。
これを食べると冬のランディワだなぁとしみじみする味です。今日のかぼちゃは2種類入ってる初めてのケース。味以上に食感の違いが面白いですな。ほくほくトロっとと、さっくりポクポクって感じでしょうか。
辛さは控えめでクリーミーな印象は、もしかして「シチュー」って感じもありますが、風味の奥深さはスパイス万歳だなぁと、今日一番の美味しさを堪能でございます。



山盛りパパダン。
前回もそうだったのですが、このクミン練り込み系パパダンはカレーのお供にはもちろん、凶悪な止まらないおつまみになってしまします。



盛り付け。盛りすぎ。



半分近く食べ進んだ頃、久しぶりのポルサンボル登場。シュワさんが今作ったよってティッサさんが教えてくれます。出来立てだけあって爽やかさがたまらん主張で、今日のようなほっこり冬の味には正反対のポジショニングになるからアクセント感が満載なのです。



締めは紅茶。このところコーヒーが多かった気がしますが、やっぱり紅茶の方がしっくりきます。



シュワさんはずっと厨房にこもりっきりでした。助っ人のおにいちゃんも居ましたから、何かの仕込みなんでしょうかね。シュワさんがいるのに会わずに帰るというのは、なかなか違和感のあるランディワでございました。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2014年1月23日木曜日

左右一対の楽しみ、ヒラメとカレイを活き締めする、2014新春

いつもお世話になってる鹿嶋の魚屋さんにお邪魔して来ました。

年末に実家に持っていくためのヒラメをお願いして、それはまぁ見事な常磐ヒラメを分けてもらいました。身が厚く脂も乗っており、一晩吸水シートで寝かせたらもうたまらない美味しさ。

その辺りの話は飲んだお酒とともに書いてあります。
墨廼江 大吟醸 吟星四十 24BY


そんなわけで両親が喜んでバクバク食べてくれたのですが、おかげで我々はちょっとしか食べませんでした。いいんです、また買いに行きますから、というのが今回なのです。

そしたらですね、ヒラメもあるしイシガレイもあるから持ってけと。大きさは年末ほどじゃなくほどほど。と言いますか、夫婦で食べるには十分ですが、どちらも身が厚い釣りのもので立派です。寒い季節ですし、帰るまで生きてるだろうからそのまま持ってけと、クーラーボックスにどさっと2枚です。


えぇ、左右一対。


イシガレイ。
ちゃんと生きてました。シンクにまな板を敷いて、前回の反省を踏まえて中華包丁で一気に締めます。今回はビタンビタンされませんでした。

ちなみにカレイのお腹、ぷっくりしてます。卵です。めっちゃ大きかった。写真撮るの忘れたなぁ。煮付けにして美味しく頂きました。



捌くのはいつもどおりなので割愛ですが、今回はカレイは唐揚げに。

今はもうないのですが、実家の近くに魚がとても美味しい居酒屋がありまして、結構お世話になったのです。ちなみに僕に日本酒と黒糖焼酎を教えたのもその居酒屋なのですが。

そこで行けば必ず頼んでたメニューが、藻カレイ(真子鰈)の唐揚げがありました。それは、身はカリッと、でも中はふっくら、そして骨と頭がカリカリに揚げられていて、全てが食べられる激ウマな一品だったのです。今回はその味を求めてなわけです。

皮を剥いで、割りと大きめにぶつ切り。軽く塩コショウをして15分ほど置きます。すると水が適当に出てきますので、キッチンペーパーでよーく拭いておきます。身が締まるということもありますが、イシガレイはやや青い臭いがありますので、その臭い取りでもあるわけです。一手間、大事です。

片栗粉が切れてたので薄く小麦粉をはたいて、再び15分ほど置いて再度水抜き。これで余分な水分を小麦粉が吸ってくれます。この小麦粉を落として新しく付け直さなくていいのかって点は気になるのですが、まぁ気にせずそのまま、焦げないように低めの温度でちょっとだけ色が変わる程度まで揚げると。今回は160℃でやってみました。

油もキレイにキレましたし、身はぱさつくことなくふんわりジューシー。サクフワな仕上がりです。適度な水抜きが重要なんですね。



イシガレイの洗い。夏に食べた時に洗いにしたら美味しかな?って思ってて、その後もう一回分けてもらった時に試したんですね。そしたらまぁ、食感といい臭みの抜け方といい、これは素晴らしいじゃないですかってなったのです。

そんなわけで、少しだけ洗いにしたものを醤油と柑橘で和えてみました。これもめっちゃ美味しい。まぁ洗いにしたのを和えるっておかしくね?って奥さんに言われましたが、そうですね、何かよくわからない違和感ががります。

それ以上に、同色系の器に盛ってしまう僕のセンスの無さが、違和感の大部分なんじゃないかと思いますけど。



相方のヒラメ。こちらも生きたままでした。同じように一気に締めます。



ヒラメは刺し身に。この日食べたのは4枚に柵取りしたうちの一柵だけで、残りは吸水シートに包んで熟成です。

翌日と4日目に食べましたが、締めたて食感のごちそう感を置いておけば、やはり熟成させたほうが美味しいですなぁ。



ヒラメの皮と骨、カレイの骨せんべい。
なぜだかよく判りませんが、以前よりもカラッと揚がるようになった。そういえば、キッチンペーパーで包んで水を切っておいたからかな。今回は、小麦粉を付けてから180℃で泡が出なくなるまで揚げてみた。カラリといい出来です。



ということで、新年早々贅沢な楽しみでございました。


鹿嶋まで来たので、鹿島神宮に初詣もしてきました。写真は、海に浮かぶ一の鳥居の夕暮れ。スマホのカメラで撮ると、素人にはこんなもんが限界ですな。

あ、明けましておめでとうござりまする。昨年よりペースが落ちると思いますが、今年も適当にメモ駄文を書き綴って参ります。


2014年1月21日火曜日

マーフレストラン - ファーヤ・チキンカライ

寒い日はスパイスで暖を取りたくなりますので、マーフレストランに行ってきました。

給仕のジャンさんはいなくて、シェフがいるだけ。お客さんもいません。ガスストーブが点いていても部屋自体は寒々としたままで、せめて人の熱気があればと思ってしまいます。


さて本日のスペシャルはファーヤ。久しぶりですのでお願いします。

いやはや、今までで一番大きい塊です。皮らしき黒い部分も見えます。スペシャルは基本的にはパキスタンの人たち用に作ってる日替わり定食みたいなもんですから、味付けとか内容が現地向けなんですよね。なので普段オーダーして作ってもらうファーヤよりも随分とワイルドです。



一部どころか、全体的に結構な量の皮が付いました。そのせいかいつもの3倍増くらいの獣臭さ。カレー本体に溶け出した旨みと臭みは、ナンに付けた時にもっとも際立ってかなりエグい味です。皮の部分もプルプルで食べられるのですが、一部はちょっと固くて敗北、それ以上に皮目からの臭いはなかなか迫力があります。

ところが、カレーだけを食べたり肉というかゼラチン質の部分を食べると、ナンの時ほど獣臭く感じないから不思議です。ナンに染み入ったことにより、風味が際立つということなんでしょうか。そうなら本来はより美味しく頂けるって話になるのですが、今回に関してはなかなかハードルが上がったわけなのです。

獣臭いだハードル高いだ言っても味自体は美味しくて、見た目よりも随分辛くて旨みが強く満足度が高い味。でもまぁこの量です。ガツガツと食べ進めても減らない肉と骨は味を変えたくなります。そんな時に嬉しいのがアチャール。酸味がもっちゃりした食感を切るようなインパクトを与えてくれまして、一皿で二度美味しいといった趣です。

とまぁなんだかんだで食べ進んだのですが、最後の大きめの皮と肉とゼラチンの塊を調子に乗って口いっぱいに頬張った時は、充満するワイルド獣達の臭いでウッとなることも。これがなければ最後まで飽きずに食べられたのですが、ついついがっついたせいでしばらくはファーヤは食べなくてもいいなという気分。

ちなみに奥さんはファーヤがあんまり得意じゃないので早々に食べなかったのですが、このゼラチン質たっぷりなカレーは是非是非女子の皆さんに食べて欲しいって、なんか毎回書いてる気がします。



もう一皿はチキンカライ。
ここ最近のマーフレストランの味は、やや酸味がキツ目になっております。前回のチキンティッカマサラもそうでしたし。酸味はトマト系なので、奥さん的にはトマトの缶を使うようになったか、メーカーが変わったとかなのかなぁと推理。夏の間のカレーのトマトは生だったのかどうなのか。
酸味が強いからさっぱりしているのですが、オイルも増量な印象です。辛く酸っぱくジュルッとした感じでしょうか。そんなパンチのある味が染み込んだチキンは激ウマでして、ゴロゴロ入ってる肉塊もあっといまに食べ尽くしてしまいます。うまー。

ちなみにシェフに酸味が増したのはなんで?って聞いたのですが、いまいち会話が噛み合わないまま終了。語学力のなさを痛感するわけなのです。



それにしても寒い店内、シェフにパキスタンと比べると寒さはどんな感じなの?って聞くと、カラチとかイスラマバードとかはこんなに寒くないけど、カシミールの方は高地だからこれくらい寒くなるねと。緯度的にはちょっと南なくらいですから南東北の茨城よりは暖かいんですね。


マーフレストラン
茨城県常総市馬場441-8

2014年1月19日日曜日

ミツハフルーツソース

おおつか商店さんのいもフライで出会ったミツハフルーツソース、今や我が家のソースはこれが基本となっております。

そろそろなくなりそうなので、ストックを買ってきました。

ソースの味もしょせんは好みでしょって言ってしまえばそれまでなのですが、好みを超えて地方色が豊かといいますか、地元民の心の拠り所の一つでもあるわけです。広島人とお好み焼きを食べる時は「オタフクソース」一択って怒られましたし、関西に居た時は「どろソース」の洗礼を受けたものですから。郷に入れば郷に従えって感じでございます。

なので佐野に行けばミツハフルーツソースというのが僕のスタンダードになったのですが、このソースはオタフクソースだったりどろソースのようには個性が強すぎない、普段使いにとても適したもの。

正直なところ、これを買うまで使ってたソースの味を覚えてないくらいこのソースに毒されてるのですが、多分少々かけ過ぎても辛くならないというか、むしろかけ過ぎちゃったってドジっ子の振りをしてでもたっぷりかけたい品の良さがポイントでしょうか。

ほんのりピリッとしたスパイスの風味がフルーツソースの名に恥じない豊かな甘味にアクセントなのです。まぁ説明しても大抵のソースもそんな感じじゃね?って気がしますから、こればっかりは現物を舐めて、つまりは佐野に行っていもフライを食べてみて下さいというお話なのです。


2014年1月17日金曜日

サンタルチア - ジェラート(洋なしソルベ・紅ほっぺソルベ・じゃばら・安納芋)

佐野に来たら行かねばならないサンタルチアさん。寒い日とはいっても日差しは穏やかですから、ジェラート日和のはずなのです。


洋なしのソルベと紅ほっぺのソルベ。

洋なしは好物の一つですから迷わず選択なのですが、イチゴ系統は普段興味がないのに今回はあまりに美味しそうで選択。
それにこの二種類はフルーツのソルベ同士。一緒に食べても美味しいはずという目論見。まぁ、前回のほうじ茶とグリーンレモンという、個々ではめちゃくちゃ美味しい二種類を、どう考えてもどうなんだって組み合わせで重ねてしまった反省もあるわけなのです。

そんな二種類、洋なしは熟しきったバナナを思わせるようなエチレン系の香りが満載で、でもソルベなのでさっぱりとした後味。ねっとりなのにさっぱりという相変わらず不思議な印象でございます。

紅ほっぺは正にイチゴ全体の味。イチゴ味じゃなくて青さもみずみずしさも含めたイチゴ全てが入ってます。イチゴ味に興味がなくてもイチゴは好きですから、まぁ満足度が高いことこの上なしです。
以前奥さんが女峰ソルベを食べてて味見してるんですが、それより甘さが強いのはイチゴの品種の特徴そのままですな。

そして同時に食べると、色味はキレイな紅白で、イチゴの酸味と洋なしのねっとりとした甘さが混じり非常に美味しい。美味しいんですけど、個々で食べたほうがそれぞれの特徴が良く出て、感動が強いから、やっぱり一つ一つの完成度の高さがすごいなぁと感服でございます。



奥さんはじゃばらと安納芋。

じゃばらは昨年の4月にも頂いていますが、見れば食べたくなる独特の酸味と苦味。今年もやっぱりガツンときております。ジュワ。

相方は安納芋。芋の甘さと超絶濃厚ミルクはとろとろコッテリまったり。牛乳飲めない僕にはちとリッチすぎでございますが、コーンとの相性は多分これが一番だったんじゃなかろうか。

そういえば、ここのコーンはいつも美味しいんですけど、今日のは一際味の濃い激うまコーンでした。何か変わったのかな?



この日は先客がいらっしゃったためプレートで頂くことは出来ませんでしたが、代わりに二階に案内してもらいました。

めっちゃカワイイ。こういうインテリアとかに全く興味がない人間の僕ですら、思わず目を奪われて、そんでこの空間でまったりとデザートを食べる幸せが理解るんですから、好きな人にはさぞたまらないんじゃなかろうか。



サンタルチア
栃木県佐野市植下町467-1
0283-21-3285
木曜日定休

2014年1月15日水曜日

優華 - チャーシューメン・塩ラーメン

新年明けましての佐野詣でございます。

昨年はさのまるがゆるキャラグランプリで1位を獲得したりしまして、まぁ佐野ラーメンの時代がやってくること必死なわけです。そんな波に乗り遅れないように、今年もさのまるに会いに行かねばいけないわけなのです。

そんな新年一発目の佐野ラーメンは、佐野駅のすぐそばにある優華さんです。


チャーシューメン。

スープは非常に優しく、塩も出汁もバランスがすごく良い。チャーシューがいっぱい入ってるためにやや肉の匂いが強く感じられますが、多分普通のラーメンならそんなことないんじゃないかと。濃くもなく薄くもなく、中道を行くお手本のようなスープでした。

麺はこれまで食べた佐野ラーメンの中でもダントツに細く、ぱっと見は頼りない。ところがかなりのコシがあり、最後までまったく伸びることなくツルツルの喉越しが楽しめます。箸で持った時点では、佐野ラーメン特有のふんわりぴろーんとした感じよりは中華麺に近い感じなのに、口に含むと、そして喉越しまでやっぱり佐野ラーメンらしいというか正にこれって感じになるからすごく不思議で美味しい。
細い分だけ量もたっぷりで、大盛りにする必要がまったく無かった一杯です。細さの代償は粉の香りが薄まることでしょうか。噛んで咀嚼すれば香りますが、この細さだと喉越し優先になってしまいます。蕎麦で同じように喉越しを楽しんだときほど香らないというのが惜しい点でしょうか。でもこれが欠点かと言われると、美味しさが十二分に上回ってますからそんなことないわけなのです。

そして見た目から好みのチャーシューがたっぷりです。肉の部分も脂の部分も、もう食感は好みのどまんなかです。どまんなかと言えば、佐野にある道の駅は「どまんなかたぬま」とい言いまして、日本列島の東西南北を線で結ぶとこの辺りなんだそうですね。僕が小学校の頃、本州島の重心は岐阜市にあるって聞いたことがありまして、岐阜人のささやかな誇りだったんですけど、どう考えてもこのどまんなかの方がインパクトも価値もありそうな気がしますが、そもそも重心の件は本当なのかどうなのか。

閑話休題。

チャーシューは量も食感も申し分ないのですが、味と香りがちょっとだけ惜しい。味は塩気がやや強く、スープに浸すほどにスープも濃くなってしまいます。そして香りがやや豚の匂いが強いのです。まぁ塩気がもっと少なければもっと豚が臭ったかもしれませんけど。惜しいなぁ、めっちゃ好みだったのですが。

メンマは小さめでもたっぷり入ってます。柔らかくシャキッとした食感。スジが残ることもなく、美味しく頂けましたが、激ウマというほど特徴があるわけではありません。要するに普通に美味しいメンマです。

そんなわけで、チャーシューが非常に惜しいなぁと思った以外は申し分なく美味しかったのです。いや、チャーシューの件を含めても、かなり好みの一杯でした。



塩ラーメン。

スープは正に醤油味のラーメンから醤油の香りを抜いたという印象。香ばしさがない分だけ更に優しい味です。見た目の美しさそのままのスープは、ここ最近食べた塩ラーメンの中で間違いなくトップクラス。奥さんに喉が渇くからと止められなければ、確実に完飲したですね。

麺、チャーシューの感想はチャーシューメンと基本同じなんですが、麺に関しては醤油の香りがない分だけそのまま美味しく食べられた印象です。醤油のスープも美味しかったから、どっちを選べばいいのか悩ましいですなぁ。



ちなみに餃子も美味しいと評判ですので食べてみました。写真を撮るのを忘れてがっついちゃったのですが、噂通り美味しい餃子でした。肉が極々少なく、でも肉汁には十分で、やや大ぶりに刻まれたたっぷりの野菜がよく香るという他店とはちょっと違う餃子。これも満足度が高かったです。


ということで、新年最初のお店の優華さん、とてもとても満足度が高い良店に出会うことが出来ました。


佐野市内、色々なところでさのまるを祝うポスターが貼ってありました。写真は道の駅で撮ったものですが。おめでとう、さのまる。



まぁ投票するの忘れてたんですけどね。


優華
栃木県佐野市若松町178
0283-22-0557
木曜日、第二水曜日定休