2013年7月31日水曜日

ランディワ - ランチカレーセット(レンズ豆・ナス・マトン・サンボル2種)

暑くて暑くて、スパイスが欲しくなる。そんな日にはランディワです。

日曜日の遅めのランチ。シェフがいません。スーシェフだけです。お客もいませんけど。


レンズ豆。
ナッツとフライドオニオンがかかってて、風味も食感もいつもより芳ばしい。
辛さはほどほどだったんだけど、すごく熱々のため手で食べるのに苦戦する。実際のところ、現地の人達は熱々で供されないのかどうなのか。そんなに熱けりゃスプーンで食えよって言われたらあれですけど。



ナスのスリランカ酢豚。っていうか、いい加減この料理の正式名称を知りたいものです。
芳ばしく焦げたような香り、スパイス満載でございます。ちょっと甘目の味の奥にはチリの辛さが。て言いますか、がっつり唐辛子食べちゃって泣きそうです。



マトン。
安定のカルダモンマトン。今日のマトンは脂が少なくて、淡白な味わい。その分だけスパイスの香りが油に埋没せず、濃密に香ります。これも奥で辛いなぁ。

今日はどれもわかりやすくは辛くなく、後からジワジワと辛い味付けでした。



ゴトゥコラサンボルのようなサンボル。この他に、出来立てのポルサンボルも頂きました。
以前もポルサンボルをねだって作ってもらったことがありますけど、出来立てはニンニクがキツすぎて結構ハードな一品になるですが、今日のスーシェフ製のは穏やかで香り高く、ちょっといつものサンボルとは違った上品さ。



揚げたてパパダン。めっちゃサクサク。



本日は日本米じゃなくてタイ米。
まだだま手で食べるの初心者ですから、粘りが少ない長粒種はボロボロと落ちる。難しいなぁ。
しかしまぁこの種のお米は軽くて食べやすく、思いっきりお代わりしてしまいました。これを書いてる5時間後の今もお腹が空く気配がありません。



締めに頂いたのは生メロンジュース。厨房からグワーって音がするから、なんか仕込みをやらされてるんちゃうなんてほざいてたんですけど、実は我々のデザートでございました。
加糖していない完全生のマロンジュース。絶妙な濃さに整えられていて、スパイスでじんじんする口中を優しく労ってくれます。



また完食してしまった…だって美味しいんだもん。
今日の味付けはとてもバランスが良くて食べやすかった。スパイス感は相変わらず満載なんだけど、濃さが絶妙だったんですかね。

それにしてもスーシェフが一人でお店を預かってる時は、どれくらい作ってるんでしょうか。少なくとも、今日のポルサンボルとメロンジュースは彼の作なわけでして、穏やかで優しい味付けなんですよね。
普段のシェフの味も大好きですが、塩気をギリギリまで攻めるタイプの味ですから、ほっとするというよりは勝負って感じの食べ方になるんですよ。なのでなかなか好対象な印象を受けたわけです。
今日の全体のバランス重視な感じは、スーシェフの手がどれくらい入ってのことなのか、ちょっと気になった次第でして。

ともあれ、本日も美味しく頂きました。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2013年7月29日月曜日

菊水苑 - かき氷もも・かき氷ぶどう

初回訪問でガッツリ虜になりました菊水苑さん。食べてない味があるので再訪でございます。


かき氷のもも。
生々しいモモの味。ネクターのようなベタつきが出る一歩手前のさっぱり感が残る、でも濃厚甘め。
好きな人はミルク掛けにするらしいんですが、確かに美味しいだろうなぁ。牛乳飲めないけど。

かき氷のぶどう。
思ったよりぶどうジュース味。前回のみかんの酸味とは異なる、渋みを含む強い味わい。子供は好きだろうなぁって思う、ちょっと郷愁を誘う味わいでございます。

本日もサクッと完食なんですが、前回より氷感が強かったのはシロップのせいなのかどうなのか。糖分が強いとこうなるんでしょうか、それとも削る人の違いなんでしょうか。奥さんいわく、前回とは違う人が削ってたと。

そうは言っても冷たさを残さない消え方とか、やっぱりここのは違うなぁと感じるクオリティはもちろんありまして、あーだこーだ言いながら食べてるうちになくなってるんですけどね。



でも、2人で食べるなら両方フルーツ系にしないほうが楽しかっただろうなぁと反省。次回はもうちょっと考えて食べよう。


菊水苑
栃木県佐野市堀米町2139
0283-21-5584

2013年7月27日土曜日

木挽亭 - チャーシューメン・塩ラーメン

全粒粉の麺が特徴の木挽亭さんです。

前回の佐野ラーメン詣では、初めての1日2軒を目論んだんです。でも田村屋さんでお腹いっぱいになり断念。まったく、デブにもあるまじきヘタレっぷりでございます。
木挽亭さんはその時に行きたかったお店でして、未練たっぷりなので仕切りなおして参りました。


チャーシューメン。

佐野ラーメンにしてはしっかり目の醤油味。酸味が香るタイプで、個人的にはそれほど得意な味じゃないんですが、バランスは良くなかなか。奥さんはかなり高評価。
個人的には胡椒一振りで完成したかなと。

そして麺が面白い。まるで蕎麦を食べてるような香り方。この麺だとつけ麺もさぞ美味しいだろうなぁと、つけ麺を全く食べない人が言ってみるです。
メニューの最後に書いてあったのですが、師匠は蕎麦屋さん。なるほど、元々は蕎麦屋さんで修行された方ということなんでしょうか。
蕎麦好きにはかなり美味しい麺でして、先日の田村屋さんの麺とは方向性が違う素敵麺でございます。
惜しいのは、全粒粉のためなのか若干コシが弱い、というか終盤にホロホロになるところでしょうか。しっかりとした厚みがある部分はそうでもないんですが、端の方の薄い麺だとちょっと勿体無いなぁと。
量も十分で、満足度の高い内容でございます。

チャーシュー。すごい。個人的にはそれほど好みじゃないトロトロホロホロ系ですが、このタイプもここまで極まるとある種の感動が湧いてきます。
チャーシューを食べるというより、麺にチャーシューを絡めて食べることが可能なトロトロ具合。そして脂部分の溶け方は、口に入れた瞬間に消滅です。よく、「溶けちゃうみたーい」って、柔らかい物はそう言っときゃいいんだろって感じのコメントを耳にして小馬鹿にしてたもんですが、すいません、ほんとに溶けるってすごいですねぇ。どうやったらここまで消滅する脂に出来るのか、ちょっと想像がつきません。
そしてそこまで溶けるだ消えるだ言ってる脂があるにも関わらず、脂っぽい印象がないまま完食でございました。

メンマ。ごま油が香りしゃきっとしたメンマ。久しぶりに美味しいメンマに出会えたなぁ。



塩ラーメン。

澄んだ、本当にキレイなスープ。醤油は少しキツ目で印象を残す味わいだったのに対して、塩は何も残さない極上の透明っぷり。
佐野ラーメンなので肉系の出汁、というか鶏出汁だと思うんですが、そういう獣感が全く無くて品が良い。それでもコクはあって薄いとは感じないから素敵です。
いやー、この塩ラーメンのスープは、最近のラーメンスープの中でも特筆モノでございました。うまー。



いやー、美味しかった。

佐野ラーメンが全体的に安いせいか、他店より少し高めのお値段です。でも満足度が高いから、強気の価格設定に納得感があるという良店でございました。


木挽亭
佐野市赤坂町959-15
0283-23-1191
木曜日、第三水曜日定休

2013年7月25日木曜日

Handiレストラン - ナッツとドライフルーツとマトンのプラオ・玉ねぎとピーマンのチキンジャルフレジ

ビリヤーニが食べたくてって思うと行くことになるHandiレストランさん。
今日もビリヤーニ全開の気分でしたが、行ってみたらもう一品お米物のメニューがありまして。

プラオってなんやねんって感じですが、まぁビリヤーニと似たり寄ったりのカレー炊き込みご飯。などとざっくり言っていいのかどうか、いまいち違いがわかってませんけど、2回続けてチキンビリヤーニですし、ちょっと変えてみます。

もう一品はどうしようかと思ったら、なんですか?ジャルフレジって。調べるとドライカレーというかカレー風炒めものというか、まぁ汁っぽくないカレーだと理解してオーダー。
ちなみにベンガル料理らしんですよね、元々は。インドに詳しい友人曰く、ベンガル料理は美味いと。インド料理の中でも特に美味しいと。ならばなおさら期待が高まります。


まずはプラオ。
ビリヤーニよりしっとりして、味も優しい。辛さは直接は感じず、風味が少し辛いかなって程度。

マトンはしっかりとした食感、でも繊維に沿って解ける食べやすさ。そして肉からの旨み、香りがお米全体を包んでいます。マトンの香りが苦手な人は厳しいかもしれません。

ドライフルーツの甘みが味のアクセントになり、その部位や量によっていろいろな変化が楽しめます。
味のアクセントが甘さなら、食感のアクセントはナッツの食感。固い、と言っても乾燥したナッツの固さではなく、松の実のようなオイルを含んだゴリッとした感じ。なんていうナッツなのかな。

それにしても、マトンは骨付きなんですよね。現地ならいざしらず、日本ではマトンは骨付きの方が高いだろうに、譲れないところなんでしょうかどうなんでしょうか。

ビリヤーニとどっちかを選べと言われると悩んじゃうなぁ。美味しかった。



ジャルフレジ。
なるほど、もっとドライなものをイメージしてたらそういうわけではないんですね。すごい量の鶏肉にたっぷりのオイル。

肉とか野菜類が直接辛いわけじゃなくて、オイルが辛い。なので食べると後から辛さがやってきて、でも痺れるようなものじゃなくて、ジワーっと汗を出させるような辛さ。えぇ、デブですから汗の量は3倍増ですけど。

なんだかんだで初めて食べた感じがします、この味というか辛さというかカレーというか。一般的なカレーほど日本人が思うカレー感はなくて、でも何味の炒めものって聞かれるとカレー味かなぁってなって、そもそも炒めものなの?このオイルの量って思ってします。

そしてこのオイルの風情が癖になって、さっくり完食です。オイルの量がすごいって連呼してますけど、食べ終えても油がしんどい印象は皆無でして、やっぱりスパイスすげーとなるわけです。



今日もロティ。何時かナンを食べる日があるのだろうか。



毎度クーポンで付けてもらう肉料理。今日はシークカバブ2本。ミントのソースがお目当ての半分です。ちなみに今日のは若干焼きが甘く、ジューシーさが足りずにちょっと残念。まぁでも美味しいんですけどね。



なんだかんだで完食でございます。

そして、そろそろ顔を認識してもらえた気がします。
ランチの日本人客は、大部分がバイキングなんですよね。なので着席するとバイキングでいい?って聞かれるんですよ。で、ちゃうねんって言ってメニューをもらって、そんで必ずお米ものを一品頼んでるんですよね。
なので、認識の仕方は「米物頼むデブ日本人」だと思いますけど。えぇ。


Handiレストラン
千葉県野田市目吹1508-1
04-7157-1142

2013年7月23日火曜日

ゼリーの家 守谷店 - 小さなデコレーション

いつか食べようと思いつつ、予約しないと買えないからずっと保留のままだった小さなデコレーション。
なんせ、ゼリーが食べたいって思い立ったら買いに行くという日々でして、行く度に今度は予約しようと思いつつでございました。

ところが、1つだけショーケースにあるじゃないですか。予約で作った際の数合わせだそうで、ほんとたまたまだったんだとか。

ということで、嬉々として購入でございます。



包装を開けるとかわいいシールが。



蓋を開けるとこんな感じ。いやー、漫画の世界ですよねー。



頑張って切り出してみました。
デコレーションという名前から、なんとなくケーキのように切って食べたいって思ったんですけど、これがなかなか難しい。見ての通り、色々とヘタクソでございます。
正しくはどうやって食べるのがいいんだろうか、今度聞かなきゃです。
(後日聞いたら、全体を出して切り分けるなら、周囲を爪楊枝とかでクルッと1周させて外して空気を入れて、逆さにしてお皿に出すと。で、別のお皿にもう一回ひっくり返して食べてねということです。はい。ものぐさいけないですね。)

味はまぁ予想通りの激旨でございまして。
こうやって取り出すと、普段のカップのものよりも食感のプルプルがよく分かるんですよね。
カップのやつを裏返して出してもいいんですが、高さがあるから難しいんですよ。
一口のサイズを大きく取れるから、何時もよりもリッチな食感が楽しめます。

そして何度こちらのゼリーがを食べても感じ入るのが、甘味と酸味のバランス。特に夏場はこの酸味が涼しくて、暑気払いに食べたくなって仕方ありません。

あと、この見た目は凶悪ですよね。これを見たらおっさんだってカワイイってジタバタしますよ。

1/4ずつ食べようって切ったんですが、速攻おかわりして1日で半分消費。いやー、大してその気にならなくても1人1個ホール食い出来ますなぁ。っていうかしたいなぁ。大人食い。



姪っ子と甥っ子の誕生日が近いので、これを持って行こうと予約しておきました。
子どもたちが歓喜する様が目に浮かぶであります。


ゼリーの家 守谷店
茨城県守谷市松が丘5-36-5
0297-44-7642

2013年7月21日日曜日

Backstube Zopf - ずんだあんぱん

枝豆の季節がやってまいりました。緑茶あんぱんでも書きましたが、季節のあんぱんの中で最も愛する一品、ずんだあんぱんを求めてZopfさんにおじゃましてきました。

一年ぶりの味わい。でも少し餡が変わったかな?以前はもっとずんだずんだしてたけど、今回は少し穏やか。でも美味しい。

潰しきってない豆のアクセントとずんだの濃厚な香りは、あぁ初夏ですなぁと梅雨の最中に思ってしまいます。



Zopfさんに行くと必ず買うものにカレーパンがあるのですが、いつも車中で食べちゃうから、そして焦って写真を撮り忘れるから、未だに書けない、ということを思い出したんですが、次回訪問の課題でございます。

Backstube Zopf
千葉県松戸市小金原2-14-3
047-343-3003

2013年7月19日金曜日

Handiレストラン - チキンビリヤーニ・チキンとマトンのキーマカレー

2度目のHandiレストランです。
ずっと再訪したかったんですが、ビリヤーニが金曜日メニューという情報があって、金曜日に都合がつかないというジレンマでございました。

今日は、ビリヤーニなくてもいいじゃんっておじゃましたら、ランチメニューにあるじゃないですか、これ。でもちゃんとしたお店のメニューには、確かに金曜日限定メニューってなってるんですよね。まぁどっちでもいいか。

ということで、夢に出てくるチキンビリヤーニ。
本日もおいしゅうござました。特に、今回はライタをかけないとちょっとばらついた味、スパイスが四散するような感じだったのですが、ライタをかけるとなんとも不思議な一体感が出てくるんですね。

ちなみにお店の人にビリヤーニっていつもあるの?って聞いたら、基本的にあるよと。でもランチメニューからはたまに外れるかもね。でも単品でオーダーしてくれたら作るよって。
なんだ、いつでも食べられるんだ。ということは、こちらにお邪魔する回数が増えること確実でございます。



チキンとマトンのキーマカレー。
これがまた非常にビターな香りが漂うやみつきな一品でした。スパイスが油分にガッツリ溶け込み、ロティでくるむと粉の香りと相まって芳ばしさが最高です。
ちょっと苦いような、それでいて濁りのない香り、いやー旨かった。

もっとスパイスのことが判れば、あれとこれがああだからこうなんだとか調合だったり配合だったりが判るんでしょうけどねぇ。残念でございます。



今日もロティ。なんとなくロティ。



全景。この後、クーポンでケバブとタンドリーチキンを頂きました。
チキンの美味さは前回で知ってますが、ケバブも美味しかった。特にミントソースが絶妙な辛さと爽やかさで、思わずたっぷりつけて辛いと悶える心地よさでして。



ちなみにランチタイムが一段落の時間におじゃましたんですが、見事なまでに日本人がいない。そのせいか、妙に店員さんが親切で話しかけてくれるw

そして衝撃なのが、ロティもカレーもお代わり出来るよ、どう?って。
バイキングじゃないんですけど。なんですか、デブは食うと思ってますね。もしかしてデブ特権ですか?ありがたやありがたや。
って、さすがにお腹いっぱいでしたので、ありがとう、でも無理ってお断りしたんですが、本音を言えばビリヤーニならお代わりしたかったなぁと。


Handiレストラン
千葉県野田市目吹1508-1
04-7157-1142

2013年7月17日水曜日

三日月氷菓店 - ほうじ茶のかき氷

先日の菊水苑さんのかき氷の美味しさにガッツリ打ちのめされて、我が家にはかき氷ブームが到来しております。

とは言え佐野市はちと遠い。いや大分遠い。なので近場の美味しいかき氷屋さんを探すわけです。というか奥さんが噂を知ってました。

柏市にある三日月氷菓店さんです。

おやつ時間帯の15時過ぎ、梅雨明け早々の灼熱の日曜日。たっぷり1時間近く並びましたよ、屋外で。日焼けが痛い。

でもまぁ並んだ甲斐があるくらい美味しかったです。


ほうじ茶のかき氷。
いやはや、素晴らしいほうじ茶シロップ。宇治よりも重たくならず、芳ばしさが甘さをしっかり押さえつける感じは、甘いもの苦手な人でもお茶が嫌いじゃなきゃオススメしたい味でございます。

名古屋は栄に茶香丸源さんというお茶屋さんがありまして、高校生の頃に名古屋に行くとよく立ち寄ってました。こちらはお茶や茶器のお店なんですが、ちょっとした喫茶スペースがありまして、美味しいお茶を頂けるんです。
でも僕の目当てはアイスクリームで、特に烏龍茶のアイスクリームがお気に入りでした。紅茶や緑茶、そして抹茶味は今も昔も大好きなんですが、何で烏龍茶とかほうじ茶とか、何なら番茶味とかってないんだろうと子供心に思ってましたので、こちらの烏龍茶アイスクリームに出会ったときは感激だったわけです。

閑話休題。

そんなわけで、抹茶というか緑茶系でも紅茶系でもないお茶味には妙なバイアスがかかってることは否めないのですが、そんなバイアスがなくても美味しい一品でございました。

あ、こちらのかき氷は底にミルクアイスがあるんですね。なので、最後はシロップと溶けた氷と共に味わうと、これがまたなかなかの…
ってこともなく、牛乳が飲めない僕には苦行でした。次回は抜いてもらおう。
奥さんも、せっかくさっぱりしたのにもっちゃりするからヤダって。食べる前からその点を気にしてたけど、確かにそうですねぇ。



奥さんは期間限定の生プラム。
さっぱり爽やかで美味しかったけど、ほうじ茶の感動には届かず、というのが個人的な感想。



ともあれ、シロップのクオリティは高く、大変美味しく頂きました。

そして氷の質感。

隣にいたお客さんが、ここのかき氷はキーンとならないよって連れの方に力説しておられました。
わかります、その気持。こちらの氷も菊水苑さんと同じくかき氷の概念を変えてくれるに十分なクオリティ。

それでも我が家は、氷の感じは菊水苑さんの方が少しだけ好み。でも行くまでの距離とか時間を考えると、近場にこれだけ美味しいかき氷屋さんがあるのは幸せでございます。

時間と言えば並ぶ時間。次回は、平日か、せめておやつ時を外そうと固く心に誓った次第で。


三日月氷菓店
千葉県柏市柏1-5-5 谷澤ビル2F
04-7162-3404

2013年7月15日月曜日

菊水苑 - かき氷みかん・かき氷宇治

佐野ラーメン詣のデザートは、決まってサンタルチアさんだったのですが、奥さんのリクエストで今日はかき氷です。

GWから10月一杯だけ営業されるかき氷屋さん、菊水苑さんです。

日光の天然氷って有名ですけど、日光まで行くの遠いなぁって思ってたところ、栃木県内だと結構食べられるところがあるんですね。
その中でも奥さんレーダーにヒットしたこちらのお店は、目の前の小川で川遊びもできちゃう、ご家族で訪れるには最適のお店だとのこと。

この日も照りつける太陽の下、数家族が川遊びを楽しんでまして、いいなー入りたいなーと指を加えて眺めたわけです。

まぁともかく、かき氷。

みかんのかき氷がレギュラーサイズ。宇治のかき氷はみつ豆とセットになる小サイズ。

いやー、いろいろな人がブログ等々で書いてますけど、確かにかき氷の概念が覆される激うまの一品です。

なにがって、氷が冷たくないんですよ。いや、冷たいんですけど冷たすぎないんですよ。
薄く細かくふわふわに仕上げられた氷は、口の中に留まる時間が少なく一瞬で消える驚きの食感。この感じはなんと例えるべきなのかって感じですが、ガツガツ食べてても口の中が冷たくて痺れたりしないんですよ。歯がキーンとなったり、頭がキーンとなったりがないんですよね。そしてお腹も冷えた感じがしない。
なので、大きいなぁって思っても全然苦にならず食べられます。びっくり。

京都に済んでる頃、夏になると京はやしやさんの抹茶のかき氷が大好きで毎夏必ず訪れてたんです。美味しくて美味しくて、でも終盤は拷問のような冷えと冷たさに襲われる苦行。あんなに毎年待ち焦がれても、夏の間に1回食べれば満足でした。

ところがこちらのかき氷は違いますね。毎日食べたい、なんならお代わりしたい、氷菓と言うにふさわしいものでございました。

事実、食べ終えたそばからお代わりできるよねーって話になって、まぁそれならここでおかわりせず別のお店にチャレンジしようとなって、まさかのはしごかき氷をしましたもん。
次のお店も美味しかったんですが、如何にこちらのお店が優れていたかを確認した次第でして。確かに氷の質感が全然違ったんですよね。いやーびっくり。

自家製のシロップも非常に美味しく、酸味が効いたみかん、甘さを抑えた大人な抹茶と、どちらも満足でございました。

あ、みつ豆も美味しかったですよ。こちらの餡も蜜も甘さが程々でべたつかず、さらりと美味しかった。美味しかったけどかき氷の美味しさにやられたなぁというのも正直な感想。

夏の間にまた佐野ラーメン詣でをしよう。そしてこちらでかき氷を食べようと決心した次第でございます。





ちなみに場所はめちゃくちゃ分かりにくいです。細い路地を抜けると極楽がありますから、がんばってたどり着いてくださいませ。


菊水苑
栃木県佐野市堀米町2139
0283-21-5584

2013年7月13日土曜日

田村屋 - チャーシューメン

名店、田村屋さんにおじゃましてきました。
麺屋ようすけさんが修行されたお店とのことで、もともと有名で存じてたんですが、ますます行きたかったんですよね。でもまぁいつも混みまくってますのでスルーしてたんですが、今日は早めの到着でほとんど待たずに入店出来ました。


チャーシューメン。
スープは見た目の色の通り、思った以上に醤油味がしっかり。しっかりと言っても、醤油辛くなる一歩手前を攻めたかなり秀逸な味。
醤油味のラーメンってあんまり好きじゃないんですけど、この程度で留まると、とても好みでした。
ベースの鶏系の香りにチャーシューの肉脂が溶けてなかなかワイルドな風情もあります。
飲もうと思えば完飲可能なクオリティ。でも喉が乾きそうだからやめておきました。

そして麺が最高です。記録を辿ったら本日が10回目の佐野ラーメン詣でだったんですけど、これまでで一番美味しい麺でした。若干の太さのばらつきはまぁ目をつぶりますが、そんなことはどうでもよくなる食感。見た目とは裏腹のしっかりとしたコシ、そして麺の角が立つような舌触りで、喉越しのみならず唇から舌を含めて滑るような快感です。いやーめっちゃ美味いなぁ。麺の表面が解けたり滲んだりしないんですよ。男前の麺です。

チャーシュー。
大ぶりトロトロタイプでありながら、しっとりした肉の部分も楽しめる状態。それほど強くない味付けが、豚肉としての存在感を更に引き立てます。そしてスープに流れ出るのはチャーシューの味ではなくて肉の味。なのでスープを下支えする一要素にもなっています。
おっさんになってきたから脂がしんどかったんですけど、それでもまた食べたいなぁと思う名品でございます。

そして結構ボリュームがあるんですよね。この日は初めての1日2軒を目指してたので大盛りをやめたんですけど、それでも予想以上にお腹いっぱいになり断念でございました。

しかしまぁ満足の一杯でございました。

初めて佐野ラーメン詣でをしたお店が、当時は全く有名だとは知らなかった日向屋さんなんですね。それであまりの美味しさにどっぷりと佐野ラーメンにハマったわけでして、ずっと日向屋さんが僕の佐野ラーメンのルーツにあるんですよ。
でも、日向屋さんを女麺と言うなら田村屋さんは男麺と言った風情。名店には名店になれる存在感がありますなぁ。





さのまる、会いたかったよ。



田村屋
栃木県佐野市奈良渕町302
0283-24-8617

2013年7月11日木曜日

ミントシロップの試作、2013梅雨

黒糖焼酎でモヒートをするために育て始めたミントですが、結構わさわさとなってきました。

消費するより勢いがあって、ダメにするのも勿体無いしどうしようかなぁと思ってましたが、家政婦さんが教えてくれました。マンタローのためのミントシロップじゃろと。

えぇ、我が家に家政婦さんがいるわけもなくて、小池田マヤ先生の「ピリ辛の家政婦さん」なんですが。

作中で登場するマンタローなる飲み物、フランス生まれのミントな飲み物だそうです。調べると、およそ飲みたいとは思えない毒々しい緑色のシロップ。着色料ってすごいですねぇ。
色はともかく作り方は至極簡単。爽やかミントの香りがジメジメした梅雨にはもってこいです。

本当は結構な量のミントでつくるんでしょうけど、お試しなので、大きくなりすぎてちょっと使いづらそうな葉っぱを摘んで作ってみます。

100ccの水を沸かし、湧いたら沸いたら洗ったフレッシュミントをドボン。火を止めて10分ほど蓋をして放置。
蓋をしてるのにキッチンからリビングまで爽やかなミントの香りが漂います。えぇ、ほんと、トイレみたい。



ミントを取り出し、葉っぱをぎゅっと絞って濃い目のミント煮汁ミントティーにします。すっごいメントール。

そこに80gの砂糖をドボン。軽く煮立てて溶かします。

ここで問題が。

我が家には白砂糖がない。普段はきび砂糖か島ザラメを使ってますから、ほんのり茶色なんですねー。それなりにほんのりグリーンだったミントティーが濁ります。えぇ。

今回は島ザラメで黒糖の香りをプラスしてみます。試作だって言ってるのに、レシピ通りに作れない残念な子でございます。



溶けきったところで、洗浄消毒した瓶に移しておきます。

なんでしょうか、この枯れたミントの煮汁は。漢方でしょうか…。まさか砂糖にトラップがあるとは思いもしませんでした。



さてさて、冷えたところで初めてのマンタロー。まぁ黒糖の香りがする時点で本物とは程遠いんでしょうけど。

冷えた炭酸で割って、レモン果汁を数滴。

意外とちゃんと香るミント。多分本物はもう一歩キツ目のメントールなんだろうなぁ。
色は…ご覧の通り…ニッキって感じでしょうか。爽やかさからは縁遠い風合いでございます。
いいんです。美味しかったから。


2013年7月9日火曜日

いわし明太を作る、2013梅雨

茨城県民ですから、明太子はかねふくさんと決めています。えぇ、大洗にあるめんたいパークにはお世話になっておりますということなんです。

でも実は、かねふくさんの明太子はコストコに売って(る|た)んですよね。最後に買ったのが数年前、今はどうか知りませんけど。なので、めんたいパーク云々以前にお世話になってたわけなんです。粒が大きくて食感が素敵なんです。

で、その頃よく買ってた明太子商品に、いわし明太があります。好きなんですよねー、青魚好きで明太子好きには嫌う理由がないと。

このところ買ってなかったのですが、新鮮で美味しい鰯が手に入る梅雨時期、めんたいパークに行ったとなれば、買うより作るでございます。


かねふくさんのは、鰯本体も何らかの味付け、というか漬け込みをしてあると思うのですが、まずは一度何も考えずに作ってみます。

鰯の頭を落とし、内臓をキレイにとって、血合いもしっかり流すと。
表面とお腹に軽く塩をして暫し置く。どれくらい置いたか全く記録しないあたりが適当ですが、まぁ水分が滲んできたらOKでしょう。
軽く水で流し、よーくキッチンペーパーで拭いて水気を切ったら、おもむろに明太子を詰めまくります。

正直どれくらいの量を詰めるべきなのか見当がついていませんが、少ないよりは多いほうが後悔しないだろうという安直な気分でみっしりです。

なじませるためラップで包んで置いて置く。

そして存在を忘れてその日に食べなかったと…(´・ω・`)ショボーン

ということで一旦冷凍しました。なんたる無念。新鮮な、生の鰯で作ったのに、その価値半減もいいところです。

ですが、いっぱい作って冷凍したらどんな塩梅か、それを試したかっんだと強がっておきます。えぇ、その日に食べたら美味しいに決まってますから。

ということで、冷凍してあったのを常温に放置して程々解凍。魚焼き器にぶち込みます。



何分焼いたか知りませんが、まぁ表面の皮がぷくぷくしてきたらOKということで。


味は至極美味しく、軽い塩味の鰯はかねふくさんのものよりしつこくない。そのおかげで鰯味が十分に楽しめた我が家好みでございます。

そしてなにより、これでもかと詰め込まれた明太子。贅沢に作れるというのは自家製の最も嬉しいところでございます。

えー、正直なところ、改良する部分が見当たらないんですよね。好みの味で美味しかったので。
そしてわざわざ書くほどのこともないお手軽さ。

でもまぁ、もう少し鰯と明太子が交じり合うような味付けのほうが、一般受けするのかもしれません。かねふくさんのみたいに。

それ以上に、鰯の腹骨がじゃまくさいんですよね。あれって除いておくほうがいいのかなぁ。でもクタクタになりそうだしなぁ。
それを言うなら、背びれも背骨も取っておけって話になりますけど、そうするとやっぱりイマイチなのかどうなのか。
というか、それなら3枚に捌いて挟んじゃいかんのかと。
挟むんなら大葉とか薬味もいれたいよねと。
そうなるともういわし明太と名乗っていいのかどうなのか…

まぁ一度作ってみるデスヨ。奥さん曰く、骨についてない身は焼くと反り返るよと。そうですねぇ。
なのでロール状です。



焼いたらこんな感じ。
旨し。お手軽に食べれたなおよし。作る手間も変わらない、というか、角上魚類さんで3枚に卸してもらってきたので楽なことこの上なし。



ともあれ、梅雨の鰯はおいしゅうございました。

2013年7月7日日曜日

山仙蒲鉾店 - せんちく

久しぶりに行くことが出来ました、山仙蒲鉾店さん。年末の板蒲鉾まで書くことないだろうなぁと思ってましたが、新たなハマリモノに出会ってしまいました。

ちなみに過去のポストはこちら
山仙蒲鉾店 - さつま揚げ・おでん種各種
山仙蒲鉾店 - さつま揚げ・カレーボール
山仙蒲鉾店 - すじっこ


鹿児島に行ったりして、さつま揚げバブルだった我が家。ようやくそれもなくなり、焼酎じゃなくて日本酒に合うさつま揚げが欲しいなぁとぐずりだしたわけです。えぇ、ぐずったのは僕ですけど。

で、さつま揚げはガッツリ買い込んだんですが、残念なことにすじっこがありませんでした。震災の影響もあって、以前ほど良い軟骨が入手できないんだとか。だからいつも必ずあるわけじゃないんですよと。

(´・ω・`)ショボーンとしてたのを見るに見かねてか、本日はこちらを頂きました。

せんちく。

山仙さんが昔から造ってる蒸し竹輪。えー、竹輪って蒸した版もあるんですかと。
切って山葵醤油で食べるといいよって頂きました。なるほど、板わさみたいな感覚でいいんですね。



ということで、適当に切って頂きます。

まず食感はぶりっとした歯ごたえで結構しっかり。魚の香りがよくわかります。
舌触りはなめらかの一歩手前、ほんのりざらつく肉質。つみれと蒲鉾の間、かなり蒲鉾寄りとでも言いましょうか。ツルツルじゃない分だけ魚の味が強くわかります。
そして芳ばしい味わいも。小魚を煎ったような乾いた香りが、しっとりぷりぷりの身から感じられるちょっと不思議な味わい。

美味しい蒲鉾とも違い、そしてさつま揚げとも違い、もちろん焼き竹輪とも違う美味しさ。
全く新しい、とまでは言いませんけど、すり身のワイルドさと上述の香りのため、蒲鉾とは一線を画す味わいです。

なにもつけずに魚味、山葵だけ乗せてちょっと爽やか、醤油もつけて濃厚魚味といった感じでしたが、私的に何もつけない、奥さん的には山葵のみがお好みでございました。



それにしても山仙さんの魚のすり身は、魚味の美味さを味わうには最上の一品でございます。


山仙蒲鉾店
茨城県神栖市波崎8833
0479-44-0321

2013年7月5日金曜日

燻製日記:ホタテ

ベーコンを作るから、空きスペースに何を燻製しようかなーって思ってたところ、奥さんからホタテのリクエストが。
なるほど、初チャレンジでございます。

那珂湊で加熱用として安く売ってた生のむき身のホタテを入手。
写真撮るの忘れた…

ワインで蒸す。
写真撮るの忘れた…

ピックル液とワインを混ぜた漬け汁に漬け込むこと4時間。
写真撮るの忘れた…

塩抜きすること1時間弱。
写真、撮ったよ!一番面白く無い時のだけど。



並べて乾燥。さすがにもう暑くなって来ましたから、冷蔵庫に一晩。
瑞々しさはなくなったものの、表面はまだしっとり。室内で扇風機に当てること3時間。



両面にオリーブオイルを塗って、いざ燻製。

30℃くらいから1時間かけて60-70℃くらいまで温度を上げる。そこからさらに2時間程度。
しっかり色づいてきたのでOKとしてみます。

もっと長時間やって固めにしても良さそうですし、これくらいのしっとり感を残した状態も悪く無さそう、という言い訳です。えぇ、残りの時間でうずらの卵の燻製をしなければイケナイのです。

でもまぁあんまり固くしちゃうと、食材としては使えてもそのまま食べるのにいまいちかなーとか思ったり。

しかし、あまり日持ちはしなさそうな雰囲気です。まぁ元々塩漬けも乾燥もそれほど時間をかけないやり方ですから、ガンガン水分抜いてしっかり燻製ってのとはタイプが違うと思っておきます。



これもネットに入れて室内で一晩熟成。
ベーコンの熟成は一晩で済む気がしませんけど、これはさすがに大丈夫かな?

翌日、味見。素晴らしい、しっとりとした身質、ぱさつくかと心配していましたがそんなこともなく、そして絶妙の塩味。煙の香り。
生や焼くよりもはるかに強いホタテの旨み。それに華を添える芳ばしい香り。言うことないなぁ。そのまま食べても満足のおつまみだし、これでチャーハンとかうまそうだなぁと。

ホタテの旨みといえば、ワインで蒸した時の残りのスープ、奥さんがこれで野菜と(形が崩れた)ホタテの煮物を作ってくれたんですが、たまらない贅沢味でございまして。何が目的だったのか思わず忘れそうになる一品でした。



一緒に作ったうずらの卵とともに、今晩のおつまみでございます。



上手に作れたんじゃないかと思います。
けど、結構まだまだ中はしっとり。もっと乾燥させたほうがいいのか、そしてもっと燻製時間を長くしてもいいのか、賞味期限との兼ね合いですかね。

味自体は今回の出来で至極満足なので、今後のアレンジはどうしたもんかと思案中でございます。

2013年7月3日水曜日

聚楽 - 肉まん

マーラーカオでお馴染みの聚楽さん。
実は肉まんもめっちゃ美味いって話なんですよね。でも何故か買ったことがなかったんですよ。

ということで、初めての聚楽さんの肉まんです。写真は家で野菜といっしょに蒸したところ。
結構な大きさです。10cmくらいはあるんじゃないかな。

15分くらい蒸してってありましたので、まぁそれくらい。我が家の中華鍋+セイロだと、20分くらいやったほうがふっくら感がよろしい感じでした。



割るとこんな感じ。



細かいさいの目の野菜たち。肉と野菜のバランスが良い餡。
美味しいと評判の肉まんって、肉が主体で、そして肉汁で食べさせるみたいな風潮がありますけど、というか僕の偏見ですけど、まぁそういう意味ではこれは中華まんですって言う方が正しい気がする。

しっかりと効いた醤油の香り、でもしょっぱいとかはなくて、ベースの味は野菜の旨味がたっぷりです。

そしてなにより美味しいのがこの皮。さすがマーラーカオが美味しいお店ですな、ふわふわでしっとり甘い皮。たっぷりの厚さがあって粉物好きには満足度が高いです。あーうまい。

お店では5個入りの袋で売られてますけど、1個からバラ売りしてもらえます。なので我が家でもケンカになることなく偶数個で購入でございます。


聚楽
神奈川県横浜市中区山下町143
045-651-2190

2013年7月1日月曜日

燻製日記:本気のベーコンの試作

先日のスペアリブベーコンに気を良くしたので、本気でベーコンを作ってみます。
と言ってもいきなり大量に作って失敗すると悲しいので、まずは1kg程度、お手軽なサイズでやってみます。えぇ、試作サイズじゃないだろって気もしますけど。


藤井ミートさんで1kgの豚バラブロック。2つに分けて、いつものピックル液で塩漬け。
目安は5日くらい。

ベーコンってぺろーんと長いじゃないですか。なので長いまま。本当はこれを半分に切っておいたほうが取り回しは楽なんでしょうけど、なんとなくそれっぽい形を作ってみたいお年頃でございます。

クローブとかローズマリーとかを足そうかな?って思いつつも、まずはスタンダードに作ってみよう。
いつものピックル液には黒胡椒とタイムが少々。醤油とウイスキーがほんのり香るちょっと和風な味わい。



6日間漬けたから、今度は塩抜き。9時間ちょっと、流水じゃなくて水に漬け込み。
ちょっと切って焼いたら激旨の塩豚。既にこれを焼いて食したいですな。

ちなみに意図的に6日間漬けた訳じゃなくて、梅雨の合間の晴れそうな日に燻製したかったから、やむなく1日延長です。



乾燥させること22時間。冷蔵庫に剥きだしで放置です。すげーじゃまですな。上にものを乗せられないし。
翌日、室温に戻すために出すと、やっぱりちょっとしっとりしてる。水分が飛んでないわけじゃないけど、カサっとはしない。扇風機に3時間の追加乾燥。

午後、乾燥できたのをぶら下げて、温燻開始でございます。



30℃くらいから1時間くらいかけてじわじわ温度を上げていって、60-75℃くらいで4時間弱、ウッド一本分の温燻です。

ちなみにこれだけを燻製するのは勿体無いから、同時にホタテとかうずらの卵とかもやってます。
もしベーコンだけを作るのなら、頑張ればぶら下げて6本、網に置いて6本の12本は同時に出来そうかな。つまりは6kgのベーコンですか。ご家庭のお遊びの域じゃないから、奥さんの決済は通りそうもありませんけど。



出来上がり直後。
思ってた以上に脂が多いなぁ。いや、元々を見てもそんなもんか。

試練の熟成期間開始。網に入れて室内に干す。やっぱり外に干したいなぁと思いつつも、深夜は雨の予報っていうか降ってる。カーポートの下は雨に当たるわけじゃないとはいえ、この湿気はどうなんだろう、ということで室内です。

ちなみに浴室にぶら下げて浴室乾燥機を使うという荒業にチャレンジしたい気もしつつ、それをやるのはなんか一線を超える気がして自重。



しかし目の届くところで熟成するのは良くないですなぁ。奥さんの味見したい攻撃を躱す術を知らず、ちょっとだけ端を切ってみる。
おぉ、ベーコンだ、ベーコン色だ。

焼いて食べると溶け出す脂の旨みがたまらんですな。ナッツ系のオイル。
もちろん香りはまだ煙臭く、味含めて色々バラバラ。でも成功したなという雰囲気はよくわかるから、熟成後が楽しみです。

塩はちょっとだけキツ目の、でもこれくらいの塩分のベーコンも食べたことあるな、といった感じ。
まぁちゃんと熟成させれば塩味の感じ方も変わってきますけど。

とは言え、塩抜きをもっと時間をかける+水を変える、ってのを次回やってみよう。



一晩熟成したのでちょっと料理に使ってみます。
ほうれん草と炒めただけ。味付けはなし、ベーコンの脂と塩気のみです。

いいですねぇ、一晩でちゃんと熟成。もっと置けばそれなりに変化するんだと思いますが、すでに不足なし。塩辛い感じも、他のものと一緒なら気にならないどころか絶妙の塩味。



ベーコンと言えばベローンと長い形。そのために長いままで作ったわけです。
でも、薄く長く切るのは結構むずかしいですよね。そんな時にはこれ。
スライサーでございます。たこ焼き器と同じく、一家に1台ありますよね。



えぇ、あるわけないですよね、ご家庭にスライサー。
先日、スペイン料理屋さんのガレージセールで入手してきました。こういうのを買いたいって言っても絶対に許してくれない奥さんが、破格のためかむしろ積極的に購入するという奇跡がありまして。
えぇ、帰ってきてからどこに置いておくんだという話になりましたけど。

ともかく、デビューはベーコンです。結構切るのにコツはいるものの、なんとか薄く切れました。
定期的に作ればベーコン買わなくて済むなー。コスト的にはどうなんでしょうか。ちゃんと考えてみたくなります。



ということで、もう少し塩気に気を配るべきではありがすが、基本問題なく作れることを確認でございます。あとは賞味期限かな。どれくらい持つんだろう。