我が家では、柑橘類の王様はこれです。奄美たんかん。
佐野のジェラート屋さんのサンタルチアさんについてのポストでも書いてますが、ほんと我が家のソウルフルーツ。2月中旬から3月にかけては、もう毎年心騒ぐ待ち遠しい季節なのです。
これは完全に贔屓目なんだと思いますけど、屋久島産や種子島産、沖縄産のたんかんよりも、奄美大島産のたんかんは美味しい気がします。濃いんですよね、味が。
とは言っても、もともとたんかんの味はフレッシュで濃い。wikipediaによれば、ポンカンとネーブルオレンジの自然交配種なんだとか。へー。
でもまぁその説明が納得の味でして、ポンカンの甘さはあれどキリッとした酸味がある味に、ネーブルオレンジの濃ゆい甘さを加えたという感じでしょうか。まぁポンカンってそんなに食べたことないですけど。
外皮は意外とと薄くて、ちょっと頑張れば手でも向けます。そして内皮はみかんと一緒でそのままパクリと食べられる薄さ。というか内皮自体もほんのり甘くてツルッとして美味しいんですよね。
下の写真は、割りと小さめのモノたち。自宅消費用なので、見た目はそれほどいいものではありませんが、味は変わらず美味しい。
新聞紙を敷いて、ぎゅうぎゅう詰めにならないように並べなおしておくと、結構な期間腐らず保存できます。
こちらはジュース用として売られている少々見た目の悪い子達。でも味は全く問題がない上に、無農薬なので皮まで使えるんですね。
そう、たんかんは皮も美味しい。ゆず皮のように使ったり、乾燥させてから使ったりとなかなか万能です。
食べる以外にも、カラカラに乾かした外皮を細かく刻んで火を点けると、蚊遣りになるんだとか。柑橘類の皮は全般的にそうやって使えるらしいんですが、たんかんは火を点けた時の香りが良いから嬉しいということなんだそうです。今年の夏はやってみようということで、外皮を捨てずにせっせと干しております。
こちらは戴き物の美品。これでも一番美しいものではなくて、二番目のランク。大きさは2L。でっかいなぁ。
頂いた時点ではまだちょっと熟成が足りてないかなという感じなので、焦らずのんびり放置しようかと思います。
奥さんが聞いてきた話ですが、熟して食べごろになる目安は「酸が切れた」状態なんだとか。しばらく置くと酸味が落ち着いて甘さとのバランスがよくなるんでしょうね。
そして更に置けば水分が抜けて外皮がしわしわになります。そうすると濃縮された甘みが堪らないスーパーたんかんに。
写真は食べごろから二週間置いたもの。シワがかなり寄ってきてます。奥の方はぎゅっと縮こまって、つぶつぶが浮き出ているような感じ。どちらもかなり固くなってますが、中は濃縮されてとにかく濃くて美味しい。この写真のたんかんはLサイズくらいありますからこれくらいのシワの寄りですが、MとかSサイズになるともう一段進んでもっとカサカサシワシワになるんです。素敵。
たんかんは、もちろん普通に食べて美味しい果物ですし、絞ってジュースにすればまぁ贅沢な飲み物。でもそれだけじゃなくくて、柑橘系のソースに使ってもとても優秀です。味が濃いから、酸味や柑橘風味って程度の役割だけじゃなくて、たんかん味としてちゃんと存在してくれるんですね。
下の写真は、たんかんと奄美大島の島味噌のソースでブリの刺し身を和えたもの。奥さんが島でごちそうになった料理の再現なのです。
島ではカンパチだったそうで、個人的にもブリほどの香りがあるよりは、カンパチくらいの方が相性が良い気はします。まぁいずれにしても、爽やかな酸味と甘みは魚の脂との相性が非常に良くて、心地良い後味にしてくれるわけです。
もっと全国にこの美味しさが広がって、奄美たんかんブームとか起きちゃったりしないかなー。
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