2014年4月15日火曜日

田原製菓 - 黒糖かりんとう

田原製菓さんの黒糖かりんとう、奥さんの奄美大島土産なのです。

この手合のお菓子に特段の興味があるわけではないので、これがどれくらい人気の品なのかは知りませんでした。ですが奥さん曰く、現地のお店でも品切れになるほど人気なんだとか。
ネットでちょっと調べても、人気だ品薄だと。

そういう前振りをされて食べると、美味しくてもまぁそこまでのものですかいのぉとか天邪鬼なことを言いたくなる性分なのですが、これには素直にカブトを脱ぎますよ、ほんと。

めっちゃ美味い。

一般的なかりんとうと違って、しっとり粉っぽい。粉物好きにはより美味しいのですが、またその甘さと濃さが絶妙です。べったりせず、噛みしめるほどに黒糖の香りが湧き、一方で粉味も強くなり甘さを抑えるのです。なので食べても食べても甘さに飽きないから困ったもんです。

奥さん的には、明治製菓のガルボの黒糖版を作ったらこんな感じと言えばいいと。なるほど納得。

奄美黒糖焼酎の語り部としては、奄美大島とかその周辺の黒糖で黒糖焼酎を作って欲しいなぁと思うのですが、実は地元の黒糖は黒糖焼酎にはそれほど多くは使われてないらしいのです。
何故かといえば、こういうお菓子とか。黒糖の質がいいから、焼酎用よりも高値で取引される製菓用としての需要が高いんだそうです。和歌山の那智黒の原料も徳之島の黒糖だったはず。

まぁそれにしても、黒糖のいいところを抽出したかのような穏やかで品のあるこの味は、お茶うけだけではもったいない。当然、黒糖焼酎とも合わせて行きます。

昨年鹿児島市内で、とある焼酎バーで教えてもらった飲み方が、いも焼酎をいもけんぴをつまみながら飲むという飲み方。なるほどなと。

じつはそれよりも前に、黒糖を舐めながら黒糖焼酎を飲むというのを龍宮の富田さんに教えてもらったことがあります。同じような考え方ですが、むぎ焼酎や米焼酎ではあまりやりそうにないことかもしれません。

原料と酒、同じ原料のモノ。合わないわけがないのですが、それが美味しく組み合わせられるには、双方のクオリティとか味の方向なんかも影響するんだと思うのです。

その点では、このかりんとうは黒糖を主張しすぎず、でもその味は清楚で品がある。黒糖焼酎を染みさせるには、最適の一品なのでした。




さて、あっという間に一袋空けてしまったのですが、これからどうやって入手しようか。


黒糖かりんとう
田原製菓店

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