春も本番、そろそろ春しらすのシーズンかなと、いつもお世話になっている魚屋さんに行ってきました。お目当ての釜揚げしらすを入手できて幸せなのですが、もう一つ幸せなことがありまして。
鮎。
自分、岐阜県岐阜市出身でして、子供の頃から鮎は食べ慣れております。河口堰が出来た昨今、随分漁獲量も減ったと聞きますが、名物がない岐阜市には大事な観光資源なのです。鵜飼いとか。
昨年鵜飼い見物した記事:
外飲みメモ:喜久醉・太平海・鳳凰美田・薄墨桜、長良川鵜飼いと天然鮎の塩焼き弁当@川原町泉屋
そんな鮎ですが、意外と知られてないのが海に出て川に帰ってくる魚ということ。とは言え岐阜県には海はございません。拙者、食べたことある鮎は川に登ってきた鮎だけなのです。
ところがこの季節、シラス漁に海にいる鮎が紛れ込むんですね。そんな季節のものを頂いてきました。海産鮎の稚鮎です。
釜揚げしらすと一緒に茹でたものを選別したものですので、すでに火は入っています。ポン酢がオススメとのことでしたので、素直にポン酢と唐辛子で和えてみました。
余談ですが、ポン酢は奥さん特製。鹿児島醤油(甘い醤油)にレモンとたんかん。醤油の強さが前に出ず、レモンだけだとキツくなる酸味もたんかんの甘味で穏やかなのです。複雑で繊細な味の鮎とは大変相性がよろしいものでございました。
いやー、それにしても新しい感覚。鮎の香りはするけど、苔の香りはしない。香魚という言葉には相応しいのですが、海の香りがするんですね。食べ慣れた味なんですけどどこか違う、新鮮。
多分市場に出回ることはあまりない味なんだろうなぁ。まだまだ季節を味わうことができる日本に感謝なのであります。
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