2014年10月30日木曜日

ハンディマサラ - ランチビュッフェ・OJRI

オープンほやほやのハンディマサラさんに行ってきました。

元がつぼ八だけあって、キャパは広い。でも駐車場のサイズがそれほどじゃないというか、未整備に近いので、人気店になるとちょっと困るだろうなと。

噂では数種類のパキスタン料理があると聞いてましたが、本日あるのは2種類。チャナチキンとOJRI。一人ビュッフェでも良い?って聞いたら大丈夫とのことなので、それぞれ試してみました。

ランチビュッフェ、本日は3種類のカレーとデザート、サラダ。

豆カレー。
しっかりスパイスで、甘さも控えめでなかなか美味しい。正直、適当なインドカレーのお店のカレーは近年酷さを増す一方だと思ってますが、ベジカレーだけは美味しいことが多いので安心なのです。偏見かな。



チキン。
思ったよりは甘くないからまぁまぁなんですが、やっぱりジャパニーズインドな味。肉が固くていまいち一体感がないのが残念。



シーフード。
絶対にいまいちだろうなと思ったら、意外と面白い。謎の化調な雰囲気に後入れのシーフードミックス。でもカレーのベースは蟹味満載で、やっぱり甘いというカオスな内容。怖いもの見たさで癖になるというか、ちょっと褒めようがないというか褒めないことがすでに賛辞というか、えぇ。お代わりしたんですけどね、実は。



あ、食べるの忘れてた、デザート。



本日のメイン、OJRI。
OJRIって食べたことなかったのですが、聞けばこれはマトンの胃袋。OJRI自体がマトンの胃袋限定なのか、単になんか胃袋なのか、どっちなんですかね。

味は、やや風味が単調ではありながらもスパイス自体はしっかり。でも塩気が少々物足りないのは、こういうものなのかどうなのかは初回なのでわかりません。
オーダーの時に、辛さはどうします?って聞いてくれたので、パキスタンの現地の辛さでお願いって頼んだだけあり、食べ続けるじみじみ辛くなってきます。と言っても大したことはない。

そして油がすごい。辛さを聞いてくれたのだから、油の量も聞いて欲しかったってくらいの油まみれ。ナンで食べるとオイルでコーティングされてカレー本体に辿りつけず、胃袋も滑って掴めないというオチ。

ちなみにビュッフェはナンとご飯があって、ご飯と胃袋の組み合わせが実は一番美味しかったりしたのです。

とは言え、油の量を含めて現地スタイル。ファーヤとかよりも一段食べやすく、でも一癖ある味は好みでございました。



ナンもジャパニーズインドスタイル。甘くオイルたっぷり。パキスタン料理につけるナンはパキスタンスタイルでお願いしたかったなー。

ちなみにパキスタンメニューのセットは、ナン1枚かロティ2枚の選択制でして、OJRIにはどっちがいいの?って聞いたらナンだねと。そんなメニューだからお代わり出来るとは思ってなかったのですが、減ってくるとお代わりはって聞いてくれて、頼んだら持ってきてくれたのかどうなのか。一応遠慮しておきましたが、ビュッフェの白米食べてるから遠慮してないじゃんって話でして、えぇ。



今後はパキスタンメニューが増えるの?って聞いたら、メニュー全体をいま作り直してるんだとのこと。色々予定が変わっちゃったけど、もうとりあえずこれで始めたんだと。今後マニアックメニューが増えることを期待したいものです。

個人的には、ビュッフェはもう頼まないかなと思いますが、パキスタンメニューは追っかけてみたいところ。でもオイル感がこの調子だと、なかなかしょっちゅう行く気はしないなぁ。

あと、近隣に比べてやや割高感があります。マーフは安すぎるから置いておいても、HANDIレストラン、チャスカ、チャエカナなんかと比べても、1000円にしては量が少なく付属の品もない。サラダはまぁどうでもいいのですが、ドリンクくらい付いて欲しい気もします。150円でドリンクバーって言われてもなー。


とは言え、現地の音楽がゆるく流れて、広く明るく快適な店内は日本人客には過ごしやすい雰囲気。のんびりまったりデザートでも…


…といきたかったのですが、ビュッフェを頼んでるのに持ってこさせて、挙句ノートパソコンで録画した番組をスピーカーで結構なボリュームで流しながら見ちゃうというなかなか田舎な日本人のおっさんが来ちゃいまして、あまりの不快さでそうそうに脱出なのでした。

アジアなお店で客の会話がうるさいとか言うのは野暮なのですが、あのおっさんはないなー。あれはさすがにお店が注意して欲しいなと思った後味の悪さなのでした。


ハンディマサラ
茨城県 坂東市 岩井4293-13
0297-38-7191

2014年10月28日火曜日

風布 - 山かけぶっかけ

旨い麺が食いたいとなれば、我が家は佐野ラーメンかうどんなのですが、うどんで目下大ハマリしているのが吉川市の風布さん。まぁハマってるとか言ってもこれが2回目の訪問ですが。えぇ、吉川市って、ほんと風布さんに行く以外に用事がないんですよね。


本日は山かけぶっかけをオーダー。

もちろん大盛りにしてしまうあたりがデブの性ですな。なすとごぼうの天ぷらも添えてみます。

麺は前回同様素晴らしいアルデンテで噛み締めが楽しい。ただ、麺の味自体はやや塩分が減ったようで、小麦の甘さがよく香ります。僕は今日のほうが好みでしたが、奥さんは前回の塩加減が良かったと。まぁこの辺りは好みの別れるところってのもありますが、今回僕はぶっかけなので、それなりにしっかり汁に浸ってるってのもあったのかもしれません。

トッピングのわかめ、花がつお、ねぎ、山芋は、それぞれこれでもかって量が乗ってまして、混ぜ混ぜするのも一苦労。それぞの香りが麺の小麦の香りを引き立てるあたりは予想外の風情です。もっと小麦は埋没しちゃうかと思ったんですけどね。うまー。特にわかめとの相性が素晴らしく、わかめと山芋だけでも面白いかと思っちゃうのです。

天ぷらはやっぱり衣が楽しい食感。堅揚げって感じでしょうか。どうやるとこういう衣になるんだろうか。うどんと同じ粉なんでしょうかね。油のキレがそれほど良いわけじゃないのに、油っぽさはない不思議な味わいは、この衣の食感に由来している気がします。



すべての量に満足の一品なのですが、終盤、味が一本調子になってしまうことが欠点でしょうか。どうしても、醤油系の香りは浸りすぎると飽きが来るんですよね。山芋だけが乗ってて、残りのトッピングが別皿になってて、それを適量乗っけて味を変えつつみたいな使い方がしたいなぁとか思ったり。

あと、山芋にはわさびでしょってのは同感なのですが、そうするとせっかく並んでる唐辛子系のフレーバーと混じってイマイチになるのももったいないんですよね。胡麻を使えば良かったのか、もうちょっと試して深堀りしないといけない味です。

でも次回はつけうどんにしちゃいそうだなー。


風布
埼玉県吉川市川藤1805
048-983-2745
火-金曜 11時〜15時
土日祝日 11時〜20時

2014年10月26日日曜日

サンタムール - ゴマソフトクリーム

久しぶりにサンタムールさんへ行くと、ソフトクリームのフレーバーが変わってるじゃないですか。夏も過ぎて、まったりした味になったんですね。ゴマソフトクリームの登場なのです。

以前のサンタムールさんのソフトクリームの記事:
サンタムール - チョコソフトクリーム
サンタムール - マンゴーソフトクリーム


チョコソフトクリームの時にも書いてますが、僕はこのゴマソフトクリームが大好きでして復活を心待ちにしていました。チョコもマンゴーも少し以前とは風味が変わってましたから、黒ゴマもどうなったのか楽しみなのです。


ふむ、少し滑らかさが増した印象でしょうか。以前はもっと黒ゴマがダイレクトで、ゴマ好きには堪らない味ですけど、そうでもない人にはややくどすぎる気がしなくもなかったんですよ。

それがソフトクリームとしての完成度が上がったという感じでしょうか。濃密でゴマ感の満足度は変わらず、それでいて舌触りというかアタックが穏やかになった印象です。

相変わらず美味しいし、好みでも今の方が好きですから、しばらくはこの黒ゴマのまま販売してくれないかなー。



お菓子の家サンタムール
茨城県守谷市久保ヶ丘2-17-1
0297-47-0030
不定休

2014年10月24日金曜日

京華小吃つくば - 肉骨茶・ラクサ

シンガポール発の点心のお店、京華小吃さんのつくば店です。

日本では銀座に続く2店舗目だそうで、なんでつくば?、しかもこの立地やねんって感じの場所なのですが、点心だけじゃなくて、中華から発展したシンガポール料理もあるとのことなのでちょいと行ってみました。

ちなみにお店の場所は、研究学園駅から歩けるけどちょっと遠くてめんどくさいっていう絶妙に微妙な立地。車でも知ってる人しか通らない道沿いですし、大丈夫かいなって建設中から思ってましたけど、奥様方が車でランチに来るんですね。オープンから数ヶ月、よく流行ってます。


ランチは点心を絡めたセットなんかもありますが、それよりもシンガポール料理でしょう。


肉骨茶。
単品なので、ランチにするなら白飯もオーダーしなきゃなのです。

肉骨茶ってテレビで見たことあった程度だったのですが、ちょっと前に柏のやまんさんで食べてドハマりしまして、奥さんに作ってとせがんだりしております、目下個人的ツボな豚肉料理でございます。

やまんさんで食べたのはとても上品なやまんスタイルでしたが、ここのは現地のスタイルなのでしっかり烏龍茶色のスープ。脂も浮いて八角がガツンとしております。ご飯とスープを一緒に食べれば、これってもっと日本でも流行るんじゃねって感じの新感覚お茶漬けなのです。まぁ八角の時点で好き嫌いがわかれますけどねぇ。

とろとろになった肉は、肉汁が出きってスープを吸い込んだ状態で、程よい脂感としっとり具合。結構大きなサイズで入ってますが、飽きることなくさっくり食べられます。



ラクサ。
奥さんはラクサをオーダー。ラクサもテレビで見たことあるだけの料理なので、僕は初めての味です。元々豚肉を使わないからムスリムでも食べられるってことでマレーシアで広まったそうで、出汁は魚や海老が中心。ここのスープはガッツリ海老です。いやー、なかなかすごい海老味。美味しいけど、個人的にはちょっとやり過ぎじゃねって感じもありつつ。

そんな海老味ベースのスープは、ほんのり辛くてほんのり酸っぱく、なかなか日本では馴染みのない味で美味しい。



店内はキレイな内装にゆったりとした配置でなかなか居心地が良い空間。夜も行ってみようかなという気になりますけど、車だと飲めないから多分ランチ専用ですな。

惜しいのはやや価格が高いこと、。肉骨茶もご飯をつければ1000円超え、ラクサも元々1000円以上。その割には量がちょっと物足りないんですよね。シンガポールメニューもランチセットになればいいのにとか思ったり。


京華小吃つくば
茨城県つくば市学園南1-11-3
029-893-3358

2014年10月22日水曜日

鳥しん - 鶏飯丼

奄美の名物料理と言えば、鶏飯。元々が薩摩藩の役人を接待するための料理だったというのも納得の美味しさなのですが、実は多分一番有名なお店、ひさ倉さんでしか食べたことがありませんでした。

そんなわけで他でも食べなきゃとお邪魔したのは、名瀬の町中にあるお店、鳥しんさんです。



奥さん情報よれば、物産展なんかにこまめに出店されるお店とのことで、最近?お店も新しくなったんだとか。普通に鶏飯を食べてもいいんですけど、予め全部作った状態の鶏飯丼が安くて手軽で美味しいとのことなので、今回はそれにしてみました。

おぉ、久しぶりの味。いやー、旨いっすねー。この鶏出汁のコクと海苔の相性が毎度堪らんです。ひさ倉さんに比べて一段濃いというかワイルドな印象で、僅差でこちらのお店が好みかなと。



前日というかコレを食べてる数時間前まで飲んでましたから、胃だけじゃなくていろんなところに染みわたる美味しさなのでした。


お通しのにがうり味噌がこれまた美味しい。危うくこれをツマミに一杯とか言い出しそうになってしまう昼下がり。



外にでて仰ぎ見れば、みんなの(食料的)アイドルのオブジェ。カワイイというか美味しそうというか。まぁ目印です。



鳥しん
鹿児島県奄美市名瀬伊津部町12-6
0997-53-6515
無休

2014年10月20日月曜日

架空食堂 kurau - 肉たち

奄美には美味しいお店が沢山ありますが、他のお店とはちょっとタイプが異なるお店、クラウさんです。

クラウさんの売りは、なんといっても島豚。半頭とかガツッと仕入れて、様々な加工肉に変身するのです。いろんな人からすごく旨いと聞いていたのですが、まぁ当然なかなか行けないわけでして、今回、念願かなっての訪問となりました。この日はシマの友人に付き合ってもらっての食べまくりなのです。


がじゃまめ。
いきなり肉じゃないんですが、これがまた特別ながじゃまめ。

94歳になる方が少量造られている、魅惑のがじゃまめなのです。我が家は以前このがじゃまめを頂いたことがありまして、あまりの美味しさにいやもうなんといいますか、再会を待ちわびておりました。ところが、下さった方曰く、一般に手に入るものじゃない的なことを言ってまして、次はどこで食べられるのかって感じだったのです。でもクラウさんで出してるがじゃまめが多分そうじゃないかって話を聞きまして、っていうか奥さんがどこで聞いたか調べたかそんなことを言ってまして、拙者、今回確認のために注文した次第なのです。

出てきた瞬間にこれでしたっ!と判って、食べたらもう確定です、えぇ。

やっぱり、知ってる人だけが少しだけ分けてもらえる希少品とのことでした。でもまぁ以前のような袋食いはできませんけど、クラウさんに行けば食べられるってことがわかっただけでも良しとしましょう。



海老がオイルに溺れてるやつ。
えぇ、続けて肉じゃなくてすまんです。アヒージョ的な逸品で、シマの車海老。もうほんの少しで塩が効きすぎってなるギリギリの味付けがすばらしくて、奥様が焼いてるというパンを付けて一滴残らず完食してしまうのです。やべー、ほんと癖になる。



豚足と…なんだっけ、テリーヌじゃなくて…なんで黒板の写真を撮らなかったんだろう…。

ともあれ、ほぐしほぐされ、纏めて焼かれた逸品は、黒糖焼酎が染み入る美味しさ。こんがり感とコラーゲン的ねっとり感が同居してまして、こんな食感はエンドレスに食べられるに決まってるじゃないですか、えぇ。

そしてまた付け合せのピクルスがめちゃくちゃ美味くて、後から別に頼めばよかったなぁと後悔なのです。



そしてメインのソーセージの写真を撮り忘れるという失態。
肉味がガツンとくるソーセージは、巷で食べるものとは一味違うわけでして、底に敷かれたこれまた単品で食べたくなるレンズ豆と合わせて食べれば、ようこそ初めての世界へって感じでして。


豚のリエット。
極上ですな。島豚は脂が美味しい豚なので、まさにその脂を存分に味わえる料理。



ハムのサラダ。
激ウマのロースハムは、私的ハムランキングのトップ3に殴りこみです。心の底から、ここに毎日来ることが出来る奄美の人々を羨みます。まぢで。



ここまでは友人と二人でガツガツと。酒は、ビールに続いてひたすら龍宮を。二人で1L弱飲んでますな。

焼酎は、ボトルが無い代わりに500mLのカラフェで出してもらえるんです。なので今日はそれを2回。23時まで付きあわせて、次の用事に行く友人を見送って、残りの龍宮を飲むために再オーダー。

これぞクラウですって料理をお願いしますって頼んだら、田舎風パテでした。

もうね、言うことないですね、ほんと。ギリギリまで攻めた塩加減が肉の旨味をガッツリ引き出してますし、別入れしたというアクセントの脂部分は、肉と塩を繋ぐ味でもあります。

0時前にこれをガツガツ食べられるって、ほんとこれなんでしょうね。幸せすぎるのです。



店内は奥様がレイアウトしたアンティークな風情。情緒たっぷりなので、ぜひぜひおねーちゃんを連れて行きたいお店でございますな。目もくれませんでしたが、ワインも充実してる模様。

あ、店内写真撮ってなかった。

いや、店外も風情たっぷりなのですよ。



架空食堂 kurau
鹿児島県名瀬金久町16−6
070-5817-0493

2014年10月18日土曜日

鳥房 - 揚げ鶏

各所で取り上げられている名店、鳥房さんに行ってきました。まぁ鶏好きならいかにゃーいけん店でございますな。

僕がこのお店を知ったのは…

いつなのかよく分かんないんですよね。なんですが、随分前からメモに残ってるのです。最近はdancyuで吉田類さんが行ってるのを見て、やっぱり行きたいなぁと思いを新たにしておりましたが、ようやくその希望が叶ったのです。

表は精肉店。直ぐ脇で名代の揚げ鶏を揚げてます。



脇に回ると入り口。お店は16時に開きますが、直ぐに満席になるという話なので15分前くらいから並ぶ。この日は全然混まなかったから並ばなくても良かったというオチがつくのですが、まぁどうせ鶏肉を前に平静を保つことなんて出来ませんからいいんですよ。



カウンターに座って、お姉さまにオーダーをお願いして、噂のお通し。鶏皮の生姜煮。とろとろで旨い。見た目は脂がすごいんですが、本体は生姜が染みてるからそれほど重く感じません。延々とこれで飲める一品です。



揚げ鶏を待つ間、もう一つの名物的なポン酢刺しを。ネギと唐辛子の香りがたっぷりで、かなり濃い目の醤油なのに醤油感が強く立ちません。たっぷりの唐辛子はちょっとビビるのですが、辛味が出きって香りだけって感じなので、ネギと合わせて良い薬味です。このタレは家でも真似しよう。

刺身というかタタキ自体は、まぁ普通。というか、最近の鳥刺しの基準値が鹿児島の美味すぎる奴らなので辛口評価になりますが、関東で食べる分には十分美味しいものでした。



おしのぎでお新香も。ちょっと食べちゃってから写真を撮ってるので少なめですが、元々は結構たっぷり盛ってあります。鶏好きな自分は気になりませんが、鶏の脂が重く感じる人も多々いるでしょうから、ここでは貴重な鶏以外のおつまみなのです。



真打ち、揚げ鶏半身。この日の一番大きなサイズをお願いしました。時価って書いてありますが、600円強から800円弱って感じなので、まぁ大きいのをいっとくが良いでしょうな。



この半身の鶏は正しい解体方法がありまして、丁重にお姉さまに頼むとバラして貰えます。まぁちゃんと覚えなさいってお叱りもついてきますけど。

そしてバラされた身がコチラ。熱々の間にポリポリと食べる首やアバラは、ここでしか食べられない味。どの部位も適度に付けられた塩味がジューシー肉汁と混じり激ウマ。塩系の味って後から味付けかと思ってましたが、これは下味しっかりのスタイルなんですね。めちゃくちゃ旨いです。

奥さんは2/3ほどで大きすぎてギブアップしてましたが、その残りを食べてなおもう半身食べたい美味しいさですよ、これ。

随分昔のことですが、留学している先輩を頼って中国に旅行したことがあるんですよ。案内のお礼に北京ダックの専門店で豪遊したときのこと、あまりの旨さに「鳥、1人1羽いけるな」って名言を頂戴したのですが、えぇ、今回はナチュラルにそれが出てきます。



巷のレビューとかでは、お店の接客が云々とかいろいろ書かれてますけど、まぁ気に入らなきゃ出てきゃいいだけですからどうでもいいとか思ってたんですね。でも普通にしてたらなんてことなくフレンドリーなお姉さま方でした。まぁそれでもビビってましたけどね、僕は。

お店のスタイルとしてまったり飲むってのは似合いませんから、さっと食べてクイッと飲んで次に向かうのには最適なお店。家の近くにあったら、ケンタッキーを買うことなくここに通うんだろうなぁという、鶏好きには噂通りの聖地なのでした。


鳥房
東京都葛飾区立石7-1-3
03-3697-7025
火曜定休

2014年10月16日木曜日

モンティー - スコータイ風油そば・バミーモンティ

東武浅草線の浅草駅には地下街がありまして、えぇ今回初めて行ってきました。お目当ては絶品タイ料理、モンティーさんです。

地下に降りるやいなや、なかなかの雰囲気が漂います。何も知らずに、目的なしに行くにはハードルが高い風情ですが、ちょっと奥に進むとここだけタイの屋台って感じに光っております。そしてドーンとメニューが。我々が訪れた時は遅めのランチでしたが、それでも数人が待ってる人気っぷりなのです。



席が空いて、謎の音楽がガンガン流れる店内へ。なんかよく分かりませんが、癖になる音楽が延々とループ。そんな強制的異国情緒の中で選んだのは、スコータイ風油そばとバミーモンティ。


スコータイ風油そば。
スコータイってタイの古い都だったっけって程度の知識ですが、これまでタイ料理屋さんでスコータイ風ってのは見たことありませんでした。何を以ってスコータイ風なのかは聞くタイミングもなかったので謎ですが、まぁともかく食べるのです。



写真で見るとあんまり大きく見えませんけど、結構なボリュームです。麺もトッピングもたっぷりで、そこにたっぷりのタレがかかってます。レモンを絞って酸味を足して、よーく混ぜて頂きます。

うん、爽やか辛い。えぇ、魚醤の香り高く、キリリと唐辛子、青い奴の香りです。配合が絶妙なのか、辛いのにスカッと抜けていく感じはいっそ心地よく、辛いのに箸が止まらなくて困るんですよ。

タレ自体は結構濃い目なのですが、野菜と砕いたナッツが良い具合に中和してくれて、麺に絡むときにはミンチ肉から溢れる肉汁と相まって、原型からは一段も二段も美味しくなってくれるのです。いやー、感服。めっちゃ美味しかった。



そしてバミーモンティ。噂では、めっちゃ辛いらしい。



テーブルに来た瞬間から、イエローカレーの香りがすごい。これで食欲中枢を刺激されない人がいたらお目にかかりたい魅惑の香り。見えてるのは揚麺だけですけど、この下には卵麺がこれまたしっかりしたボリュームで鎮座しております。これまよく混ぜて頂きます。

まぁ辛い、えぇ辛い。辛いものは好きですが決して得意ではない僕的には、多分CoCo壱番屋の5辛以上。まぁ普段は3辛なので、そこからの推測なんですが。そんな辛さなのに、このカレー含めて全体の味わいはちゃんとわかり、というかそんな激辛のくせして辛味が味の一部にちゃんとなってるから不思議なもんです。

辛さをちょっと忘れさせてくれるのは食感の妙。カリカリの揚麺、シャキシャキのキャベツ、ポリッとアクセントの漬物、ザクッと玉ねぎと、口の中が落ち着きません。それがまた癖になってしまうから、辛いのについつい口に運んでしまうのです。

めちゃくちゃ美味しかったけど、食べてから1時間位は唇がヒリヒリしてました。それでもまた食べたいと思う、不思議な辛さなのでした。



全体的に、容赦無いって感じの味付けで、ちょうどいいと感じる一歩向こう側って印象です。一歩手前だと物足りないのですが、向こう側だとやり過ぎ感よりも妙な満足感があるから高評価になりがちなのですが、まぁそんなことを差し引いても非常にクオリティが高いお店でした。

洗練されているようでワイルドで、ワイルドに見えて繊細なバランスという、なんとも美味しいタイ料理屋さんに出会うことが出来た次第です。

あと、ここはコスパがすごくいいんですね。茨城県南にはタイ料理屋さんは結構あるのですが、如何とも高い。ちょっと寄って食べるかって気分を損ねる値段のお店が多いんですね。そんなことを思うと、浅草という場所で恐るべきボリュームと価格、そしてクオリティ。


ちなみに、どういう基準なのかよく分かりませんが、ランチは結構早めに閉まるようですので、多分のんびりは行かないほうがよいですな。


モンティー
東京都台東区浅草1-1-12
03-3841-8668
火曜日定休

2014年10月14日火曜日

マーフレストラン - ナハリ

アルカラムさんの次はマーフレストランさんへ。えぇ、大イードですから容赦なくカレー三昧なのです。


なんですが…なんと本日お休み…まさか大イードなのに…


なんですが、奥に居たシェフが出てきて、別にいいよと。お言葉に甘えてテイクアウトをお願いしました。といってもスペシャルで作ってあるナハリだけ。チャパティだけは焼いてもらいましたが。


そんなわけで家で食すナハリ。

いやー、辛い。ナハリってもっとまったりじゃなかったっけ?ガツンと辛くて、ホロホロお肉で、いやーこれは満足度が高い。これだけスパイスリッチで辛いと、女性陣が苦手な獣臭さとか脂のこってり感なんて皆無ですよ、ホント。



マーフレストラン
茨城県常総市馬場441-8

2014年10月12日日曜日

ランディワ - ランチカレーセット(コラキャンダ・ジャックフルーツ・パリップ・ポーク・かぼちゃ・マッルン・パパダン・チャイ)

3週間も行かないともはや体調不良的な感覚なのですが、まぁなにを言ってるのかよくわからないのですが、ともあれランディワです。このところ土曜日しか行けなくて、つまりシュワさんは出張で居なくてってのが続いてまして、今日もシュワさんには会えないなって思ってたらいるじゃないですか。今日はティッサさんが出張ランディワなんだそうです。


コラ・キャンダ。
ようやく名前が判りました。スリランカの朝食青汁お粥。本日は持ち込んだ生のカレーリーフと裏の畑のフウセンカズラで。バターが濃厚に香り、でも青さがそのねっとり感を中和して、いやまぁ美味しい。



ジャックフルーツ。
久しぶりですな、ポロス。そもそもスペシャル以外でジャックフルーツが出るの自体が初めてな気がします。ガッと酸味が香るダークな味付けは、ポークカレーのお株を奪う本日のメイン食材感たっぷりです。ジャックフルーツ本体を食べるよりも、その周辺のカレーを食べたほうが適度なバランスになってる気がしますな。



パリップ。
やや固めで大粒の豆。半割してないようなしてあるような。なんだかいつもと食感が違って、なんとなく主張が強い美味しさ。今日はなんかどの皿も全力で来てるなって感じでしょうか。



ポーク。本来は本日の主役のはずですが、完全にジャックフルーツに追いやられてます。いやー、いつも通りの美味しさなんですけどね、あのパンチには負けるわー。



かぼちゃ。
唯一、これだけがまったりほっこりでしたな。珍しく固形部分が小さめにカットしてあり、汁を楽しめるスタイルになっておりました。いつもランディワのかぼちゃカレーは、かぼちゃが大きすぎてそれだけでお腹いっぱいになるんですけどね。



マッルン。サンボルが無いときはこれが重要な添え物です。今日みたいに主張が強いカレーが並ぶと、マッルンが間を取り持つ良い役目を果たしてくれますな。



パパダン。
そう言えば先日とある食材店でパパダン生地を見つけたんだった。なんで買わなかったんだろうって今更思い出しました。



締めは珍しくチャイ。シュワさん配合のスパイスたっぷりのチャイは、甘さよりもスパイスによる花のような香りが魅惑的で、あっという間に飲んでしまった。



とても残念なことに、シュワさんの帰国が決定。っていうか今日来なかったらもう会えなかったじゃんって思うと、今日食べに行かなきゃって思ったのは、虫の知らせ的なものだったのかもしれません。ちがうか、ただの常連客か(笑)

いやまぁともかく、我々的には残念ですが、シュワさん的には家族と過ごせるようになる嬉しい話。今度はスリランカで会いましょうと笑顔でお別れなのでした。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2014年10月10日金曜日

アルカラム - チャンプロースト・マトンカラヒ・マトンプラオ

2014/10/5は大イード。イスラム教の祝日でございます。そんな日はスペシャルなご飯にありつけるハズと信心の欠片もなくおじゃましてきました。アルカラムさんです。

あいにくの雨、そんな中、開店時間を完全に忘れてて30分も前に着いちゃう適当っぷりだったのですが、さすがは大イード、すでに開いてます。

メニューはこんな感じ。普段よりちょっと高くて、ちょっとリッチなお料理たち。



サラダも盛りが良い気がします。しかしここのドレッシングは旨いなぁ。



本日のお目当てはこちら、マトンチャンプ。メニューにはチャンプローストと書かれてますが、要するに羊のアバラです。

大イードの日には生贄として家畜が捧げられて、その一部をお祝いの料理として食べるんだそうです。もちろんレストランですからそんな話とは別だと思いますが、それでもこのBBQは特別な料理として定番なんだとか。

レモンはあってもなくても美味しくて、たっぷりのスパイスの奥にある羊肉はブリっと食感、でも柔らか。多分この味付けにはヨーグルトを使ってないからだと思いますが、スパイス感がダイレクトで、また初めて味わう配合です。激ウマ。つうかでかい。



ミントソースが付いてきました。ミントチャツネをヨーグルトで伸ばした感じですかね。羊とミント、こんなに相性がよい組合せはなかなかないですな。



普段は大きなサイズでしか食べられないことが多いカラヒも、こういう日にはメニューに入ってることが多いんですね。えぇ、経験から知っております。

濃厚でガッツリ辛くて、それでいてなんだかサッパリした風情もあって、アルカラムさんのカラヒも美味しなぁ。個人的にはHandiレストランさんのカラヒのほうが好みでしたが。



マトンプラオ。
プラオって、お店毎で違いすぎてて、未だに王道とかスタンダードなプラオがどんなものか判ってないのですが、それはともかくこのマトンプラオも美味しかったです。しっかり全体に馴染んだスパイスはムンムンと香ってて、その香り方は長粒種を使った料理ならではの印象。

たしかプラオはドライフルーツが入るって聞いたことがあったのですが、これは入ってなかったような。やっぱりプラオの正体がよくわからないのです。



プラオにはライタが。アルカラムさんのビリヤニはライタがあって完成する味なのですが、今回のプラオに関してはライタは不要でした。せっかくの香りを消してしまうのはもったいないということなのです。



カレーの相棒は、ナンとチャパティを一枚ずつ。今日のはどっちも粉っぽすぎて固かったのは、ちょっと焼きすぎてたような気がします。まぁでも美味しいんだけど。



アルカラムさんでは飲まなきゃいけないラッシーも。



さすがに全部は食べきれなくて、一部はテイクアウトをお願いしました。テイクアウトするくらいなら、もう一品頼めばよかったかなぁとか思っちゃうあたり、スパイスに毒されすぎたデブの戯言ですな。


アルカラム
埼玉県八潮市中央1-8-10
048-949-6878