2014年12月19日金曜日

鹿児島の鶏肉たち、2014晩秋

鹿児島ってほんと鶏肉好きには聖地ですね。安くて美味くて美味くて美味くて、毎日どれだけ食べてもまったく食べ飽きません。


初日、何はなくとも晩酌用に地鶏の元さんで購入。いろいろ食べちゃってますが、左上から、皮刺し、ずり刺し、レバ刺し。下は鶏刺し。フルラインナップが揃うことはめったにない幸せです。レバ刺しなんかは、出てない日の方が多いくらい。今回もこの一回だけでした。



地鶏の元さんは、焼き物も美味い。
左が炭火焼き。黒くて旨味たっぷりでございます。真ん中は新製品、手羽皮。皮刺し同様、湯がいて炙ってある感じでしょうか。コリコリ感がまた違ってて美味い。右は鶏刺しですな。



地鶏の元さんには、滞在中に3回お世話になってまして、心の底から近所にあればいいのにと思う次第でございます。


セブンイレブンにも炭火焼きが売ってる。さすが鹿児島。
まぁ美味しくなかったけど。黒豚味噌は外しませんな、美味しかったです。

鹿児島名物って書いてあるけど、奄美名物じゃぼけーって思いつつ、鶏飯も。思ったよりは美味しかった。



国分にあるしきねのじどり屋さんに向かったのですが、この日は予約のみの販売ということで敗北。

気を取り直して、同じく国分にある、とりの山内さんに。

とり皮、という名で売られている焼き物。内容はとり皮だけじゃなくて、肝、砂ずり、セセリが入ってます。ちょっと甘辛くて、エンドレスおつまみですな。超美味しい。



もちろんお刺身も購入。奥は鶏刺し、手前はズリ刺し。



締めは有水食鳥さんの鶏刺し。

いやー、ここの鶏刺しは別格ですな。美味しいの向こう側と言いましょうか、えぇ。しかしどんだけ買ってんだって話です。



せせりと皮も売ってたので、食べてみることに。もちろん美味い。地鶏の元さんのものともちょっと違うとり皮は、コリっというよりサクプリって感じでしょうか。まぁこんなんで伝わるとも思ってませんけど、えぇ。

せせりもあの食感が生だとこうなるのかという歯ごたえで、なかなか面白い。でも味自体は火を入れたほうが美味しいんですね、セセリ。いや、生同士で比べると、有水食鳥さんの場合は胸肉もも肉が美味しすぎるって話な気もします。



いつもなら締めの鶏刺しは空港側の坂留鶏肉店さんなんですが、今回は坂留鶏肉店が経営する居酒屋、食楽々さんに行ってますので、お店での購入はなし。っていうか、生肉をこれ以上買ってもさすがに食べきれないなと。



|д゚)買ったら買ったで食べられたけどね。


まぁともかく、鶏肉天国鹿児島バンザイでございます。

2014年12月17日水曜日

食楽々 - 鶏肉いろいろ

前回、飛行機の時間にビビりつつおじゃました食楽々さん。美味しくて美味しくて、次回は時間に余裕を持っておじゃましようと心に誓ったわけでして、えぇ。

最終便にしましたよ。このために( ー`дー´)キリッ


前回の記事:
食楽々 - もつ焼き・チキン南蛮・ぼんじり刺し・唐揚げ


そんなわけで、開店早々、念のために予約しておじゃましました。さすがに入店時点では空いてましたが、金曜日はすごいですね、座敷はすでに予約で満席。カウンターもあっという間に埋まりまして、一歩出遅れたら何のために飛行機の時間を遅くしたんだって話でして、予約大事でございます。


滞在中、これでもかってくらい鶏刺しを食べまくってまして、おみやげにも買い込んでますが、それでも食べておきたい鶏刺し。黒さつま鶏でございます。普段食べる坂留鶏肉店さんの刺し身よりもコリッと感が強い感じでしょうか。久しぶりにわさびで食べましたが、それもまた美味しい。



私的唐揚げランキングで上位な唐揚げ。ガッツリ食べたい所を我慢して、品数のためにハーフで。
今思えば、普通に食べれたなと。ほんと、ここの唐揚げの美味しさは、癖のない万人受けするタイプの唐揚げとしては完成された形でございます。(゚д゚)ウマー。



同じく超美味しかったチキン南蛮もハーフで。
これも普通サイズいっときゃよかったなー。



珍しいものでは、手羽先の刺し身。炙った手羽から骨を抜き取る、超絶めんどくさい料理でして、お時間頂戴しますという一品。
これがまた手羽先でしか味わえない食感で、皮ポンとかともまた違った皮が楽しめます。

お店の方に「苦手だったらちょっと焼いても美味しいよ」とアドバイスを頂く。いや、単に大事に食べてただけなんですけどね。でもまぁせっかくのお言葉ですので、もつ焼きと一緒にちょっと炙る。ほう、脂の味が柔らかくなって、ちょっと癖が抜けるという感じですか。手羽先といっても実際には手羽先と手羽中の二種類の部位でして、炙るなら先のほうが美味しかっただろうなーと、先を完食後の感想なのです。



前回も食べて感動したもつ焼き。これは、地元でしか食べられない味だろうなー。贅沢すぎる美味さです。唐揚げもチキン南蛮も忘れがたい味なのですが、このもつ焼きのためにこちらにおじゃまするというのが正直なところでして。



一応野菜類も。
山芋短冊は普通に美味しいんですが、鹿児島の甘い醤油だと日頃の味とまた違って素敵。

鹿児島の醤油って、あの甘い味で刺し身ってありえないとか言われますし、僕も初めて食べるまではそう思ってました。なんですが、実際食べてみるとなかなか面白いんですね。青魚には普通の辛口醤油よりもよく合うと思いますし。
そんな感じで、山芋も鹿児島醤油の方が合うなーという気がしますから、我が家の定番になりそうです。



うめきゅう。
鶏と梅って合うじゃないですか。なので間に挟むには最高です。



締めはタンドリーから揚げ。締めに肉。締めに揚げ物。締めに鶏。
しょうがないじゃん、座敷に運んでくたびに、すっごくいい香りが漂うんだもん。実際の所、味はタンドリーチキン系統ではないのですが、香り高くスパイスたっぷりの味は、次回も必食の美味しさでした。



一杯目はビールにしたんですけど、やっぱり芋焼酎でしょと。ボトル売りもいろいろありましたが、せっかくならお店のもので。

中身は紫尾の露とのことで、ちょっと軽くて香りが繊細な味わいは、鶏肉によく合っておりました。



いいなー、ランチメニュー。
近くにあったら毎日通うわ、ほんと。唐揚げ定食に+200円で唐揚げ付けちゃうぞ。



次回の鹿児島がいつになるのかわかりませんけど、また最終便で帰ることにして飲みに行くですよ。


食楽々
鹿児島県霧島市溝辺町麓6-20
0995-64-1029

2014年12月15日月曜日

長崎庵 - ちゃんぽん・皿うどん・角すし・茶碗蒸し

鹿児島の麺と言えば鹿児島ラーメンなわけですが、いまいち特徴が判らず放置しております。

実は以前に一回行ったんですけどね。別にまずくはないけど格別でもなくて、つうか何を以って鹿児島ラーメンと言うのか判らないまま終了しておりまして、市来で食べたまぐろラーメンの方がよっぽど印象深かったなぁとか思っておる次第なのです。

なんですが、麺喰にとってずーと麺を食べないのもまたしょんぼりなわけでして、そうなると、長崎ちゃんぽんの美味しいお店があると聞けばそっちを優先するのであります。

その名もそのまま、長崎庵さん。車で行ったので距離感がよくわかってませんけど、多分電停から歩くにはちとしんどい、住宅街の中に古くからあるお店です。

ランチセット的なメニューがありまして、角すしと茶碗蒸しがセットになってるちゃんぽんと皿うどんをそれぞれオーダー。


ちゃんぽん。
量が少なく見えますよね、えぇ、ちがうんですよ。器がめっちゃでかいんですよ。中身、少ないどころか大盛りに等しい量。食べる前からまぢですかという状況。

でも量が売りじゃないんですよ。めちゃくちゃ美味い。

たっぷりの野菜はややクタッとするくらいまで煮こまれていて、もしかすると好みが分かれるところかもしれませんが、個人的には激ウマです。だって、スープがめちゃくちゃ美味いんですよ。ちょっと旨味の印象が独特で、一瞬???って感じになって、そしてその後は完全に虜になります。ちょっと浮いている油がまた香りよくて、飽きるということがありません。しっかりした味付けですが、くどくなく、塩分が気になることもなく、最後まで安定して美味いんですよ。完飲、余裕の完飲。後悔はないw



皿うどん。
こちらのベースもちゃんぽんと同じ系統の味付け、同じ位のボリューム。激旨です。

毎度のことですが、長崎の皿うどんを食べて不思議なのは、素の状態でもめっちゃ美味いのに、ソースをかけると更に進化することなんですよね。今となっては自分でもそんなん常識やろって思いますけど、その事実を知らなかった頃は、これにソースって意味がわからんと思ってましたよ。郷に入ればなんとやらじゃないですけど、おすすめには素直に従った方がよろしいわけです。

ちなみにお酢をかけるのも定番ですが、酸っぱいもの苦手男子としては、いくら最近お酢が大好きになったとはいっても、ここではソース+辛子が好みなのです。

唯一リクエストしたいことは麺の太さ。細麺だったことなんですよ。
いや、一般的に皿うどんの麺は細くてパリパリなんですが、長崎では結構なお店で太麺も選択できるんですよね。それがまた違う料理やんってくらい印象が変わりまして、同じお店で太麺細麺の両方を試した結果、太麺サイコーって記憶が染み付いておるのです。もっと全国的に広がらないかなー、太麺の皿うどん。つうか、リンガーハットさんやってよって話なんですが。



角すし。
どういう謂れのものなのかよくわかりませんが、鹿児島版なのか長崎版蒸し寿司でしょうか。前に、鹿児島の名物ということで酒寿司なるものを食べたことがありまして、九州って結構蒸し寿司な文化なのかなとか思ったりしております。詳しい方教えてください。
でもこういうのって、冷える地方の料理じゃないのかなぁとかも思ったりしますが、どうなんでしょうかね。

優しくて美味しかったのですが、セットで食べるには麺が多すぎて、最初にこれを味わっておくべきだったなという反省点です。お腹いっぱいで食べると、どうしてもちゃんと味わえない…。



長崎といえば茶碗蒸しも有名ですが、こちらのお店も茶碗蒸しは名代のひとつのようです。セットについてくるのは小サイズ。といっても、普通にお寿司屋さんで食べるサイズと大差ありません。美しい出汁で、ガツンとした味わいの麺を食べてるとより一層繊細で美味しかったのです。



ネットの記事を見ると高級ちゃんぽん的な書き方が散見されますが、単品で1000円なんですよね。まぁ一般的なラーメンとかと比べると高めの印象を受けるのかもしれませんが、長崎でもこれくらいの値段はよく目にしましたから、ちゃんぽん自体こういう価格帯だろうなーと思っておりますし、なにより食べて思うのは、全く高くないという感想なのです。また行きたいお店リストが増えてしまったですよ。


長崎庵
鹿児島県鹿児島市城山1-34-8
099-223-0200
第2・第4月曜日定休
※月曜は不定なので要確認

2014年12月13日土曜日

半魚人 - お魚いっぱい。

鹿児島には美味しいお店がたくさんあると聞きますが、毎回行かなきゃいけないと自分の中の誰かに言われちゃってるお店もありまして、新店開拓がなかなか捗りません。となれば、信頼できる方からのおすすめを優先するわけでして、こちらも某蔵の蔵元に教えていただきました。半魚人さんです。

平日だし開店直後に行けば入れるだろうくらいに思ってましたが、ふと気になって予約の電話を。

えぇ、何かをよぎらせてくれた何か、ありがとうございます。カウンターに時間制限付きで辛うじて席を確保。入店してから見てますと、敗北して戸を閉める方がぞろぞろでございます。あっぶねー。

あとで知ったのですが、ホント予約の取れないお店だったんですね。何人かの鹿児島の方に、よく予約取れましたねってお褒めの言葉を頂いた次第なのです。


アラ煮。
名物だそうで、100円でちょっとだけの量。お通しがないお店ですので、待ってる間のおしのぎに。
いや、そんな言い方は失礼でして、骨際の美味い所がふんわりと煮付けられてて超うまい。大きな器で食べたい一品です。



本題のお刺身。2人前で1500円。カウンターの目の前の席でしたので、お刺身を引く所を眺めてましたが、いやーもうその時点からわくわくが止まりません。

そして盛られたお皿は写真の通り美しい6種。

当日の仕入れ次第なのでなにが入るかはお楽しみなのですが、この日一番嬉しかったのはタカエビ。甘エビほど甘くなく、でもプリっとした食感とエビ味の濃さは、前回鹿児島に来て虜になった味でして、お久しぶりーなのです。



肉料理は(多分)一切なくて、魚か野菜。野菜も美味しそうで、シンプルに。マヨネーズ要らずの美味しさ。



カキフライ。
王道ですな。牡蠣も美味しかったんですけど、タルタルソースも美味しかったんですよ。



白子とあん肝。
なんですかこの盛りの良さ。どんだけ飲ませる気ですかって内容でして、これだけは日本酒が飲みたくなりました。



あさり汁。相方が締めに食べてた。超美味しかったから、自分の分も頼めば良かったと後悔する逸品。



お酒は、鹿児島らしく芋焼酎がそれなりに並んでますが、特筆すべきは鹿児島市内なのに黒糖焼酎押しなこと。芋焼酎も大好きですが、もっと好きなのが黒糖焼酎なので、それだけで贔屓目になるわけなんですが、そんなの要らんくらい美味しかったのです。

3杯ずつ飲んで、お腹が満たされるくらい魚を食べて、それでも一人4000円強。破格だな、と思うですよ、このクオリティ。

またこれで再訪必死のお店が一軒増えたわけでして、ほんと次回からどうしたらよいものか…。
じゃあ新店開拓とかすんなって話なのですが、美味しい出会いはいくつあってもいいじゃないですか。問題なのは美味しい再会には時間の限りがあることなんですよね。えぇ。


半魚人
鹿児島県鹿児島市中央町24-18
099-258-7667
日曜定休

2014年12月11日木曜日

泉町麹や - ランチ定食2種

前回(2014年5月)に鹿児島に来た時に、たまたま前を通って気になってたお店、泉町麹やさんです。石蔵を改装したお店は、中に入る前から目を引く佇まい。オープンしてそれほど経ってないかなーって思ってましたが、2014年3月開店だったんですね。

ということで、今回の来鹿では、まずはランチにおじゃましてきました。
定食は肉と魚の二種類がありまして、メイン以外は同じ内容。


豚ロース蒲焼き風麹や醤油焼き。
ちょっと甘くて、でも独特のコクで、醤油?うん?ってなる独特の味わい。美味しゅうございますなー。白米に合いすぎますな。

味噌汁は具だくさんで、もっと味噌押しなものかと思いきや、ミネストローネ的な印象の味噌汁。味噌汁どうでもいい派の僕でも、思わずおぉってなります。

サラダも田楽もちゃんと美味しい。でもそれ以上に漬物がめっちゃくちゃ美味しい。端正な品の良いお漬物は、発酵系なお店だけあってさすがでございました。



天然ぶりの南州味噌漬け。
魚はブリ。南州味噌ってなんだろうなーって思ってたら、ちょっと甘目な麹味噌でしょうか。よく染みてて、でもブリの味は濃く残っててずぶずぶじゃなくて、いやーこれも美味しい。



どっちも非常に美味しくて満足度が高いのですが、そんな美味しさをかっさらったのが、選べるドリンクにある自家製の果実酢。歩きまわったあとだったので炭酸で頂きましたが、いいやまぁ絶妙。

えー、なんで写真ないんだろうか…、わし。

いちじくとなしを頼んでまして、どちらも家で作ったこと無いフレーバー。なしも美味しかったですけど、白眉はいちじく。いやー、あのぼんやりした美味しさがお酢と出逢えばこんな感じになるんですか。興味深い味でして、いちじく好きの我が家としては、来年は仕込まねばなのです。


結局お昼にしかおじゃまできませんでしたが、とても丁寧な味で美味しかったです。ランチは週替りのようですから、ちょくちょく行っても違う味に出会えそうです。

いーなー、地元の人はと羨むお店でございました。


泉町麹や
鹿児島県鹿児島市泉町11-9
050-5890-4362(予約)
099-213-9565(問合せ)

2014年12月9日火曜日

菜々かまど - 魚料理と古八幡

鹿児島も3度目になりますと、何度も行きたいお店が増えてきまして、でもまぁそんなに行けるわけないので泣く泣く我慢するわけです。でもでも、菜々かまどさんには2回行っちゃうんですよ、我が家にとって最も愛すべき居酒屋のひとつですから。

以前の菜々かまどさんの記事:
菜々かまど - 魚料理いろいろ(2013年春)
菜々かまど - 魚料理とキビナゴの珍味たち(2014年新緑)


初回。

毎度お通しからして美味い。ちょっとお店のメニューとはタイプが違うものが出ることがあるのですが、それらがまたちょっと独特に美味しいんですよね。毎回、お代わりというか普通の一皿としてオーダーしたくなります。



お刺身。
盛ってもらうか選ぶか迷ったのですが、ここでしか味わえない味をたっぷり食べたいので単品を。
カンパチと首折れサバ。

僕は今まで食べたお刺身の中でも、菜々かまどさんで食べるお刺身が一番美味しいと思うのですよ。それは毎回思うことですし、全ての種類とは言わないまでも、大部分についてそう思うのです。今回選択したこの2品なんかは、間違いなくこちらで頂くものが一番美味しいかったなぁとなるのです。旨味を引き出す時間と、食感が楽しめる時間の2つをコントロールしてるなぁと、感服する味でございます。



これも毎回頼んじゃう真つぶ。飽きない。延々食べられる。ほんと、初めて菜々かまどさんにおじゃました時にこれを教えてくれたサラリーマンのお兄さん、ありがとうなのですよ。



にがうりの浅漬け。
これも毎回…以下省略。ゴーヤの季節には家で何度もつくるのですが、塩梅ってやつですね、ここで食べるものほど美味しくできない。いや、家で作っても美味しいんですよ。でも明らかに違うんですよ。ゴーヤの質も重要なんでしょうけど、味付けの絶妙さが美味さの大きな部分を占めてるなぁと。



食べかけですまぬ、カンパチのカマ焼き。
そういえば今回が初めてでした、カマ焼き。外パリ中ふわの王道をいく焼き加減は、骨とヒレ以外は食べ尽くしてしまいます。焦げる手前、ぎりぎりのところでパリパリに焼かれた皮の美味さは最高でした。



なんだろう、この幸せな画。
ひたすら八幡をお湯割りで飲んでおりまして、とにかく焼酎と合うのです。別に日本酒でも合うと思いますけど、やっぱり焼酎が飲みたくなる味。そしてお店の風情なんですよね。



ちょっとだけロックも。



中身は、少しだけ頂いた古八幡。存在は知ってましたけど、今まで飲む機会がなかった逸品でございます。

不思議なことに、ロックで飲む古八幡は、普段飲んでる八幡とは逆の印象。繊細でスマートな印象が先にあり、あの力強い芋の香りとコクはいいところを残して削ぎ落とされたかのような印象です。食事と合わせて飲むというよりは、ショットできゅっと飲みたい感じでした。昔ちょっとだけハマったジンの飲み方を思い出します、えぇ。



この日も毎回と同じように開店を待っての入店。そして我々と同じようにのれんがかかるのを待つご夫婦がいらっしゃって、お隣の席に。お酒が取り持つ縁は素敵なものでございました。

ちなみにおじゃましたのは月曜日。我々、鹿児島に着いたのは日曜日でして、できることなら鹿児島の初日はここで幕を開けたいのですが、菜々かまどさんは日曜休みなんですよね。そんなわけで、気分的には今日が初日なわけなのです。



二回目。
菜々かまどさんで幕を開けた(つもりの)鹿児島市内の滞在、終わりもやっぱりここで飲みたくなるのです。最後の夜は開店からちょっと経っての入店でございます。


今日のお通しはキビナゴの南蛮漬け。めちゃくちゃ美味い。優しいお酢に美しいキビナゴの旨味。野菜はシャキッと、全体では濁りのない澄んだ味。ほぁあぁ。



毎回同じもの食べてもなーとか思って、焼きナスを。ふかふか。そして鹿児島の甘い醤油が良く合います。そうか、焼きナスにこの醤油は絶品だったのかと、家に帰ったら復習しよう、うん。



今日は盛り合わせで。
毎度いろいろ絶品なのですが、鯛とイカが最高でした。いや、タコもカンパチも最高なんですが、今日に関しては更に上を行くものがあったわけです。感動。



菜々かまどさんに来たら必ず食べなきゃいけないつけ揚げ。あれ?初日も食べてるのに写真がなかったな。今度こそ、トビウオを買ったら挑戦してみよう。目標は高く(笑)



今日も食べてるにがうり。美味いんだからしょうがないんですよ。



キビナゴは、刺し身よりも火を入れたほうが美味しいんだよと、以前こちらで教えて頂きました。なので塩焼きを。軽く塩をして、15分くらい干してから焼いています。そのため、きゅっと身が締まって旨味増量。一手間が、一手間以上の味になって帰ってきております。(゚д゚)ウマー。



サービスで頂いた、黒豚の味噌汁とおにぎり。

菜々かまどさんは二階の座敷というか小部屋もありまして、そこで供されるのがコースの黒豚のしゃぶしゃぶなんですね。僕はまだおじゃましたことがないのですが、すっごく美味しいと教えてもらってたのです。でも、4名からと聞いていたので諦めてたんですよ。そしたら、2人でも大丈夫だよ、小さい鍋あるからと。えー、そうだったんですか。じゃあ次回はお願いししますって話なのですが、その話で出てくる黒豚を少し頂いた次第でして。これがまた、食べたことない味の味噌汁なんですよ。甘い脂が溶け出してて、初めて味わう出汁なのです。

そしておにぎりのお米は八幡を醸す高良さんの田んぼのもの。菜々かまどの大将は高良さんと懇意にされているとのとで、新米の時期に頂くんだそうです。このお米がまた美味しくて、えぇ。やや小粒に見えるんですよ。でもモチっとして味が強くて長い。お米の味が尾を引くって、そんなに経験しないよなぁとか思いつつ、ごちそうさまでございました。



心置きなく、鹿児島の夜を締めくくるのでした。


菜々かまど
鹿児島市山之口町10-18
099-225-7588

2014年12月7日日曜日

バンセンストア - グウェッティムー・カーウクルクガパオー

久しぶりのバンセンストアさんです。ここのセンヤイパッキーマオは夢に出るほど好きなんですけどね。なかなか遠くて行けないのが悩みでございます。


さて、そんなわけで今日もパッキーマオって思わなくもないのですが、そろそろ違うメニューも食べたいな、ということで選んだ二品。


グウェッティムー。
えぇ、カタカナで書いてもなんのこっちゃわかりませんが、メニューによれば、タイ風豚ひき肉ラーメンとのこと。

スープは塩系というか化調系といいますか、それだけで飲むとやや物足りない単調な味。そこに野菜の味が溶けこんで、なんかよくわかんないけど甘みが主張するスープ。面白い味です。甘かったら使ってねと各種調味料が置いてありまして、まずは唐辛子で辛さを調節。程よく刺激が出た所で、酢と唐辛子とナンプラーを漬け込んだヤツでコクを調節。調節しなくても美味しいことは美味しいのですが、こうやって好みの味に仕上げていくのもまた一興なのです。

ラーメンと言っても、麺は米麺で、プリっとツルッと、中華麺よりも軽い印象です。伸びそうで伸びない麺は、舌触りで感じるよりもスープをまとってくれるいい子でして、もっと米麺が流行ればいいのにとか思う今日この頃でございます。

ひき肉は、ひき肉というよりも豚軟骨のミートボール状態で、コリッとした食感がアクセントの小さめ肉団子。何をつなぎにするとこうなるのかわかりませんけど、食感が素敵なのです。プリっと弾力のある肉で、噛むとじわっと肉汁。そして軟骨コリッ。
そこに揚げたにんにくが絡んでて、これだけどツマミになるなーとか思ったりするのでした。



もう一皿は、ガパオの一種、予め炒めたガパオ的なチャーハンです。メニューでは、豚肉の辛口チャーハンとなっています。

辛口を謳うのは伊達じゃなくて、いやとにかくじわじわと辛い。なんですが、ほんの少しだけ物足りなさも感じるんですよね。味が薄いわけではないのですが。

その正体は、添えてある辛いソースにありまして、ちょっとだけ付けて食べる方が圧倒的に美味しい。足りないのは、辛さの中のコクなんでしょうか。めっちゃ絶妙なソースなのです。

そして普段食べるガパオと違ってお米込みで炒められてますから、香ばしさの雰囲気がちょっと違う。ガパオらしい味を期待するとちょっと肩透かしを食らうかもしれませんが、そもそもメニューはチャーハンだからいいのかw

癖になる美味しさではありますが、欲を言うと、これに更にガパオを別添して欲しいなと思ったりする贅沢者でございました。



バンセンストア
茨城県水戸市平戸町367-1
029-267-0273
月曜定休日

2014年12月5日金曜日

ランディワ - ランチビュッフェ(ポーク・ミックスベジタブル・パリップ・マッルン・サモサ)

2週続けてランディワのランチビュッフェです。

でも今回は日曜日。ティッサさんもシリセーナさんもいて、厨房は盤石の構えでございます。


そんな日のビュッフェはバランス良い5品。

ポークは伝統的なランディワのポークカレー。ダークで悪い味ですよ、これ。激ウマ。

ミックスベジタブルは野菜の甘みがたっぷりの穏やかな味。辛味がなくて、マイルドなココナッツミルクでまとめられた味は、あぁ、これがキラタなんですねと判る味。まぁ確認してないので正解なのかどうかしりませんけど。白いふわふわは、たぶん卵かな。スパイスが染みててそのものの味がわかりませんでしたが、野菜に染みきらないスパイス感を含むことで味わいが豊かになってて面白いなと。

一転、パリップは辛くて刺激があるスタイル。そもそも色が赤いし。しかしこれがまた癖になる刺激でして、味のタイプが違ってもポークとの相性は最高なのでした。

マッルン、こういうのがあると、スリランカカレーは一段と豊かな風味になりますな。ポルサンボルかマッルンのどちらかは是非にもお願いしたい品だと思うのですよ。



そしてサモサ。半分に切ってありました。まぁ1個食べるとでかいしね。



いやまぁ、おかわりして、結局ひとつ丸々食べたわけですが。えぇ。

今日のサモサは美味しかった。今まで食べたサモサの中でもトップクラスに美味しかったのです。味の一体感が強く、そして濃厚。周囲の皮とのバランスもよくて、飽きないというよりも癖になってしょうがない。この穏やかにまとめる感じはティッサさん作かなーとか思いつつ。

そう。ぼちぼちいろいろなお店のスリランカカレーを食べてきましたけど、揚げ物に関してはティッサさんの味が大好きです。以前のチキンロールでハメられて、それ以来、この包物系のヤツには毎度してやられてます。お腹ふくれるんよね、この手合って。でもついつい無理してでも、というか食べてるときは無理してる感覚がなくなる魅惑の味なのでした。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2014年12月3日水曜日

Handiレストラン - マトンコルマ・フィッシュビリヤニ

なんとなく派手なパキスタン料理が食べたくなって、珍しく、それほど間を置かずにHandiレストランさんです。

本日のスペシャルも気になるものたち満載なのですが、熟考の末、この二品。


マトンコルマ。
コルマはいろいろなお店を含めても結構久しぶりなのですが、Handiレストランさんは自家製ヨーグルトが売りの一つということもあって、ちょっと期待なのです。

ヨーグルトの分だけなのか、厚みのある重たい舌触り。そしてそんな印象に負けないためのオイルとスパイスがガツンと効いてます。濃いなー。そしてゴロゴロ入ってるマトンから良い肉汁が混じってまして、本当に分厚い味わいが満足度超高いのです。そしてこれだけ濃い濃い言ってるのに、まったりって感じじゃなくて角があるって言えばいいんでしょうか。ナタでぶった切るような味わいなのです。

マトンは骨付きですが、全体的に骨少な目で食べやすかったです。これだけカレー本体にマトン味が出てるのに、肉は肉でしっとりというかブリっとワイルドなんですよね。骨付きバンザイってことでしょうか。

いつもよりやや大ぶりの生姜は、もっとあってもいいなーと思える重要なスパイスでして、なんだろう、こう、食べたかった味に合致して嬉しいランチなのでした。



もう一皿はビリヤニ。
このところビリヤニを食べてなくて、些か欠乏症気味。本当は肉のビリヤニが食べたかったのですが、この際フライドフィッシュでもいいやという失礼な選択でした。

が、いやー、今回のフィッシュビリヤニ、超美味しい。
メニューにはサフランの香り高いって書いてますが、どっちかっていうとカルダモンが強め。というか、カレー味全体が強めの印象です。

そこに揚げた魚って、もうこの揚げ油もスパイス。馴染んで緩んで、いやー、これは美味い。そして辛い。Handiレストランさんのビリヤニはいつもライタがついてきますが、空になるほど使ったのは今回が初めてでした。えぇ、ほんと辛くて、ちょっとマイルドにしたくなるのです。

そしてフライドフィッシュはめっちゃ大量。写真で見えてるサイズのが、あと5,6個入ってます。米が多いか魚が多いかって感じなのですが、揚げ物とはいっても肉よりは軽いものです。サクッと食べきって、満足なのでした。



期待通りの味で、締めのチャイも美味しくて、いやー言うことないわーってなりたいのですが、一つだけやっぱり不満が。

このところ、Handiレストランさんのロティが美味しくないんですよね。厚くなって、硬くなって、もっちりでもなくて、とにかく野暮ったい風情。前はこんな感じじゃなかったと思うですけどねぇ。シェフが変わったのかなんなのか、その点だけがちょっと残念なのでした。



Handiレストラン
千葉県野田市目吹1508-1
04-7157-1142