2013年5月30日木曜日

生しらすの食べ方、刺身だけじゃないんです

小倉鮮魚店さんに釜揚げしらすを買いに行くと、タイミングがいい時は茹でる前の生しらすを頂くことがあります。

生しらすって、まぁ生なんで刺身というかそのまま醤油で食べるのが普通でしょうか。
我が家でも、そのままだったり卵黄を落としたり薬味を入れたりと食べて来ました。

なんですが、結構マンネリ化するんですよね、生しらす。なんて思ってたら、小倉鮮魚店の奥さんが、すまし汁にすると美味いよって教えてくれました。へー、そうなんだ。

ということで、本腰を入れて生しらすレシピのバリーエーションを開拓です。まぁうちの奥さんが、なんですけど。


まずは教えてもらったすまし汁。
なにこれ、このふわふわ優しさ。結構しらすの味というか香りが出るもんなんですね。美味いなぁ。

生食出来る魚に火を入れるってことが、海無し県生まれの僕にはなんとも贅沢すぎて、背徳感いっぱいで、やろうって発想自体が出てこないんですよね。美味いのは頭ではわかりつつ…



しらすのカルパッチョ。
えー、カルパッチョってこうじゃないやん、見た目って思ったんですけど、これがまた激ウマでして。個人的には、醤油で食べるよりも、このレシピの塩+オリーブオイル+レモンのほうが美味いと思う。まぁ醤油味に食傷気味だったって可能性も多々ありますけど。
そもそも生魚+塩レモンって定番っちゃそうなんですけどね。

欠点は、レモンを絞るとすぐにジワジワと白くなってくことと、塩を細かい粒子にしておかないと口の中で当たって、塩気に偏りがでちゃうこと。

このあたりを気をつけると、つるつる食感とオイルと、まぁいろいろ幸せです。



他にもオムレツにしたり、山かけみたいにしたりと、結構いろいろやった気もしますが、この二つはかなりオススメです。

…いや、食べ方どうしよかってくらい生しらすがある事自体、贅沢の極みなんでございます。

2013年5月28日火曜日

ゼリーの家 守谷店 - あずきムース・豆乳黒ゴマゼリー

小名浜店のゼリーを予約でお願いしてみました。今回は8個で。

そう、新しいのが2個食べられます。コンプリートに少しずつ近づいています。



あずきムース。
もう和菓子。上品な和菓子。プルプルの食感は水ようかんを思い出す。
ムースはほんのりの小豆味で、周囲のあずきゼリーとミルクゼリーと一緒に食べるとクリームぜんざい。

中部人のソウルフード、スガキヤ。僕はそこのラーメンも好きなんですけど、それ以上に愛してやまないのがクリームぜんざい。大学時代もよくラーメンとセットで食べてました。えぇむさ苦しいおっさんになった今でも、スガキヤに行けば必ず食べます。

そんなわけで、この手合いの味は僕にとって郷愁を誘う味。
ゼリーの家さんの味は、どこか懐かしさがある味なんですけど、この味は個人的に懐かしさ増量です。




豆乳黒ゴマゼリー。
守谷店の豆乳黒ゴマゼリーの下の部分なの?って思って食べると、そのようだったりそうでもなかったり。



中までみっしり。守谷店のとの違いは食感。これは確かにゼリーなんですよね。プルプル感も含めて。
ゴマ味は濃くて濃厚なんだけど、くどくならないところで留めてある。豆乳とのバランスがとても好み。
ゴマ味って、リッチじゃないと残念感が強いけど、リッチ過ぎるとオエってなるんですよね、僕。

奥さんに和菓子っぽい?って聞かれたけど、これはなんとも即答出来なかった。小豆ってスイーツにおける和風の代表格なんやなぁって思うんですけど、ゴマってよくわからんポジショニングですなと。まぁだからどうしたって話ですが。





おまけ、前回適当写真だったトロピカルゼリー。
これ、よく見ると各色のゼリーが周囲に滲んでるんですよね。それがまた不思議な色合い。




もう一つ、同じく適当写真のカルピスゼリー。
リーフレットによれば、上の部分は葡萄カルピス。改めて食べてみると葡萄感はわかんなかったなぁ、カルピス味に引っ張られて。

しかし、カルピス社っていうかアサヒビール(っていうか今は持ち株会社)が商品化したら、この味を目指すんじゃないかってくらいカルピス度が完璧過ぎる。飲む分には表記通りの分量で作ればまぁそうなるんでしょうけど、ゼリー状になってなおこの味ってのがすごいなぁと思う次第で。

守谷市にはアサヒビールの守谷工場があるんですよねー。だからどうしたって話ですが。





ゼリーの家 守谷店
茨城県守谷市松が丘5-36-5
0297-44-7642

2013年5月26日日曜日

サンタルチア - ジェラート(大納言・スパイシーチャイ)

佐野市に行ったわけじゃないけど、ちょうど帰り道に通ることができたので寄ってしまいました。サンタルチアさん。

ちょっと前に食べ逃した大納言と、初めて見つけたチャイ。


スパイシーチャイ。
スパイス中毒な僕としては食べないわけにはいかない、種々のスパイスが香る一品。複数の香りが口中を満たして満足。そしてジェラートですからそれなりにしっかり甘みが香りを一つにまとめるといった感じ。
欲を言えば紅茶部分がもっと強くても、スパイスは負けなかっただろうからよりリッチになったかもと。


大納言。
濃厚豆の味。やや控え目な甘さが豆の香りを引き立てて、ほんのりの塩気が間接的に甘さを引き立てる。

以前井村屋のあずきバーにハマった時期があったんですけど、あのあずきバーの味ってあずき味アイスのスタンダードとして浮かんじゃうのは僕だけじゃないと思うんですよ。土俵が違うから比べることに意味はないんですけど、こちらのはやっぱりちゃんとジェラートしてて、井村屋のぜんざい味とはまた全然違うから面白い。

個人的な思い込みなんですけど、豆味って美味しくないのはトコトン食べたくない、ぼんやりしたどうしようもない味になると思ってるんですよ、豆の味はしても何味にしたかったんだみたいな。もしくは豆でもなんでもよかったんちゃう?ここまで味濃ければなのか。

だから豆味がちゃんとしてて、それでいて完成された味が在るってのは、何度食べてもすごいなぁと感じ入る次第でございます。



サンタルチア
栃木県佐野市植下町467-1
0283-21-3285
木曜日定休

2013年5月24日金曜日

ハンス・ホールベック - ツンゲンロートヴルスト・ヴァイスヴルスト・チューリンガーブラートヴルスト

我が家の腸詰のスタンダード、茨城県は守谷市のハンス・ホールベックさん。

この味をスタンダードにしてしまうと、なかなか他では満足しないから困りものです。まぁ遠くないから食べたいときに買いに行きますけど。


我が家では勝手にマエストロって呼んでますけど、凄腕職人のご主人が作る肉製品の数々は、癖になって仕方ないんです。

そんなハンス・ホールベックさんの商品は、定番モノなら9割方食べてます。もちろん好みとかもあるので全部に両手を挙げるわけじゃないんですけど、それでも大方の商品は人に薦めちゃうくらい愛せるモノたち。その中でも我が家の定番数種類から、本日はこの3種。


ツンゲンロートヴルスト。
血のソーセージ。我が家的ツートップの片方です。初めて食べた時から虜になりました。豚の舌を豚の血で固めたソーセージ。知らない人に出すと、見た目と血の文字で大抵の人はちょっと引く。けど食べればわかるけど臭みはないんですよね。まぁ言えばスパイスの味自体に合わない人はいるでしょうけど。
サクッとした舌と血のプルプルの二つの食感が飽きません。我が家ではビールはもちろんですが、むしろ日本酒に合わせてます。

お店を訪れてこれを買わない日はあったんだろうか、ってくらい必須アイテムなんですが、一時期売ってないことがありました。もう数年前のことですけど。聞けば材料が揃わなかったんだとか。血とかスパイスとか。最近は必ずあるから安心してますけど、お願いだからこれが作れないなんてことがないことを切に祈っております。



ヴァイスヴルスト(上)とチューリンガーブラートヴルス(下)



ヴァイスヴルスト。
白いソーセージ。皮を剥いて食べるバイエルン地方の名物ソーセージ。燻してないから傷みやすく、本場では午前中に食べるんだとか。



これも我が家では買わないときはまずないツートップのもう片方。後のチューリンガーブラートヴルスの写真にあるように、マスタードを付けて食べるんですよね。甘いマスタード。これもお店で買えます。

一般的なソーセージの印象とは違うふわふわの食感。記憶が間違ってなければ、以前お店の方に氷を入れながら作るからこういう食感になるって聞いたはず。

燻してないから味もちょっと独特。ハーブの香りと肉の味がダイレクトに味わえるですよ。

それにしても上手に皮を剥けるようになったもんですと自画自賛。



チューリンガーブラートヴルス。
ハンス・ホールベックさんでは数少ない焼いて食べるソーセージ。ほとんどのソーセージは茹でて食べるんですけど、これは茹でた後に焼き目をつける。
とにかく焼き目からの味と香りが至高でして、ひっくり返すときに箸に付いた味でご飯食えますよ。

毎年なのかどうかはよくわかりませんけど、ルフトハンザドイツ航空のファーストクラスとビジネスクラスの機内食に採用されてたりします。



通い始めてから5,6年経ちますが、ここ数年の間にスタッフの方も変わられてしまいました。最近独立された方だと、世田谷のファインシュメッカー サイトウさんとか。

そのせいなのかわかりませんけど、最近ちょっと味にブレがある気もします。塩気とか。あ、美味しい範囲には収まってますから、変わらず食してますよ。

でもマエストロも今年で66才。まだまだお元気でいらっしゃいますけど、ちょっとずつこれからを心配してしまいます。てっきり以前いらっしゃった3人の職人さんのどなたかが跡を継ぐのかなーなんて思ってましたから。


ハンス・ホールベック
茨城県守谷市けやき台6-21-2
0297-46-0148
火曜定休

2013年5月22日水曜日

しんざん - ラーメン・しんちゃん

佐野ラーメン詣、今回はしんざんさん。漢字で書くと新斬。


ラーメン。
非常に澄んだスープ。チャーシューから出る脂が少し漂う程度の高品質さっぱり。ほんのりと醤油が香り、鶏味とか魚介系とかって言い切れるような特徴が出ない、バランスのよい出汁。美味しいですな。余裕の完飲。

麺は典型的な佐野ラーメンの縮れ麺。細くもなく太くもなく。特筆すべきは喉越し。めちゃくちゃツルツルで、スープの綺麗さと相まってラーメンじゃなくて蕎麦を食べてるかのよう。
麺の量はかなり多くて満足度も高いです。

チャーシューはトロトロタイプ。このタイプの欠点は、一歩間違えると肉の部分がパサついたようになっちゃうことだと思ってるんですが、ここのチャーシューはその部分がけっこう少ない。トロトロチャーシュー派にはとても評価が高いんじゃないでしょうか。
味は結構しっかり目についてて、割りと塩味が立ってる。

メンマは細かめに割いた甘目のタイプ。この甘さは好みがわかれるかな。個人的にはちょっと甘さが強い気がする。



しんちゃん。
ラーメンに玉子とのりがトッピングされ、チャーシューのサイズが大きくなったもの。
あ、あとレンゲもでかくなってます。

のりのトッピングはなかなか相性が良くて、途中でちょっと味を変えるためのアイテム。でもスープがすごくクオリティ高いから、まぁあってもなくてもどっちでもかな。

玉子は…味玉じゃないし特に要らなかったかな。

あ、でっかいレンゲがすごく使いやすかったのが意外で面白いです。



全体的に綺麗な味で纏めて、非常にクオリティが高かったです。
麺とスープに尖った特徴を出さず、代わりにトッピング達の味をちょっと印象的にしてるのも面白い試みかなと。

こちらのお店は佐野ラーメンのお店にしては珍しく、味噌ラーメンまでメニューにあるんですよね。塩ラーメンもあるし、出来れば別の味も試したくなりますが、やっぱりなかなか二回目は来れないんだろうなぁ、別のお店にいっちゃうし。

さのまるが近くにいればいいのに。
(´・ω・`)ショボーン


しんざん
栃木県佐野市大祝町2278
0283-22-3227

2013年5月20日月曜日

夏みかん酢を仕込む、2013新緑

ここ数年、この時期になると夏みかんを沢山頂きます。無農薬の、とても立派で果肉がぎゅっと詰まった美味しい夏みかんなんです。



でも、延々と食べ続けるにも限度があるくらいの量。おすそわけしたりしてもまだまだあります。それで昨年から夏みかん酢を作るようになりました。

我が家では、数年前からいろいろな果実酒を漬けては飲んでるんです。でも何故か夏みかんは果実酢にしたんですよね。理由は覚えてないんですけど。


ともかく、頂いたら悪くならないうちに仕込みます。

ひたすら皮を剥く。何個剥いたのか覚えてないんですが、果肉だけで1.4kg用意しました。




一般的には同量の氷砂糖と言いますけど、我が家は甘すぎるのは嫌なので半分。その分日持ちは悪いんでしょうけど、どうせすぐに飲んじゃいますから。

ということで、700gの氷砂糖を交互に詰め込みます…なんだか多すぎたみたいです…



そこに同量以上のお酢。なので1.4Lということでしょうか。えぇ、全く入りません。とりあえず入るだけのお酢を入れておきます。

…500ccしか入らなかった。ちなみに400ccは米酢ですけど、100ccは風味付けのかけろまきび酢にしてみました。



去年、初めて仕込んだらめちゃくちゃ美味しかったんですよね。でも、ずぼらな適当B型夫婦なので、全く分量をメモしてなかった。というかメモする以前に量って入れてない。

なので今回はちゃんと記録して美味しいレシピを作ろうと思ったんですけど、速攻グダグダでした。よもやの容器が小さいとは…


まぁ少々液体が足りなくてもシロップになるだけですし、どうせ砂糖が溶けたら隙間が出来るはずなので、その時に様子をみてお酢を足すとすることにします。

数週間くらいで飲めるはず。楽しみにでございます。

2013年5月18日土曜日

アンチョビを作る、2013冬 オイル漬け

塩漬けから3ヶ月とちょっと。白いアミノ酸の結晶も随分増えてきたので、そろそろ次段階、オイル漬けをしてみます。

仕込んだ時:アンチョビを作る、2013冬 仕込み
1回目の味見:アンチョビを作る、2013冬 はじめての味見
2回目の味見:アンチョビを作る、2013冬 二度目の味見


そもそも、オイルに漬けなきゃいかんのかって話はあって、いろいろ調べると塩漬けで保存する方法もあったりするみたいなんですよね。でもまぁまずはオーソドックスなやり方で、オリーブオイルにドボンします。

白いつぶつぶがところどころにあって、それがアミノ酸の結晶。美味しいアンチョビの証拠なんだとか。もっと結晶が出てる写真もみたんだけど、オイルに漬けてからも結晶化はするらしいから、まぁこんなもんでいいんじゃなかろうか、というか判断する根拠が何もない。



引き上げて水を切る。結晶はこの方がよくわかるですね。



手開きで中骨と取る。



とりあえず中骨取りだけひたすら続ける。アンチョビタワー。



更に二枚のフィレに分離して、背びれとか大きめの骨とかをちまちま取り除く。
最後にさっと水にくぐらせて、汚れというか骨とか皮の破片を流し、よーく水をきる。



後は消毒した瓶にオリーブオイルと一緒にドボン。まぁちまちま並べるのは奥さんがやってくれたんですけど。

118匹仕込んで3匹は味見で消えてますから、残りの115匹。230枚のフィレが5つの瓶に。一瓶あたり4,50枚程度ということです。

一瓶だけ、ローズマリーを入れたのも作ってみました。
次回は発酵の時間を変えるとか、他のオイルとブレンドするとか、スパイスを入れまくるとか、夢は膨らみます。



漬けたそばから食べたくなりますが、ここから更に数週間は寝かしたいところ。
春キャベツでアンチョビキャベツをやりたいんだけど、時期を逃してしまいそうです。

近くで見るとけっこうみっしりと入ってますが、オイルとフィレの割合というか詰め込み具合はどんなもんがいいんでしょうかね。まぁ1回目ですから、これを指針に次回調整という感じです。

これ、このあとは冷蔵庫で熟成なんですけど、オリーブオイル100%にしてしまったから冷蔵庫に入れるとオイルが固まるんですよね。だから半月くらいは常温で寝かせて、その後冷蔵庫に入れることにします。使う一瓶はそのまま常温かな。

ちなみに今日の作業はこれだけ全部やるのに2時間弱くらい。奥さんが手伝ってくれなかったら、あと30分はかかってたです。捌いて洗って並べるのも結構な時間がかかりましたが、これらの作業以外は特に何もすることがなく放置なので、結構簡単に作れるもんです。



さて、イワシを引き上げた残りは魚醤の元。
濁ってるけどいいのかなぁ。濾したほうがいいのかどうなのか。



いろいろ調べると、最終的に魚醤として使う前には濾過する必要があるので、熟成はこのまま行うことにしてみます。

夏に向かっていくこの季節、念のため冷蔵庫での熟成にします。2ヶ月くらいとか書いてるのをみたけど、まぁこれも熟成具合を見ての判断でございますな。楽しみ。



どうにか最終的な完成まであと数週間というところまでこぎつけました。いやー、ただ待つだけってのが一番しんどいですねー。

今回の出来を踏まえて、次回はもう少しバリエーションをつけたのをやってみたいです。魚醤目的で仕込むのも楽しそうですし。

しかし発酵はすごいなぁ。こんな素人が弄んでも、魅惑の味を生み出してくれるわけですし。

2013年5月16日木曜日

ランディワ - ランチカレーセット(レンズ豆・チキン・鰤・かぼちゃ・キャベツ・ジャガイモ)

スペシャルディナー以来のランディワです。なんだか久しぶりな気がしますけど、ランディワ自体は高々1週間ぶり、ランチが久しぶりなんですね。まぁ3週間を久しぶりというのが正しいのか何なのか。

レンズ豆。
濃度、塩加減共に最高。辛さはかなりなかったけど、好みとしてはめっちゃ好きな味でした。まぁこれは辛さを求めるカレーじゃないし。
最後、ご飯なしでこれとキャベツのを併せて掻きこんじゃいました。うまー。



チキン。
酸味が香るタイプの鶏もも。でも今日はそこにセロリの香りが。ほろ苦く、そして青い香りが、酸味一辺倒な味じゃなくしてくれて、これまた美味しい、初めての味わい。セロリそのものなのか、同じような味になるスパイスなのかはわかんないんですけど。



鰤。
すごい脂の乗り具合。ジューシー魚。骨さえなければなーって思いつつ、ちまちま取ってがぶりと行くと、スパイスと魚脂の旨みがたまらなく合体です。
それにしても、魚のカレーは大体こんな感じの色というか味のことが多いのですが、これってベースはなんなんだろうか。形容し難い味で、美味しいんだけど人にこんな味って言えないんですよね、これ。



かぼちゃ。
ほっこり甘くて玉ねぎの甘みと相乗効果。具が多いスープって感じでも頂ける、スパイスたっぷりの優しい味です。まぁスープというには塩が効いてますけど。
しかし炭水化物(米)に炭水化物(かぼちゃ)を合わせるというのは、かなりお腹にきますよこれ。



サンボル代わりになるキャベツとココナッツ。
単体で食べても美味しいんですけど、これとレンズ豆の組合せが最高でした。肉とか魚に合うなら分かるんですけど、まさか豆に一番合うとは思いもしませんでした。



ジャガイモ。
今日のトラップ。めちゃくちゃ辛い。でも癖になって、汗ダラダラでついつい箸が伸びる。
でも、米とかぼちゃとジャガイモという炭水化物コンボは、さすがに完食には難しく、これとかぼちゃはテイクアウトさせてもらいました。
しかし辛いなー。ジャガイモってカレーにおける辛味消しじゃないのかコノヤローって感じで辛いんですが、なんでこんなに辛くてもちゃんと味わいとして美味しい要素を際立たせられるんだろうかとしみじみ。

前日に四川麻婆豆腐を作ったんですよ。ここ半年、中華鍋を買ってからハマって作ってるんですけど。で、段々辛さの追求が度を越してきて、今や辛すぎて何なのか分かんなくなっちゃってるですよね。もう前日はしみじみ反省してたんですよ。なので、この辛旨って目指す味なんですよね。結局はバランスというはわかっちゃいるんですけどね。プロってすごいなぁと。



全景。しかしまぁ多すぎでしょ、これ。



紅茶も頂き、今日も満足過ぎる時間でございました。


ランディワ
茨城県常総市向石下899-3
0297-42-1222

2013年5月15日水曜日

浜崎蒲鉾店 - 海鮮魚丸

鹿児島に行って来ました第9弾。これで最後です。いやー、ダラダラと書いてたら、帰ってきてから二ヶ月経っちゃいました。

まぁともかく最後を飾るのは、さつま揚げの本場、串木野にある浜崎蒲鉾店さん。
あの有名なリストランテ濱崎の濱崎シェフのご実家なんですね。なんて書いてますけど、お邪魔する直前まで知りませんでした。

僕にとっては学生時代の味。入り浸ってた居酒屋の女将さんが串木野出身で、お店ではこちらのさつま揚げを取り寄せてたんですね。なのでさつま揚げといえばこの味がまず浮かぶんです。通販で取り寄せたりもしてましたけど、鹿児島に行くからにはお店にもお邪魔して来ました。

ちなみに学生時代に食べてたのはしそ入りのさつま揚げなんですけど、もう随分前に商品としてなくなっちゃったんですね。残念。


海鮮魚丸。
エビ・イカ・チーズがもにゅもにゅ入ってます。濃厚海の味。いや、そもそもさつま揚げですから魚のすり身ですよ、魚の味と香りです。そこに加えてエビとイカの香りがまた濃厚で。アクセントのチーズと相まって、絶品おつまみですな。



手前のイカ、奥のごぼう。
松下商店さんの海老ニラ天もそうだったんですけど、ほんと練り物でこの一口サイズって凶悪ですな。これもイカの香りがブワッと香って焼酎が欲しくなる。

そしてごぼう。鹿児島のごぼうは美味しいなぁ。大隅半島の方が産地だと聞きましたけど、確かにごぼうを使った料理が多かった。ごぼうの唐揚げとかあったし。そんで美味かったし。



あと写真とるの忘れちゃったんですけど、チーズちぎりって小さめの蒲鉾が最強おつまみ。もっと買えばよかったってめっちゃ後悔してます。


ちなみに串木野には、超大手芋焼酎蔵の濱田酒造さんがあります。
鹿児島で愛する焼酎の蔵元さんを廻ってきたんですが、最後の締めは濱田酒造さんの傳藏院蔵におじゃまして工場見学してきました。

他の蔵元見学日記。
中村酒造場を訪ねて、2013春
八千代伝酒造を訪ねて、2013春
大和桜酒造を訪ねて、2013春

写真撮影が不可だったので、ブログの記事にはしませんでたが、非常に興味深い内容でして。
必要な部分の手作業と、出来る限りコストを減らすオートメーション化、でもやることは昔ながらの焼酎造りと同じ手順。どっちがいいとかいう話ではなく、芋焼酎の未来は面白いなぁと思った次第でございます。

閑話休題。

鹿児島で何種類かさつま揚げを食べて来ましたが、こちらのは甘さがちょっと強いのが特徴でしょうか。その甘さが芋焼酎を飲みたくさせるんですよ。


浜崎さんちののさつま揚げと濱田酒造さんの薩摩富士が、僕の焼酎ライフの始まり。


有限会社 浜崎蒲鉾店

鹿児島県いちき串木野市上名3092
0996-32-2229


2013年5月14日火曜日

松下商店 - がね天、エビにら天、さつま揚げ

鹿児島に行って来ました第8弾。さつま揚げの本場、串木野にある松下商店さんです。
大和桜酒造の徹幹さんに教えてもらいました。

串木野で食べるさつま揚げは、鹿児島市内で食べるさつま揚げよりしっかり甘い気がします。それがまた焼酎に合うんですよね。


がね天。写真の上のほうです。しかしなんで最近こんなに写真がボケるかな。まぁ適当にしか撮ってないからしょうがないんですけど。

がね天って本来はさつまいものかき揚げだと思いますが、要はさつまいもが入ったさつま揚げということです。正直なところ、プリプリの魚肉にもっさり芋ってどうなんやろって思っていましたが、いやいやほんと食わず嫌いはよくないですね。さつま揚げ自体の甘さと芋の甘さが別物で、砂糖の甘さを芋が中和するといった塩梅。それがまたほっこりする味でして、焼酎を飲むよりご飯が欲しくなる。いやまぁ前提が焼酎ってのもどうなんやろって話ですけど。


エビにら天。写真の下。変わってこちらは最強の酒の肴。エビ味は強い訳じゃなくて旨味のベースの出汁みたいな感じで、そこにニラの香りが一癖香る。進む、焼酎が進む。
また大きさが反則なんですよ。一口でパクっといけるから、箸が止まらない。エビにら焼酎のループは凶悪です。



奥さんがちゃんと盛ってくれました。まぁ写真の下手さは変わらんですけど。



さつま揚げ。
こちらのさつま揚げは食感がちょっと独特で、聞けば豆腐の量がポイントなんだとか。僕は魚の身がぶりぶりしたのが好きだと思ってましたけど、そんなこともなくむしろ独特で美味しい。

それにしてもちゃんと甘い。もう焼酎が飲みたくなってしょうがない。

面白いのが、ここのに限らず本場串木野のさつま揚げを食べるときに一番美味しい焼酎は地元のお酒。我が家で飲んでるのだと市来の大和桜。まぁ正確には合併するまでは串木野市と市来町ですけどとなり町。

鹿児島の好きな芋焼酎はいくつかあって、さつま揚げはどれとも合う。だけど地元の酒のほうがもっと相性がいいってあたり、食の不思議であり楽しいところです。



有限会社 松下商店
鹿児島県いちき串木野市西塩田町21
0996-33-2531

2013年5月12日日曜日

坂留鶏肉店 - 鶏刺し、ぼんじり焼き、手羽焼き

鹿児島に行って来ました第7弾。すっかり間が開いてしまいました。
鹿児島空港側の鶏肉屋さん、坂留鶏肉店さんです。

もうちょっと早くに気づいてたらお昼ごはんもここで食べたのになぁ。あ、お店からすぐのところにこちらが経営されてる和食屋さんがあるんですね。空港でお昼食べながら見つけたからなぁ。

ともあれ、荷物をコインロッカーに放り込んでてくてくします。歩くこと数分、鶏肉うぉっふる!
保冷バッグで買って帰れるので、お刺身を2パック(500gくらい)と、ぼんじり焼き、手羽焼きを購入。


お刺身。モモ肉。お刺身のパックは、モモと胸の両方が半々で入ってます。これはそのモモを2パック分まとめて玉ねぎの上に。
赤々として美味しそうな肉質。やっぱり皮目は炙ってあるんですね。

ぶりぶりとした食感。甘みがすごい。ブツブツと噛み切る度にジュワって味が広がる。あ、醤油はもちろん鹿児島で買ってきた甘いやつですよ。でも、醤油の甘さじゃなくて肉の甘さがとにかく目をひく、目じゃないな、舌でうぉふうぉふ。いいなーモモ刺しがいつでも食べられるなんて。



胸肉。ささみのお刺身は我が家の買い物圏内で購入可能なのでちょくちょく食べてますが、いつもは若鶏。これはもう少し歯ごたえがある。モモ肉ほどのブリブリ感はない代わりに、舌の上でねっとりする。醤油との相性は実はこっちのほうが良い。モモよりも一体感がある。思えばモモ肉は塩とレモンとかで食べてもよかったかも。でも胸肉は醤油やね。

しかしまぁ適当な写真でごめんなさい。



ぼんじりが大きい。中心に骨が残ったサイズで切り取られてて、脂っこいぼんじりとは違う肉食系ぼんじり。甘目のタレがよく染みて美味い。唯一の欠点は骨が邪魔ってくらいだけど、骨があるからこそのこの旨味やしなぁ。
こちらのお店は通販もされてるんですが、ぼんじりはメニューになかった。いやー、食べれてよかったですよ。

手羽焼き。ぼんじりほど味が染みてないのは単にでかいから。すっごい食べごたえのある手羽。程よく脂の落ちた皮目がムチッってなって、中のプリプリの肉との食感の違いが楽しい。

甘目の味付けは焼酎に合う。確かに合う。さつま揚げが甘めなのもそういうことなんだろうな。



鶏好きにはほんと極楽の鹿児島ですが、最後の最後まで完璧でした。
空港から歩いてすぐなので、生物のお土産に躊躇する人でもハードルは低いかと。

鹿児島に来てから美味しい鶏肉屋さんを教えてもらってたんですが、ちょっと場所が離れてる上、定休日とも重なって買いに行けませんでした。でもでも空港側で鹿児島を締めるにふさわしい味にありつけたのは、鶏肉に対する日頃の愛情のおかげなんでしょうかね。そうですよね。


有限会社坂留鶏肉店
鹿児島県霧島市溝辺町麓1391-5
0995-58-2939


2013年5月10日金曜日

ヒラツメガニを食す、2013新緑

ヒラツメガニ、というものを買ってきました。
漢字で書くと「平爪蟹」。他には「丸がに」とか言うらしいです。

海無し県生まれなので、という言い訳が関係ないくらい、そもそもカニに興味がないんですよね。美味しいとは思うけどそんなに盛り上がらない。高いし。

そう思ってたんですけど、これは安くて程々美味しくて、楽しく頂きました。



それにしてもちょっと意味がわからない量。夫婦二人だって言ってんのに。

生きてる状態で買ってきて、帰宅するまで3時間くらい。一匹も死んでなくてめちゃくちゃ元気。

なので真水にしばらく漬けておとなしくさせます。暴れて危ないからそうしろと言われましたが、これって死ぬんですかね?弱るんですかね?寝るんですかね?教えてカニの人。



で、味噌汁にしろ、美味いからって買ってきたんですけど、ネットで調べると大きめのは茹でたり蒸したりしてる人も。

ということで、大きめの数匹をより分けて蒸してみます。

おー、綺麗な赤色に。造形もかっこいいじゃないですか。ちなみに甲羅の模様がHに見えるから、スケベ蟹とか呼ばれるちょっとかわいそうな子。



可食部は少ないから、味噌を味わうのを中心にとのことなので、パカっと開けて味噌をすする。

うん、たいしたことないなぁ。コクが無いわけじゃないけど薄いし、なにより苦味が気になる。うーん、これは失敗だったのかなぁ。

一応少ない身もほじってみる。食感は一般的に想像する蟹より細めの繊維がプリっとして、ヤシガニとかをちょっとだけ思い出してなかなか上品。でもやっぱり旨味は足りないなぁ。



ということで、オススメの食べ方で味噌汁にしてみる。

写真は丸っと入ってるだけなんですけど、食べる前に甲羅を開けて味噌をこそげ落として、ついでに胴体を十字に切って中の身もガシガシとつついてから頂きました。

いや、これは美味しい。やっぱり素直に奨められた食べ方をしろってことですねぇ。

蟹の風味が強くないものの上品に出てて、よく言えば癖のない旨出汁、悪く言えば蟹味が薄いと。
でも汁物のベースとしてはかなり好みです。

値段が高かったら、蟹なのにしょぼいって思うんでしょうけど、この蟹はかなり安いからむしろ見た目含めて楽しい食材でございます。逆に言えば、この蟹がそれなりの値段で売ってたら買ってはいけないということでしょうか。

身を食べると、繊維の細さのおかげなのか、カニ味噌とホントの味噌の味をよく吸って美味しい。まぁ食べるところは少ないんですけど。

蒸したときは随分失敗したなぁって思ったんですが、見合った食べ方をすればちゃんと美味しいんですね。ホント、人の話はよく聞けと。


よくよく調べてみると、どうやら蒸すにはまだ小さいんですね。もっと大きければ蒸したり茹でたりもいいんだとか。



味噌汁にしても残ります、えぇ、あれだけあれば。

ということで、スープを作っておきます。殻からも出汁が出るとのことなので、甲羅を開けて身はぶつ切りにして煮出します。

ガスガスと身を崩したりしつつ煮出すこと数十分。濃厚な出汁が取れました。めっちゃ良い香り。



そして哀れな残骸たち。



まずはこの出汁でご飯を炊く。
牡蠣汁でご飯を炊いた時も思ったんですけど、こういう出汁って意外とその味全開とはならない。これも上品な出汁の奥にほんのり香る蟹。特に熱いうちはお米の香りと相まっておとなしい。

でもちょっと冷ませば蟹の香りもわかりやすくなって贅沢気分でございます。

適当写真なので色について言うのはあれなんですけど、醤油を入れなくてもほんのり黄色いみその色って感じです。



ご飯は2回炊いたんですけど、まだまだ出汁はある。さてどうしようかということで、玉子豆腐にすることに。

ちなみに、玉子豆腐と茶碗蒸しの違いって、出汁の量なんですね。知りませんでした。
まぁ今回のがどっちなのかは、奥さんが作ったから知らないんですけど、やや固めだったから玉子豆腐かなと。

出来上がりの熱々を食す。

至高。きましたこれ、この蟹の一番美味しい食べ方だった。上品なちょっと薄めの蟹味、これがちょうどいい。くどくならず、でも蟹の香りは満載。いやはや、提案した俺偉い。作った奥さんもっと偉い。

冷めていっても美味しさそのまま、ちがうなそのままじゃなくて、蟹味が濃厚になる。冷えてきたら、なんかちょっとタレ的なものをかけてもいいかも。あの玉子豆腐のタレみたいな。

まぁとにかく衝撃の蟹味が楽しめました。すげーこれ。



ということで、数十匹のヒラツメガニ、家に帰ったときはどうしようかと思った量ですけど、言われた通り出汁を取るのに最適ということでした。味噌汁も美味しかった。それ以上に玉子豆腐。つまり茶碗蒸しも美味いということ。

次回からはこんな量じゃなくて、ちょっとだけ分けてもらって汁物や茶碗蒸しを楽しもうかなと。