2014年12月9日火曜日

菜々かまど - 魚料理と古八幡

鹿児島も3度目になりますと、何度も行きたいお店が増えてきまして、でもまぁそんなに行けるわけないので泣く泣く我慢するわけです。でもでも、菜々かまどさんには2回行っちゃうんですよ、我が家にとって最も愛すべき居酒屋のひとつですから。

以前の菜々かまどさんの記事:
菜々かまど - 魚料理いろいろ(2013年春)
菜々かまど - 魚料理とキビナゴの珍味たち(2014年新緑)


初回。

毎度お通しからして美味い。ちょっとお店のメニューとはタイプが違うものが出ることがあるのですが、それらがまたちょっと独特に美味しいんですよね。毎回、お代わりというか普通の一皿としてオーダーしたくなります。



お刺身。
盛ってもらうか選ぶか迷ったのですが、ここでしか味わえない味をたっぷり食べたいので単品を。
カンパチと首折れサバ。

僕は今まで食べたお刺身の中でも、菜々かまどさんで食べるお刺身が一番美味しいと思うのですよ。それは毎回思うことですし、全ての種類とは言わないまでも、大部分についてそう思うのです。今回選択したこの2品なんかは、間違いなくこちらで頂くものが一番美味しいかったなぁとなるのです。旨味を引き出す時間と、食感が楽しめる時間の2つをコントロールしてるなぁと、感服する味でございます。



これも毎回頼んじゃう真つぶ。飽きない。延々食べられる。ほんと、初めて菜々かまどさんにおじゃました時にこれを教えてくれたサラリーマンのお兄さん、ありがとうなのですよ。



にがうりの浅漬け。
これも毎回…以下省略。ゴーヤの季節には家で何度もつくるのですが、塩梅ってやつですね、ここで食べるものほど美味しくできない。いや、家で作っても美味しいんですよ。でも明らかに違うんですよ。ゴーヤの質も重要なんでしょうけど、味付けの絶妙さが美味さの大きな部分を占めてるなぁと。



食べかけですまぬ、カンパチのカマ焼き。
そういえば今回が初めてでした、カマ焼き。外パリ中ふわの王道をいく焼き加減は、骨とヒレ以外は食べ尽くしてしまいます。焦げる手前、ぎりぎりのところでパリパリに焼かれた皮の美味さは最高でした。



なんだろう、この幸せな画。
ひたすら八幡をお湯割りで飲んでおりまして、とにかく焼酎と合うのです。別に日本酒でも合うと思いますけど、やっぱり焼酎が飲みたくなる味。そしてお店の風情なんですよね。



ちょっとだけロックも。



中身は、少しだけ頂いた古八幡。存在は知ってましたけど、今まで飲む機会がなかった逸品でございます。

不思議なことに、ロックで飲む古八幡は、普段飲んでる八幡とは逆の印象。繊細でスマートな印象が先にあり、あの力強い芋の香りとコクはいいところを残して削ぎ落とされたかのような印象です。食事と合わせて飲むというよりは、ショットできゅっと飲みたい感じでした。昔ちょっとだけハマったジンの飲み方を思い出します、えぇ。



この日も毎回と同じように開店を待っての入店。そして我々と同じようにのれんがかかるのを待つご夫婦がいらっしゃって、お隣の席に。お酒が取り持つ縁は素敵なものでございました。

ちなみにおじゃましたのは月曜日。我々、鹿児島に着いたのは日曜日でして、できることなら鹿児島の初日はここで幕を開けたいのですが、菜々かまどさんは日曜休みなんですよね。そんなわけで、気分的には今日が初日なわけなのです。



二回目。
菜々かまどさんで幕を開けた(つもりの)鹿児島市内の滞在、終わりもやっぱりここで飲みたくなるのです。最後の夜は開店からちょっと経っての入店でございます。


今日のお通しはキビナゴの南蛮漬け。めちゃくちゃ美味い。優しいお酢に美しいキビナゴの旨味。野菜はシャキッと、全体では濁りのない澄んだ味。ほぁあぁ。



毎回同じもの食べてもなーとか思って、焼きナスを。ふかふか。そして鹿児島の甘い醤油が良く合います。そうか、焼きナスにこの醤油は絶品だったのかと、家に帰ったら復習しよう、うん。



今日は盛り合わせで。
毎度いろいろ絶品なのですが、鯛とイカが最高でした。いや、タコもカンパチも最高なんですが、今日に関しては更に上を行くものがあったわけです。感動。



菜々かまどさんに来たら必ず食べなきゃいけないつけ揚げ。あれ?初日も食べてるのに写真がなかったな。今度こそ、トビウオを買ったら挑戦してみよう。目標は高く(笑)



今日も食べてるにがうり。美味いんだからしょうがないんですよ。



キビナゴは、刺し身よりも火を入れたほうが美味しいんだよと、以前こちらで教えて頂きました。なので塩焼きを。軽く塩をして、15分くらい干してから焼いています。そのため、きゅっと身が締まって旨味増量。一手間が、一手間以上の味になって帰ってきております。(゚д゚)ウマー。



サービスで頂いた、黒豚の味噌汁とおにぎり。

菜々かまどさんは二階の座敷というか小部屋もありまして、そこで供されるのがコースの黒豚のしゃぶしゃぶなんですね。僕はまだおじゃましたことがないのですが、すっごく美味しいと教えてもらってたのです。でも、4名からと聞いていたので諦めてたんですよ。そしたら、2人でも大丈夫だよ、小さい鍋あるからと。えー、そうだったんですか。じゃあ次回はお願いししますって話なのですが、その話で出てくる黒豚を少し頂いた次第でして。これがまた、食べたことない味の味噌汁なんですよ。甘い脂が溶け出してて、初めて味わう出汁なのです。

そしておにぎりのお米は八幡を醸す高良さんの田んぼのもの。菜々かまどの大将は高良さんと懇意にされているとのとで、新米の時期に頂くんだそうです。このお米がまた美味しくて、えぇ。やや小粒に見えるんですよ。でもモチっとして味が強くて長い。お米の味が尾を引くって、そんなに経験しないよなぁとか思いつつ、ごちそうさまでございました。



心置きなく、鹿児島の夜を締めくくるのでした。


菜々かまど
鹿児島市山之口町10-18
099-225-7588

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