鹿児島には地鶏の刺身を売るお店はたくさんありまして、どこが美味しいのって聞いても色々な答えなんだそうです。そう、ご家庭ごと、個人ごとで好みによって千差万別。ということは、色々なお店で買ってみたら色々な味の鶏刺しが食べられるんじゃね?って話なのです。
こちらの有水食鳥さんは、立地的には車が無いと行くのがめんどくさい場所にも関わらず人気店のひとつだそうです。目の前が高校でバス停もあるから、バスでも行けますけど。
店内のショーケースには、モモとムネの刺身が切る前の状態で売られています。どちらも200円/100gでした。ネットで見ると他のものも売ってるみたいですが、今回はそれだけの潔い状態。
お願いして刺身用に切ってもらい、帰宅後にいそいそと芋焼酎と食したのであります。
モモ。
思ったよりも色が薄い。その印象に反して、軽いプリっと感の後はねっとりとした食感に濃厚な鶏味。いやー、これすごいわ。キメが細かくて水っぽさがなくて、絶妙に香ばしい鶏皮。今まで食べた鶏刺しで一番好みです。
食べ比べもしてみました。
右が有水食鳥さんのモモとムネ。
左が空港前の坂留鶏肉店さんのモモとムネ。
坂留鶏肉店さんの鶏刺しも、昨年めちゃくちゃ美味しくて感動した味。今年も買って帰りました。
並べてみると、色の違いが面白い。モモ肉は坂留精肉店さんの方が遥かに赤くて、見栄えが良い。一方で、ムネ肉は有水食鳥さんの方が濃くてねっとりしてそうなのです。
モモ肉は食感の違いも楽しめます。ブリッとした歯ごたえの坂留鶏肉店さんのモモ肉。先述の通りねっとり濃厚な有水食鳥さんのモモ肉。どちらも美味しいのですが、こうも違うのかと。奥深いですなぁ、鹿児島の鶏刺し。
ムネ肉は、モモ肉ほど劇的な違いはないのですが、それでもお店の個性はちゃんと判ります。どちらもねっとりタイプになりますが、有水食鳥さんのムネ肉は一段とキメが細かい。有水食鳥さんの方が、プリっとした歯ごたえもある気がします。モモ肉とは逆ですねー。
美味しさだけなら甲乙付け難いのですが、有水食鳥さんの鶏刺しは、多分想像する鶏刺しとはちょっと違ってビックリというオリジナリティなのでした。
振り返れば、地鶏の元さんで買った鶏刺しも、このどちらとも違う味でして、歯ごたえと爽やかさって感じだったかなぁ、比べると。
確かに、あのお店が一番美味いなんて決めきれない奥深い味なのです、鶏刺しは。まだまだ精進せんといかんなー。有水食鳥さんも坂留鶏肉店さんも、鹿児島に来たら来訪必須ではありますが、他のお店も行かねば、ということを学んだわけです。
鶏刺しばっかり買ってどうするんだって?
食べるんですよ、毎日。いや、毎食でも食べられますよ、そう、鶏好きならね。
有水食鳥
鹿児島県姶良市蒲生町下久徳904
0995-52-8552
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