2016年6月29日水曜日

船頭の台所 - イカのなめろう・天ぷら・はまぐり飯・ながらみ

ちょっと九十九里方面へ遠征してきまして、地物の美味しいものを食べてきました。船頭の台所の名の通り、実際に釣り船も営んでおられるお店です。

名代の品が色々あるっぽいので、それらをピックアップ。

イカのなめろう。
なめろうと言えば房総の名物料理ですし、我が家も鮮度の良い魚が手に入ればちょくちょく作ります。が、イカは初めて。よく練ったイカと、叩いたイカを組合せてるのかな。ネットリ感と弾力の混じり合いがたまらんです。
味は付いているけど足りなかったどうぞとお醤油が添えられますが、全く不要。仄かな塩味に、これでもかというイカの旨味と甘みです。酒飲みてぇ。ドライバーは辛い。



そのイカのなめろうの天ぷらと、セグロイワシの天ぷら。ハーフサイズで相盛です。
イカは火が入ってプリっとしつつも柔らかさは残り、ネットリ感がふわっとというかなんというか。そして旨味が一段と濃くなると。
イワシは、うん、これを食べるためにこっち方面に来る価値がある味。もともとセグロイワシは自作のアンチョビを作るのに親しんでるものですが、刺身で食べて美味い鮮度はやっぱり港までこないとなかなか。その鮮度で作る天ぷらは、美味いところしかないわけです。



はまぐり飯に付いてきたお吸い物。このあたりでは、小粒のはまぐりをお吸い物なんかで食べる用に結構安く売ってます。キロ800円とか。はまぐりの出汁は、貝類でも最強の上品さですなぁ。



そしてそのはまぐり飯。固形燃料で眼の前で炊き上げるわけですが、これがまぁえげつないいい香りを振りまくわけです。そして溢れ出る出汁。めっちゃもったいないなぁとか思いつつも、火が消えるまで開けちゃ駄目と厳命されております。耐えること数十分。やっと火が消えて、えぇ、もう、もう、それまで香ってた香りとは一味も二味も違う濃厚な香り。はまぐりの出汁を存分に吸い、そしてちょっと焦げたご飯はごちそう以外の何物でもありません。熱くてもがっつく、そして至福でございます。

普段はたこ飯が名代なんだそうですが、はまぐりは時期のもの。次回はたこ飯をと誓ったのです。



そしてながらみ。最近巷でも目にするようになりましたが、もともと九十九里界隈ではよく食べれてたようで。ごくごく薄めの塩ゆでは、貝の旨味がしっかり味わえます。多分物足りないくらい薄味。でも食べ続けると貝の味が濃くて濃くて、あぁ塩味って要らんのやって気になるからすごいですなぁ。ちなみに市場価格でははまぐりの小さいのよりも高いんですね。人気だからかな。



ということで、地元でしか食べられないものを食べるというミッションを果たし、あとはお土産をと思ってたのですが、この界隈の漁港って買えないんですね。そして小さい漁港が点在するから、そもそも一般向けには大きく拓かれてないって感じでして。

結局銚子まで北上。そこでもイワシがあんまりいい感じじゃなくて、入梅なのになぁと涙して帰ったのでした。


船頭の台所
千葉県いすみ市大原10134-20
0470-62-0351
月曜定休

2016年6月27日月曜日

サンタルチア - パッションフルーツ・そら豆・とうもろこし・なつみ

久しぶりの佐野詣。一年ぶりです。いやー、久しぶりに間が空いたなぁ。

ちなみに一年前もサンタルチアさんの記事だけ書いてまして、今回もこれだけ。だって、2回続けてラーメンが美味しくないんだもん。どことは書きませんけど。

ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

まぁそんな苛立ちは、甘いもので癒やす。
パッションフルーツとそら豆。

ほんと、まるごとパッションフルーツ。我が家はこれからお中元にパッションフルーツを手配するのですが、今年のパッションフルーツもいい出来なのが伺えます。

そら豆は豆の甘みが前面に。でも青臭いわけじゃないし、ミルキーだけどそれが前面でもなく。やっぱりここの野菜のジェラートは格別です。



なつみのソルベと朝採れとうもろこし。

なつみの爽やかさと濃密さのバランスは、たんかんを思い出します。今年はサンタルチアさんのたんかんジェラートも食べられてないからなぁ。

とうもろこしは、多分想像する美味しいとうもろこしの甘みがそのまま出てきたような理想形。でもちょっと僕にはミルキーすぎたのが残念。好きな人にはたまらんやろうなぁ。



1年ぶりだと店内も少し変わってたり、実は以前からジェラートのケーキメニューがあったりと、なんだかんだ発見も。近かったらなぁ、もっと頻繁に、いや、季節物を全制覇するんだけどなぁ。


サンタルチア
栃木県佐野市植下町467-1
0283-21-3285
木曜日定休

2016年6月25日土曜日

ランディワ - ランチビュッフェ(チキン・いんげん豆と人参・レンズ豆・小松菜・じゃがいも)

先日とは変わって、この日はティッサさんだけ。シリセーラさんは小山だそうです。
そして店内がバタバタと。聞けば今日はこれから300人のパーティーがあって、明日もパーティーなんだとか。ティッサさんが大車輪で料理しまくってます。

ビュッフェメニューは、チキン、いんげんと人参、パリップ、小松菜?、じゃがいもの5品。全体的にしっかり辛い。うん、辛いねー。前回も辛いなと思ったけど、今回はもっと辛い。

以前ティッサさんがシュワさんの帰郷中にシェフをやり始めた頃、辛さがどの程度が良いか判らないと言ってて、その頃は激辛だったなぁと。ティッサさんは実はディフォルトは辛いという、そんな記憶が蘇ります。



写真を撮り忘れましたが、この日もチョコレートケーキと紅茶を頂き、甘さが舌を癒やしてくれます。でも辛いと美味いんよなー。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2016年6月23日木曜日

ランディワ - ランチカレーセット(レンズ豆・ポルサンボル・チキン・いんげん豆・じゃがいも)

6月のいつかの火曜日、ランディワはシリセーラさん一人。そう言えば以前火曜日はティッサさんが休みって言ってたような気がします。

今日ももりっと。

パリップはねっとりゆるめ。美味い。なんだかんだ美味い。



たっぷりポルサンボル。至高のふりかけですな。



チキンは玉ねぎが多く、なんならちょっと日本のカレーみたいな感じもありつつ。もっと悪い感じの味の方が好きですけど、スリランカカレーの入り口には良いかもしれませぬなー。



いんげん豆。さらっとスープのホッダですが、スープを味わうよりもやはり大量のいんげん豆が先に美味い。



じゃがいもは炒め物的な。揚げてあって、これは凶悪に酒が欲しい。飯というよりおつまみ感が強くて、めっちゃ好みでした。



デザートはチョコレートケーキ。相変わらずえげつない甘さなんですが、結構全体的に辛かったから、この甘さがたまらない。



厚みのある味わい、でもエッジは柔らか。先日久しぶりにワジラさんのカレーを食べたからかもしれませんが、昔のエッジのあるというかパンチのあるというか、ちょっと攻めた感じの味付けからは随分穏やかになったなぁとしみじみ。

ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2016年6月1日水曜日

架空食堂 kurau - 2016梅雨の宴

半年ちょっとぶりに奄美に行ってきました。毎年2月に行ってはたんかんを買いまくるってのが定番だったのですが、今年はミカンコミバエのせいでたんかん買えないし、スケジュールもかなり無理そうだったので、大人しくこの時期まで延期しておりました。

そんな感じで予定の頃に予定通りのことが出来ないと、積もり積もるのは餓鬼の念。もうkurauさんで食べたくて食べたくて、もはやそれは恨みに近いものに昇華しております。

とうことで、お祓いというかなんというか。


がじゃまめ。無事に今年も食べられました。御年96歳になられたそうで、色々ながじゃまめを食べてきましたけど、これが一番美味しい。とてつもなく美味しい。



レバーペースト。
真ん中の栓は境界線。お互いに食べ過ぎないように予め注意しないとどんだけでも食べられるんですよね。レバーペーストの美味しさの表現には、よく臭くないと言われることがあります。ここのももちろん臭みはないのですが、それを前面に出したくはない美味い香りが口に含めば広がります。臭くないじゃない、香って美味いがあるのです。



クスクス。地場産赤身魚のサラダクスクス。
サラダの代わりというか、肉だけじゃなくて魚も美味いこのお店。メインになることはそれほど多くないんですが、いいアクセントに魚介が使われます。でも印象としては肉に対する雰囲気とちょっと違うんですよね。過保護というかなんというか。それもまた美味い。



必食のソーセージ。何も言うことはない。パック詰めにして売ってくんないかな。付け合せの割ってないレンズ豆が、すべての肉汁を吸い込んで影の主役でもあります。



パンもうめー。



リエットも必食だな。お腹ふくれないから毎回食べてる気がします。今日は半分ほうれん草のシュー。これがまた一段甘みを加えて素敵。



〆も肉。パテカン。名代のパテカン。ずっとメインを食べてるような、でも実は大物を食べずに肉の前菜的なものを制覇するというか。



今回は滞在も短く、またその他の用事ももりもりあったので、無念の一回のみ。まぁいい、今年中にまた喰らってやる。


架空食堂 kurau
鹿児島県名瀬金久町16−6
070-5817-0493