2014年11月29日土曜日

ランディワ - ランチビュッフェ(ビーフン・チキン・いんげん・じゃがいも・モージュ?)

土日のランディワのランチがビュッフェになるって噂を聞いて行ってみました。

おぉ、昼からあのビュッフェ用の器具が活動してるって、懐かしい風景です。ランディワに通い始めた頃、まだワジラさんがシェフだった頃は、ビュッフェスタイルだったことがありましたなと。いつごろからお皿で出るようになったのか覚えてませんけど、まぁとにかく数年前のことですな。

そんな久しぶりのビュッフェは、麺物がビーフン、カレー系がチキン、いんげん、じゃがいも、モージュ?でいいのかな?な合計5品。幸せでございます。


ビーフン。
多分ティッサさん作なんだと思うのは、あっさりやさしいのに深い穏やかな味わいで、いやもうどんだけでも食べられます。自分、3回お代わりしちゃいましたから。

チキンはダークなオールドスタイル。パンチの有るスパイス感がグイグイ引っ張る悪いやつです。
(゚д゚)ウマー。

いんげんは汁なしの炒めもの的なもの。キラタと呼んでいいのかどうか迷うのは、辛味もあったからでして、ティッサさんが暇だったら聞いたんですけどね、お忙しでして。

じゃがいもはホッダ。濃厚なスープは全体をまとめる美味しさのベースでございます。お腹いっぱいになっちゃうから、じゃがいも本体は控え目に食べてたつもりなんですが、我慢するには憎いくらいの美味しさなんですよね。困った困った。

モージュなのかなんと言えばいいのか正解が未だによくわからない一品は、ケチャップ系統とシナモンが印象的。そういえば以前は結構この料理出てたのに、最近はあんまり見てなかったなとちょっと懐かしかったりもします。シナモンって懐かしさを演出するスパイスな気もしてますから、余計なんでしょうね。



食後にはプリンが登場。ランディワの甘いものは久しぶりです。しっかり固めの食感のプリンは、程よい甘さでめっちゃ美味しい。



ビュッフェスタイルだとちょっとは厨房が楽なのかなとか思ってましたが、この日は会計をするおにちゃんもいなくて、ティッサさんが一人で獅子奮迅の働きっぷり。カトゥレットを揚げたりと翌日?以降の仕込みで大忙しのご様子。

シリセーナさんがいないところを見ると、出張ランディワは継続してるんでしょうね。一度そっちもいってみたいのですが。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2014年11月27日木曜日

サンタルチア - 杏仁・チョコレート・紅玉ソルベ・ラムレーズン

秋になると食べたくなるスイーツ、サンタルチアさんのジェラートでございます。

いやまぁ年中食べたいんですけど、我が家の場合は、秋に作られている新酒の酒粕を使ったジェラートで始まったお付き合いのせいか、秋の印象なんですよ。夏の間はかき氷もありますしねぇ。えぇ。

そんなわけで久しぶりの佐野詣では、当然サンタルチアさんにも立ち寄るわけでして、本日も迷いに迷わせるフレーバーが満載の中から厳選してみました。


杏仁とチョコレート。

杏仁豆腐と言えば、我が家では昨年からドはまりしたゼリーの家さんの杏仁豆腐があるのですが、いやー、世の中広いですねぇ、また新しい杏仁豆腐に出会えたわけです。
杏仁豆腐を食べてるのにジェラートを食べてるって、ホント脳みそが混乱するくらい、完璧に進化した味でして、控えめな甘みがついつい次の一口を誘うもんですから、気づいたらなくなっちゃう素敵味なのでした。

もうひとつはチョコレート。えぇ、本当はもっと長い名前が書いてありましたが、失念。
これまたとろっととろける濃厚チョコレートで、冷たいものを食べてるのに体が温まるんじゃないかって感覚の濃さ。秋によく似合う味でございました。




奥さんは紅玉のソルベとラムレーズン。
ラムレーズンもなんか別の名前だったのですが、これも失念。
紅玉はさっぱりした酸味具合がまさに紅玉そのままで、さっぱり爽快。定期的に食べたくなるラムレーズンはこってり濃厚の満足度の高さ。たまらんですなー。



しばらくぶりに来たら、トリプルがメニューに加わってまして、迷いに迷ったら3段で食べるればいいんだって今更書いてて思ったわけでして、なんでお店で気づかなかったんだろうか。


サンタルチア
栃木県佐野市植下町467-1
0283-21-3285
木曜日定休

2014年11月25日火曜日

大和 - チャーシュー麺・手打ちらーめん

久しぶりの佐野詣は、オープンしてちょうど1年くらいのお店、大和さんです。

かなりの人気店のようで、ネットでもちょいちょい目にしたお店。楽しみでございます。


チャーシュー麺。

麺はばらつきのある、でも主力は細めで平たくない麺。中華麺と一般的な佐野ラーメンのスタイルの中間。このタイプは佐野ラーメンではめずらしい。
その形状ゆえか、しっかりとしたコシがあり、そしてものすごくよく小麦が香ります。麺の表面はツルリと滑らかで、箸から滑るほど。というかこの箸ちょっとイケてない気もしますが(笑)
ともかく、まだまだ佐野ラーメンの麺は進化するのかと感じ入る、素晴らしい麺でした。ちなみに固めってオーダーするお客さんもいましたけど、通常のオーダーでも佐野ラーメンにしては固めの湯で具合なんじゃないかと思います。

スープは、細かい油が少々、ほんのり濁りのある黄金色。澄み切ったというよりは、旨味たっぷりという見た目でしょうか。口当たりは優しく丸い、そして塩加減がギリギリ控えめで、醤油がふわっと香ります。この塩分を押し出さず、醤油のコクで整えたバランスは、舌にも鼻にも優しくて、お陰で麺の香りもよく分かるのですな。素晴らしい。
完成度が高くて、序盤のインパクト、中盤の満足度、後半のやみつき感といつでも美味しい。胡椒を振ることもなく、完飲でございます。そんでも喉は乾かなかったなー。

チャーシューはのの字に巻いたタイプのとろとろスタイル。肉の部分はやや繊維があるものの、全体としてはとろりほろりの食感です。チャーシュー自体への味付けはあっさり目で、たっぷりスープを浸したくなるタイプでした。

メンマはしゃっきり系、これもとてもクオリティが高い。コリッと噛み切れて、それでいて一切繊維が引っかかることがない高食感。

ネギのほんのりの香りがスープとも相性良く、スープを中心に個性をまとめた完成度の高い一杯でございました。



奥さんはノーマルの手打ちラーメン。
スタンダードでもチャーシューは2枚でしたか。素敵。



たまにしか佐野に行けませんから、まぁ厳選して目指すことになるわけです。なんですが、こんだけあたりなお店を引き続けるんだから、うちの奥さんのリサーチ力ってすげーなーと。


大和
栃木県佐野市北茂呂町1-5-2
0283-55-4584

2014年11月23日日曜日

ランディワ - ランチカレーセット(チキン・魚・ビーツ・かぼちゃ・ゴトゥコラサンボル)

なんだか書くのが遅くて今更なのですが、これは11月初旬のお話です。

いつもどおりカレーが食べたくなって、ランディワに向かうわけですよ。

そしたらティッサさんがいて、見慣れないウェイターのおにいちゃんもいて、ちょっと大きめのボリュームで音楽がかかってて、あー、シュワさんのいない新しいランディワに変わりつつあるんだな、なんて思った昼下がりでございます。

カレーセットでいいですか?っておにいちゃんに聞かれて、あーオーダー聞かれたのって何時以来だろうかなんと思ったのもつかの間、えぇ、シュワさん時代と変わらない大量のお皿が並ぶのです。


チキン。
久しぶりのランディワチキンは、294のカレーを思い出す汁気の多いスタイル。一見トマト系のものが入ってそうな色合いだったのですが、味わいはスパイスたっぷりのダークな味。実際にトマトが未使用なのかどうかはわかりませんが、雰囲気はオールドスタイルな味です。また、肉がわりと細かめなのも珍しい。ワイルド感もありつつ、洗練された感じがします。



魚のカレー。
大きめのイワシなのか、ニシンなのか、鯖にしては胴体が丸くてちょっと正解がわかんないあたり、自分、残念な子ですが、そんな食べてのことはともかく、ものすごく久しぶりのランディワ魚カレーは超絶に美味い。これまで食べてきたシュワさんの魚カレーも美味しくて大好きだったのですが、いやー、これはびっくりの新鮮な味。

何が違うんだろ、これまでの魚カレーよりも、二段階くらい味わいが深く複雑。塩気と油と魚の味のバランスが良くて、スパイスの香りがいろいろな要素を背景に引き立つのです。主役はマスタードかな。いやー、ちょっと衝撃の美味しさでした。



ビーツ。
以前もティッサさん仕切りの時に食べた気がします。好きなのかな?ココナツミルクとビーツの組み合わせは、これでもかってくらいの鮮やかさでして、味はもちろん言うことないのですが、それ以上に見た目の美しさがポイントなのです。

ちなみにチリの赤さとは全く違うビーツの赤さなのですが、そんな見た目に騙されて油断すると結構辛かったりします。



本日のまったりはかぼちゃ。
ホッダなのかなと思いきや、思いのほか粘度があったりしてフェイント。皮がやや固めで食感が悪いというか、手食するときにちぎりにくいってだけなのですが、まぁともかくそれだけが気になるほかは、いつもどおり美味しい。なんとなく、これが一番シュワさんの味を思い出したのですが、シュワさんって野菜カレーが得意だったからなーとか思ったり。



サンボルはゴトゥコラサンボル。本当にゴトゥコラなのかはわかりませんが、見た目的にはゴトゥコラなのです。キリッと爽やかで、今日のスパイス厚めなカレーにはピッタリのトッピングでした。



本日は、ようやく新しいシェフ、シリセーナさんにもご挨拶。火曜日は休みだったんだけど、わざわざ出てきてくれてティッサさんが紹介してくれました。

流暢な日本語で、まずは辛さが大丈夫か聞いてくれるあたりは、カレー的な地域のシェフのご挨拶といったところ。今思えば、今日のメニューのなかで彼が作ったものがあったということだったのかもしれません。

いずれにしても、シュワさんの豪快さとはまた違った美味しいスリランカカレーが引き続き食べられるんだから、ありがたいことでございます。

ちなみにティッサさんは木曜日休みとのことなので、出張ランディワがありそうな週末を除くと、月水金は二人揃って会えるんじゃなかろうかと。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2014年11月21日金曜日

ビスミラーレストラン - 日替わりビュッフェ(木曜日)

最近話題になってる千葉は豊四季のパキスタン料理店、ビスミラーレストランさんに行ってきました。

ビスミラー、お祈りの最初の言葉とのことで、ウルドゥー語が堪能な友人曰く、ご飯前のお祈りももちろんこの言葉から始まるよと。


そんなビスミラーレストランさんの特徴は、なんといってもビュッフェ。インドカレーなお店は、特にランチだとバイキングであるケースもよく目にしますが、パキスタン料理でこのスタイルは初めてです。しかも夜までの通し営業。

そんなわけで、夕飯を作る気がしないとある木曜日、ノコノコと行ってきたわけなのです。駐車場が1台分あると聞いてましたが、いまいちよくわからない…。まぁ停められると思ってませんから、豊四季駅付近のコインパーキングに停めて、てくてくと5分位。


元々もインドカレー屋さんだったという店内は、それほどパキスタン風情を出してなくて、むしろ日本の一昔前のカフェではなくて喫茶店って感じです。

入り口付近に本日のカレーが3種類とサラダがあって、どうぞどうぞと勧められます。


左から、ホワイトチャナ、チキン、パラク・マッシュルームの3品。ご飯はサフランライス的なものがあります。そして何も言わなくても出てくるナン。残念ながらジャパニーズインドスタイルの形状、オイル、甘さでした。美味しかったんですけどね。

いずれの料理も油分は控え目で(無いとは言ってない)、マーフレストランさんに近い印象です。スパイスの量も似たような雰囲気。なんならモノによっては、マーフレストランさんよりもあっさりとしてるかもしれません。今日だとチャナとか。

油と同じく、塩分量も控えめ。でもしっかりスパイスの香りはして、重たくならずにガツガツ食べれます。この分量を盛って、ナン1枚でちょうどピッタリくらい、十分お腹も満たされたのですが、ついナンのお代わりは?って言葉に頷いてしまってもう一皿。完全に食べ過ぎです。でも最後まで飽きなかったから、好みとも合ってたんだろうなと。

ちなみに写真のお皿の他に、仕切りのないお皿もあります。そっちを使うべきだったかな。このお皿はカワイイけど、カレーが取りにくかったんですよね。下手か、自分。



僕がお代わりに苦戦してる間、奥さんはお店にいたオーナーと思しき男性と談笑。ロティでも食べたいって言ったら、言えばなんでも作るよ、リクエストしてって言われてましたので、次回はナンじゃなくてロティできる?って聞いてみようかなと思います。別料金かもしれませんけどね。

店内はそのオーナーらしき方とおそらくその奥様、そして小学生低学年くらいの娘さんがフロアスタッフッて感じでした。娘さん、ちょいちょいお手伝いをしてくれてて、めっちゃかわいい。つうか、なんですかあの美人さんは。


せっかくなので、チャプリーカバブをテイクアウト。写真を忘れちゃいましたが、野菜が大目で新しい味でした。そしてミントチャツネを付けてくれてて、それがまた美味しい。


しかしこれで600円ですか。マーフレストランさんと同価格帯を豊四季でって、価格破壊にも程があります(笑)
思えばマーフレストランさんもガッツリレストラン味というよりは、モスク併設の食堂といった毎日の食事の風情。こちらもご家族で営業されててカレーは奥様が作られるとの噂ですから、やっぱり家庭の味。そういうスタイルだとこういう価格で成立するのかなぁと。例えばギーってけっこう高いし、使わなきゃコストは下げられるのかとか。

オーナー曰く、安くしていっぱい人が来てくれれば大丈夫とのこと。噂ではランチタイムは日本人客でごった返すらしいですし、ぜひぜひ成功して末永くお付き合い頂きたいものです。

ちなみに本日は、僕らが行った時はパキスタンの若者4名しかお客さんがいなくて、壁のテレビでDVDの映画(らしきもの)を見て大爆笑してました。僕は背中を向けてたので内容はわかりませんが、ちらっと見ても全くコメディ感なかったんですけど、あれはなんだったんだろうか。
そしてお会計の時は誰が払うかでゆるーく揉めまくり。多分同僚の日本人から教わったんでしょうね、ご飯を奢ってもらったら「ごちそうさま」って言うんだよと。えぇ、「ごちそうさま」言ったもん勝ちって風情でキャフキャフしております。めっちゃ楽しそう(笑)

以前、パキスタン人の友人から、「最近の若者はこっそり酒を飲んでる、海岸に集まって騒いで飲むんだ」、と聞いたことがあります。まぁ時代だねと、大して不心得的な風情もなく言ってましたが、彼らも国に帰ればそんな感じなのかなと妄想した夜なのでした。


2014/12/25追記
ランチに訪れたところ、ありえないほど不味くなっていました。噂では、奥さんが作るのではなくて、インド人シェフが全て作るようになったとか。

このブログは、美味しかったら書く、つまり美味しくなかったことは書かない、記事として存在しないというスタンスなのですが、あまりの味の落差に愕然としたこともあり、この記事を見て行ってみようとか思う方がいらっしゃった場合にと思い、「不味くなりました」、と付記することにします。
所詮、味は個人の好みに依るところが多分にあるわけですが、公平に見ても不味かったんですよ、えぇ。


ビスミラーレストラン
千葉県流山市駒木117-31
047-103-8368

2014年11月19日水曜日

Handiレストラン - チャナプラオ・チキンジンジャー

ずいぶん久しぶりのHandiレストランさんです。半年以上行ってなかったんですね。他のパキスタンカレーを食べ散らかしてるせいか、全然久しぶりな感じがしない昼下がりでございます。

駐車場はほぼ満車と繁盛してますなぁ。もっともランチタイムのお客はほぼ全てが日本人。みんな、ランチバイキングでいいですかと聞かれてハイと頷いている中で、我々のテーブルだけがパキスタンなのであります。

本日のメニューはなかなか魅力的な5種類。全部食べたいって迷うわけですが、泣く泣く2つを選択。


チャナプラオ。
以前ここで食べたマトンプラオがものすごく美味しくて記憶に残ってて、他のお店でプラオを食べてもいまいちしっくりきてなかったのです。そんなわけで、久しぶりのHandiプラオは肉じゃなくて豆。

見た目も地味で、味も地味。地味ーに旨味が詰まってます。これってなにの出汁なのかなぁ。肉っぽさはないし、具に肉はないし、肉で出汁とって具に入れないってあるんだろうか。バターライスみたいなコクがあるけど油っぽさは皆無。ギーなのかなぁ。そんな謎な旨味が豆にまでしっかりと染みて絶品です。ものすごく潔く他に何も入ってないのですが、むしろそのおかげで旨出汁がしっかり味わえます。所々で香るのはクミンシード。シンプルなようで、奥深い味わいでした。



ライタもついてきました。
つけてももちろん美味しいのですが、ここまでじみじみした味だと、ライタの酸味はやや強すぎる気もします。



もう一つはチキンジンジャー。
もともとここで食べるカレーにはたっぷりの生姜が入ってるのですが、敢えてジンジャーと書くならどんなもんなのかなという一皿。

味は王道で、カラヒの味のシンプルバージョンと言った感じでしょうか。突出するスパイスがなく、美しい混沌さがあります。そこに加わるはジンジャー。でも想像ほどの量じゃなくて、ある意味常識的な味でした。

ただ、鶏肉の感じが普段と異なってて、やや小ぶりというか細長く切られてて、柔らかさも倍増って感じです。この辺り、もしかしたら下拵えにジンジャーでなんかなったのかもしれません。

あと、Handiレストランさんにしては珍しくオイル感が少なくて、食べやすさも含めてとにかく美味しかったのです。



相棒はロティ。でも今日のロティはいまいち。厚くて硬くて、変にぱさついてます。言うなれば昨日のパンみたいな印象です。珍しいな、こんなこと。



食後にはチャイ。ここのチャイはすごく美味しくて大好きなのですが、いつも出るわけじゃなくて単なるサービスなんだと思ってました。

ところが今日のメニューには、チャイがセットでついてくるよと明記されてます。以前はなかったと思うけどどうだったっけ?



ハリームも、カブも食べたかったのですが、なかなか全部は食べられません。今日は4人で行きたかったなー。


Handiレストラン
千葉県野田市目吹1508-1
04-7157-1142


2014年11月17日月曜日

食い処 くりたや - 海鮮丼・おすすめ定食

普段なら絶対に行かない連休のまっただ中の那珂湊、無性に魚が食べたくなって向かったのです。が、いつも行く市場寿しはありえない長蛇の列。いやもうこれは別のお店に行くかと向かった先がこちら、くりたやさんです。

ちょうど客の入れ替わりのタイミングだったのか、数分待って入ることが出来ました。その後もひっきりなしにお客さんが来てましたから、とても運が良かったのです。


海鮮丼。
私的海鮮丼の上限金額である1500円ですので、どうしてもハードルが高くなりますが、いやいや、感服でございます。

小さめとは言えとても濃厚な生牡蠣がついて、冷凍の赤えびとは言え、味も大きさも文句なしのインパクト。他にも二重三重で魚が乗っかりまくって、それがまたどれも美味しい。

なんといいますか、観光客向けの見せ方と、地元の人が食べても満足するような味のバランスがとれてるといいましょうか。

掘ってもすぐにはご飯にたどり着かない、むしろご飯少なくね?ってなるくらいのネタの量は、市場ならではなのでした。



相方はおすすめ定食。
目光の唐揚げが白眉でして、いやー軽やかふんわりさっくり。自宅でもよくやるんですけどね、なかなかこんな風に軽く仕上がりません。

そういえば、味噌汁は魚のアラ+カニ。普段味噌汁がどうでもいい僕でも、お代わりしたくなる味でした。



この界隈には他にも食事処はいろいろありまして、これまで数軒行ったことあります。どこも美味しかったのですが、どうしても観光地価格になってるんですよね。まぁ観光地ですからしょうがないんですけど。

その点、こちらのお店はそのバランスが取れてる良店なのでした。


食い処 くりたや
茨城県ひたちなか市湊本町22-8
029-263-7310

2014年11月15日土曜日

インド・スリランカレストラン - ランチカレーセット(マトン・ポロス・いんげん・ナス)・キリバット

下館にあるインド・スリランカレストランさんへ初めて行ってきました。

ネットではランカレストランって名前を目にするのですが、食べログの店名は違うし、行ってみたらやっぱりその名前は書かれてないんですよね。一応食べログと外観の看板に準拠しておきました。
が、オリジナリティ皆無やし、いっそ運営母体であるニイガタでいいんじゃないかって気もしますが。

そんなニイガタインターナショナルさんが運営するこのレストラン、今年のスリランカフェスティバルに出店されたそうですが、残念ながら行けなかったのです。我が家から遠いですから、そういう機会を逃したくなかったのですけどね。まぁ予定とはそういうもの。ならばと行ってきたわけです。

お店に入ると、通常のメニューが渡されます。いわゆるインドカレーのセットもの。それはそれで美味しそうでしたが、スリランカのカレーが食べたいと伝えると、ポロスカレーがあるよと。他にもあるようでしたので、ホームスタイル的にお願いしますと。


で、登場したのは4品。右上がポロスカレー、右下がマトンカレー。左上がなすのモージュで左下がいんげんのホッダ。

ポロスカレーは、あの独特の酸味と味がたっぷりでありながら、上手に癖を抑えた洗練された味。シュワさんやティッサさんのポロスカレーよりも好みでした。すっげー美味い。

マトンカレーはやや汁気が多く、薄めのスタイル。294のポークカレーを思い出します。スパイス感も控えめで、マトンを使ってもホッダって言うのかなぁとか思ったり。

いんげんのホッダは、これまたマイルドかつ洗練された佇まい。スパイス感はそれほどないのですが、落ち着いた風情の中に複雑な味と香りがひっそりといるわけです。

そしてナスのモージュ。ほとんどペースト状で、モージュらしい酸味はあれど正体がわからず、もしかしてシーニサンボルの濃厚バージョンなのかとかいろいろ想像が膨らんだのですが、聞いてみればなすのモージュ。所変わればスタイルも様々なのですね。
このところランディワでモージュが出てないこともあって久しぶりのモージュだったのですが、そんなバイアスは置いておいても、官能を刺激する魅惑の味でございました。



ライスは日本のお米もあるよと聞いてくれましたが、もちろんバスマティでお願いしたのです。
お代わりも聞いてくれたのですが、十分に満腹。至福でございます。



パパダンもついてきました。
ランディワでクミンが入ってる(と思われる)パパダンを食べたことがありますけど、ここのはガーリック風味。油がそうだったのか練りこまれてるのか、ちょっとよくわかんなかったのですが、個性的で美味しかったです。



盛りつけてみたところ。窓が大きく明るい店内なので、ランディワで撮る写真よりも美味しそうに見えますw



オーダーしてからしばらくしたところで、キリバットあるよって言ってくださり、もちろんオーダー。
実は初めてのキリバットです。そういえば今日は11/1、月初に食べるものだったんですね。

ココナッツミルクで炊いたお米ですからなんとなく甘いものって想像だったのですが、実際食べると甘さはさほど感じなくて、かと言ってココナッツ味が強いかと言えばそうでもなく、形容しがたい不思議なまろーんって味なのです。そのまま食べてもそんなわけで美味しいのですが、添えられてるヌルミルスを付けて食べればいやもう別物、めっちゃ美味い。

なんでしょうかね、この味の変わり方。お米の、ココナッツの甘みや香りが、ヌルミルスつけることがブワって湧くんですよ。でも直接舌に触れる味は、辛味と酸味と爽やかさ。ちょっとだけ付けてまったり感多めも美味しいですし、たっぷりヌルミルスでガツンと辛くしてもまた美味しい。どの程度つけるのがスタンダードなのかよくわかりませんが、個人的にはたっぷり付けた味がたまらなく好みでした。

しかし当たり前ですが、これってお腹ふくれますなと。



スリランカ料理の値段は書いてないのでわかんなかったのですが、カレー1000円、キリバット1皿400円くらいかなと思ってたら、1200円が二人で2400円と正解。味も量も価格も満足度が高いランチでございました。

そんでまた、給仕してくれたおねーさんが超美人さんでフレンドリー。あぁ看板娘ってこういうことかーって感じでございます。

ワタラッパンも勧めてくれたのですが、キリバットのせいでホントお腹いっぱい。テイクアウトを聞いたら、器に入ってるからちょっとむずかしいねーということで、次回のお楽しみとなりました。


全体的にスパイス量は控えめなのですが、バランスが良くてちっとも薄いとか物足りないとか感じない、非常に完成度の高い味でした。
ランディワとはまた違ったタイプとしてぜひぜひ足繁く通いたいお店です。です。です。

ですけど、えぇ、遠いんですよ。困った困った。


インド・スリランカレストラン
茨城県筑西市口戸177-9
0296-48-9028

2014年11月13日木曜日

たまど - ランチバイキング

下館方面に行ったので、噂に聞いていたタイ料理のランチバイキングのお店に行ってみました。


タイ人の方が営むお店は、日本人客とタイ人客が半々くらい。壁のメニューがタイ語だけしか書かれてないものがあったりと、日本人向けメニュー以外にも掘れば面白そうな風情です。


バイキングは省スペースにこじんまりと盛られてますが、品数は十分。


トムヤムクンスープ。
スープは2種類で、他に春雨スープも。普通に美味しい。が、具はない。



鶏手羽の揚げたのと、春雨のサラダ的なもの。
鶏手羽は至って普通の揚げ物ですが、スイートチリソースのお陰でいささかのアジア感。
一方の春雨はきりりと酸味にしっかり唐辛子で爽やか辛くて美味しい。



グリーンカレー、野菜の炒めもの、チャーハン。
白米も置いてましたが、とりあえずチャーハン。ジャパニーズ中華な感じのチャーハンは、単に僕の好みにあっただけという気もしますけど、めっちゃ好きでした。

グリーンカレーは普通。というか、ちょっと遅目に行ったせいで残りが少なく、かつ香りとかも飛び散らかしてるからなんとも言えない。

炒めものは、タイなのか中華なのか、その合間の風情。でも美味しかった。



素麺に肉スープ。
これが超うまい。豚軟骨のコリコリと肉汁感がたまらんです。スープを飲むと薄めなので、具と食べなきゃいけないものというのは意外な感じでしたが。



次の予定があったのでのんびりできませんでしたが、コーヒーとかデザート類なんかもありました。

多分がっつりとしたタイ料理を食べるなら、夜に行ってアラカルトじゃなきゃだめなんでしょう。バイキングはタイ風味料理って程度だと思ったほうが無難です。

ちなみにバイキングは週3日(曜日失念…)ってメニューに書いてあったので、他の日はランチメニューから選べるはず。あとお弁当が500円で数種類あったので、それもちょっと気になります。


ものすごく特筆すべき味ではありませんでしたが、900円のバイキングとしては不足ない内容でした。なんと言いますか、妙に満足感があってお得な印象。

でも玉戸は遠いなぁ。こっち方面だと他にも行きたいお店がありますから、再訪はちょっと先になるかもしれません。近かったらいいのに。


たまど
茨城県筑西市玉戸1857-1
0296-54-5268

2014年11月11日火曜日

塩レモンを仕込む、2014秋。

今年の夏に仕込んで、日々の料理に大活躍しております塩レモン。秋の仕込みを行いました。

まだ夏に1.8LのIKEA瓶で作ったやつが丸々1本残ってますが、作れる時に仕込んでおくと後々幸せということでして、追加の仕込みでございます。

初めての塩レモンの記事:
塩レモンを仕込む、2014夏。


今回は緑の皮が美しいヤツが2kg。夏に仕込んだ時にレモンを探してて見つけた商品で、当時から予約を受け付けてたから頼んでおいたものなのです。9月の終わり頃にそろそろいい感じですってメールが来て、ワクワクすること数週間。待ち望んだエメラルドな子なのです。

前提として無農薬に準じる栽培方法。今年は農薬散布をせずに済んだそうでして、皮まで食べる塩レモンの仕込みには最適です。



前回はくし切りで仕込みましたが、丸々一切れ使うと結構な量になることが判明したので、ちょっと小さめの仕込みに。

8等分のくし切りをさらに斜めに。表面積を増やすように切ります。まぁまいど奥さんが切るんですけどね。



ボウルにぶち込んで、20%分の塩をぶち込んで、よーく和えて完成。まぁこの写真は塩を入れる前の意味のない写真ですが。えぇ、今回塩関係は僕が主に担当したので写真が撮れなかったと。



そんなこんなで瓶詰めされた爽やかな奴らです。一瓶あたり、750gのレモンに150gの塩。それがちょうど2瓶できました。



残りのレモンは、塩レモンじゃなくてレモン塩を取るために50%という大量の塩に漬け込んだ250gのものを試験作成。最後は干して塩として使う予定。

今回もうまく発酵してくれることを切に願うのであります。くさりませんよーに。

2014年11月9日日曜日

アンチョビを作る、2014梅雨 オイル漬け

早いもので、今年の梅雨に仕込んだアンチョビも一夏を越えて4ヶ月。いい感じに熟成しております。

仕込みの記事:
アンチョビを作る、2014梅雨 仕込み


と言うかですね、一月くらい前に、もう十分だからオイル漬けにしようと思ってたのですが、忙しさとかなんやかんやで手を付けないまま放置。まぁ熟す分には良いかと思っておりました。

外からでもわかるアミノ酸のつぶつぶ。



蓋を開けると激ウマな香りが広がります。奥さん曰く、煮物だと。

というか、香り自体は良いものの、明らかに濃い。発酵が進みすぎた気がします。実際引き上げてみるとかなり身が柔らかい。このまま魚醤にしちゃうかなってくらい柔らかい。



とは言えめげずに中骨と尻ビレを取って、軽く水で濯いで汚れを取って、オイルにドボンでございます。身が千切れないように気を使ったから、前回よりもはるかに疲れた。トロ箱一個分でこんなんですから、業者はすごいなーって何と比較したいのかはよくわかりませんが、えぇ。

ちなみに今回のオイルはオリーブオイルとひまわり油の1:1ブレンド。オリーブオイルだけでもいいんですが、冷蔵庫に入れると固まっちゃって使い勝手が悪いんですよね。なのでブレンドです。

多分味はそれほど変わらないんじゃないかってくらい、量は半分でもオリーブオイルの主張は強いですな。



また冬になってセグロイワシに会えたら作ろうっと。







え?トロ箱は2つあったんじゃないかって?


仕込んだ翌日からやや怪しい雰囲気になっていたもう片方は、残念ながらオイル漬けした後も順調に臭くなりまして、悲しいことにお亡くなりになりました。

どこかのタイミングで雑菌が入ってしまったんでしょう(´・ω・`)。
お魚さんごめんじゅう。

2014年11月7日金曜日

エリックサウス - エリックミールス・菜食ミールス

スパイスな友人からも美味しいと聞いているエリックサウスさん、ようやく行ってきました。

東京駅って、めったに行かないというか降りないというか、降りても周囲をふらつかない、新幹線に乗るから行くけど周囲は知らない馴染みのない駅でございます。八重洲地下街ってどこやねんって入り口を探すあたりすでに田舎者なのですが、噂のエリックサウスに行くならてくてく歩くのであります。

お昼を食べそこねた午後4時。夕飯まで待てない時に思い出して正解でした。午後1時からのメニュー、エリックミールスと菜食ミールスが食べられるのです。


エリックミールス。
9時の位置にターメリックライス。時計回りに、キーマカレー、マトンカレー、人参とれんこんのティヤール、サンバル、ラッサム、サラダ、チャトニー、ワダとウプマ。中央のパパドとその下にバスマティライス。

全体的に、スパイスがよく効いていて、それでいてオイル少な目の洗練された味。塩気が穏やかだけどエッジが立った味は都会の味という印象です。辛さは、辛いと書いてあるものでも大したことはなくて、でも食べてると汗が湧き出るからスパイス量はしっかりなんでしょう。

キーマカレー。
王道、中庸という印象の優等生。なにかのスパイスが突出することなく、穏やかなのにスパイス感たっぷりという美味しさ。

マトンカレー。
やや酸味。美味しいんだけど、マトンにはもう少しダークな味わいのほうが似合う気がします。ちょっと普通すぎる印象。

ティヤール。
ティヤールの定義がわかりませんけど、汁なしカレーって感じでいいんでしょうか。野菜の味をスパイスが引き出すという典型例で、非常に美味しい。

サンバル。
スリランカカレーで言うところのパリップ的存在でしょうか。まったりと甘スパイスって感じ。

ラッサム。
酸味が心地よいですな。これは癖になる。

サラダ。
可もなく不可もなく。ヨーグルトに出来たから、そっちにしたほうが良いですな。

ワデ。
ランディワとかで食べるものより小さめで、実はこれくらいのサイズのほうが食べやすかった。小ぶりなお陰でぱさつくこともないし。味は、他のメニューに比べてスパイスは控えめかな。

ウプマ。
初めて食べたけど、なにこれ美味しい。もっちりまったり、こういう食感のものもインド料理にあるんですなー。

パパド。
全粒粉のせいなのか、粉が香ると言えば聞こえはいいのですが、カレーに浸ると揚げ油と相まってしんなりしたマックのポテトみたいな風情に。しまったなぁ、避けとくべきだったか。まぁこれはこれで面白いんのですが、食べ方を間違えた感があります。

ターメリックライス。
普通。日本米だしね。

バスマティライス。
圧倒的に、バスマティライスとの相性が良いですな。香りもよく、久しぶりのバスマティを堪能できました。



奥さんは菜食ミールス。
違いはエリセイというかぼちゃのカレーと、ミックスベジタブル的な野菜カレー。

どちらも美味しかったけど、肉系がないといささか物足りないと感じるのは、全体的に甘めになっちゃうからでしょうか。野菜の甘さを云々は分かるんですが、これだけ種類があっても味のバリエーションが足りなく感じちゃうのは単なる贅沢な気もしますけど。



とまぁぐじぐじ書いてますけど、味も量もどちらも非常に満足度が高いカレーでして、東京駅ってことを考えれば値段にも納得感があります。


友人からは手食すればもっと美味しいって言われましたが、えぇ、わかってますよ、それは。でもこの後荷物持って電車乗ってをすると思うと、フィンガーボウルを出してもらって消え切らないスパイス臭に躊躇したんですよね。

でもまぁ確実に手食すべきだったと反省して、次回の糧と致しまする。


エリックサウス
東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 中4号 (八重洲地下二番通り)
03-3527-9584

2014年11月5日水曜日

中華蕎麦はざま - 中華蕎麦・鶏白湯そば

再訪したいなと思ってた中華蕎麦はざまさん。二度目の訪問です。


中華蕎麦。
今回はスタンダードな中華蕎麦を。

スープはやや醤油が勝ち気味なものの、前回の丸鶏中華蕎麦とは違って魚介出汁のベースがよくわかります。予想通り、鶏よりも魚介のほうがちょっと面白い香りの醤油ダレに合ってる気がします。まぁでも好みの領域ですかね。

麺は再び平打ち麺で。すっかり前回も平打ちだったことを忘れてまして、細麺を試したかったのにと思いつつ、でもこの麺美味しい。固めでお願いしているので、モチっとの後にサクッと(は言い過ぎでも)アルデンテ的な粉の香り方。

でも、どうしても醤油味は終盤一本調子になりますな。鶏白湯スープにはレモンという特徴的なトッピングありますから、中華蕎麦にもなんかそんなの開発してくれないかなとか思った次第なのです。単なる贅沢です。



奥さんは鶏白湯そば。

レモン必須っておすすめしたのですが、そこまでじゃないと。そうですか、好みの問題ですか。
前回は特製バージョンだったのでトッピングが山盛りでしたが、ノーマルでも不足のない内容。というかチャーシューは鶏豚の2枚組で、豚も中華蕎麦とはちがうしっとりタイプ。鳥チャーシューも旨いのですが、本日もっとも印象的だったのは、この豚チャーシューなのでした。



醤油ダレの中華蕎麦もとても美味しく、この界隈では頭ひとつ抜けてるなと思うのですが、それを超える鶏白湯そばの美味しさを再確認。

細麺の中華蕎麦を試したいんですが、しばらくは鶏白湯そばを堪能してからだなと。


中華蕎麦はざま
茨城県取手市野々井1582-8
0297-84-1479
水曜、第四木曜定休

2014年11月3日月曜日

チャエカナ 野田店 - ビリヤニ・マトンアチャーリ

ずっと噂には聞いてたチャエカナさん。なかなか行く機会がなかったのですが、なぜかふと行ったことないお店に行こうと思いたっての訪問です。
(書いてる順番が逆になってますが、ハンディマサラさんよりも先に行ってます)

場所は知ってるんですが、いざ行ってみるとなかなか厳しい立地ですなと。近くには下総利根大橋がありますから茨城県内からのお客さんが見込めるかと思いきや、その橋は有料道路だし、そもそも渡った先は坂東市。近くにスパイスなお店がいろいろありますからねぇ。

とか思ってましたが、常連っぽいおじさまがフラリと来たり、車でランチの奥様方いたりと意外と流行ってるのかもしれません。よかったよかった。


店内は明るく、調度品にも相応にお金をかけてる印象で、巷のカレー屋によくある本場っぽいけど入りにくいって感じはありません。きれいな発音の日本語で、給仕さんが出迎えてくれます。

ランチメニューもありますが、どうせならと現地色豊かなメニューから。ビリヤニと、本日のスペシャルのマトンアチャーリを。どちらも1000円はHandiレストランさんと同じですな。


セットのサラダとスープ。
いつも思うのですが、パキスタンではこういう生野菜のサラダって食べるんでしょうか。日本だと、サラダやスープ、デザートなんかをちょろっとつけるだけで値段をガスっとあげられるランチテクニックって感じで浸透してる気がしますけど、これってそれを学んだ手法なんだろうか。いやまぁどちらも普通に美味しかったですけど、取り立ててすごい必要性を感じないんですよね。



ビリヤニ。
特に何も書いてなかったですが、チキンです。手羽元から胸肉にかけてを半羽分、2つにぶつ切りで入ってます。お米より肉が多いんじゃないかって印象。鶏肉自体の味付けは穏やかで、でもしっとりとぱさつかず柔らかい肉。脂分が少ないため、女性受けがよろしいのではないでしょうか。いやまぁそれ以前に、女性だと引くくらいの肉の量な気もしますけど。

程よくまだらなお米はよく見知ったビリヤニで、ホールスパイスもかなり入ってます。カルダモンが強かったかな。そんなわけでリッチな香りが楽しめるのですが、味全体はそれほど強くなくてさっぱり穏やか。上品で洗練された印象を受けます。

特筆すべきはレモンの存在。カットレモンが炊き込まれてて、スパイスに混じって時折レモンの香り。そして味にも柑橘系の甘さがほんのりと漂って、そのおかげもあってか爽やかな印象もあるのです。

お会計しているときに、ビリヤニにレモンを入れるレシピは、お店のオリジナル?って聞いたら、そうだよって言ってましたが、そこに至るまでの会話がかなり怪しい日本語だったので、ちゃんと伝わってたのかはやや不明。割りと日本語喋れるのかと思ってたら、多分接客に必要な言葉はいけるけど、込み入った話は無理って感じのようですな。ウルドゥー語話せるといろいろ聞けるのですがねぇ。



ライタもついてきます。人参ときゅうりですかね。ヨーグルトはさっぱりな感じ。
付けても美味しいけど、穏やかでスマートなビリヤニ本体は、ライタなしで完成されている印象です。



マトンアチャーリ。

こちらも大量の肉。写真の凸凹してる部分は全部肉ですから、なんとも盛りがよい。

味はアチャール由来のダークな味わいで、酸味はさほど。以前Handiレストランさんで食べたチキンアチャーリと比べると、酸味はずいぶんありません。オイルも浮いて入るもの、結構控えめな印象です。食べててくどくならなかったし。

食べれば食べるほど癖になるこのビターな風情は、好みと相まってかなりの高評価でございます。



カレーにはナンかライスが選べます。なのでナンで。やっぱりジャパニーズインドスタイルな形ですが、オイルは塗ってなくて甘さもそれほどじゃない。やや薄くてモッチリ感も少なく、チャパティとナンの中間みたいな感じ。できればチャパティで食べたかったから、結果的にはよかったのです。

ちなみにもう一枚おかわりしましたが、料金は変わらず。ネットで見ると1枚はおかわり可ってのもみますけど、真相はよくわかりません。まぁ2枚食べりゃ十分な気もします。



ドリンクもセットでついてきます。なのでラッシー。

さっぱり爽やかで、軽く飲めるラッシー。アルカラムさんの特濃ラッシーの美味しさに目覚めると物足りないのは否めないのですが、甘さも控えめで軽いスタイルは、これはこれでありだなと。中途半端に甘いよりも、このスタイルとして好きになれます。



もろもろセットでおかわりも出来て、1000円の明朗会計はなかなかのコストパフォーマンス。

なにより味は我が家の好みでして、しっかりレストラン味だけどHandiレストランほどオイリーじゃなくて、アルカラムさんよりは軽めだけどチャスカさんよりは趣き深いってポジショニング。

これからお世話になること確定でございます。BBQも美味しそうだったし、アフガンプラオとか試さなきゃなメニューも残ってますし。


チャエカナ 野田店
千葉県野田市木間が瀬4700-1
0471-20-6690

2014年11月1日土曜日

ランディワ - ランチカレーセット(ポーク・じゃがいも・マッルン2種・ヘビウリ?)

シュワさん帰国後初のランディワです。もう先週のことですな。

新しいシェフも入られたとか噂を聞きますが、この日はティッサさんが一人で調理してました。ランディワカーの確認はしませんでしたが、もしかしたら土曜日だったので小山へ出張ランディワしてたのかどうなのか。まぁ新しいシェフにお会いするのは又の機会を楽しみにするのです。

ポーク。
脂身が少なく、しっとり柔らかな豚肉。上品に旨い一品でございます。

過去の記憶をたどると、あぁあの時まったりな味だからティッサさん作かな?って思ったのは多分正解。塩気の柔からさが特徴でしょうか。味自体は濃いんですけどね。



じゃがいものホッダ。
マイルドで穏やかで、スープとして飲めるんじゃないかって美味しさ。シュワさんが作るホッダってマスタードシードの印象が強いのですが、ティッサさんだとランペの香りが主体ですな。

結構大きめに切られてるじゃがいもは、ホクホクとろとろ、でも煮崩れてなくて、それでいて芯までほんのり味がしみてるんですよね。毎度思うのですが、この絶妙な感じってどうやってるんだろうか。



(多分)大根の葉のマッルン。
マッルン第一弾は最近よくランディワで出るスタイル。出汁っぽい味が強めの今回は、野沢菜とかそんな気分も感じられる味。これ、漬物代わりに白米でいけますなって塩梅です。



ヘビウリらしきもののテルダーラ。
僕らの料理が出た後からお客さんが来まして、ティッサさんは厨房にこもりっきり。なので聞く機会がなかったのですが、なんかウリっぽい食感。裏の畑のアイツでしょうか。

幾分中華とかそっち系の雰囲気が香るのはティッサさんだからでしょうか。南アジアに、少し東南アジアが入ったような印象です。

そういえば、シュワさんが面倒を見てたあの畑、どうするんだろうか。ティッサさんが引き継いだのか、新たなシェフが引き継いたのか。ヘビウリ、ピピンニャなんかのスリランカ野菜、かぼちゃやオクラの野菜たち、唐辛子とかのスパイス、フウセンカズラなんかのスープ用の葉っぱとか、結構な野菜があの畑から供給されてたんですよね。



パッションフルーツの葉のマッルン。
今年最後のパッションフルーツの葉。さすがにもう新芽が出なくなってきたので、柔らかい食べられるものが少ないんですよね。どうせ剪定して室内に入れちゃうので、ぎりぎり食べられそうなものを根こそぎちぎって持ち込みました。僕らに作ってっていうつもりじゃなかったのですが、マッルンになって登場。毎度申し訳ない。

やや長めに火を入れて柔らかくした葉っぱに、ちょっと多めのココナッツ。丁寧に細かく刻まれた形体も相まって、とても美味しい一品でした。



結構な終盤になってから、カトゥレット登場。
シュワさんの揚げ物も美味しかったのですが、以前の頂いたチキンロール依頼、個人的にはティッサさんの揚げ物のファン。なので久しぶりに食べられて嬉しいのです。

そしてジューシー魚味。激ウマです。もう無理ってくらい満腹だったのに、おかわりしたくなるから困るですよ。



締めの紅茶はティーバッグスタイル。初めてのパターンです。
煎れもらった紅茶ほどじゃないですけど、よく香る美味しい紅茶でした。そして思うのは、これまでの濃厚でも渋くない紅茶の味の正体。どうやって煎れるああなるんだろうか。


まぁともあれ、本日もごちそうさまでした。

ティッサさんの味は、優しくて洗練された味。シュワさんのインパクトのある味とはまた違って美味しい。女性受けはティッサさんの味のほうがいいなじゃないかなと思った次第なのです。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222