東京駅って、めったに行かないというか降りないというか、降りても周囲をふらつかない、新幹線に乗るから行くけど周囲は知らない馴染みのない駅でございます。八重洲地下街ってどこやねんって入り口を探すあたりすでに田舎者なのですが、噂のエリックサウスに行くならてくてく歩くのであります。
お昼を食べそこねた午後4時。夕飯まで待てない時に思い出して正解でした。午後1時からのメニュー、エリックミールスと菜食ミールスが食べられるのです。
エリックミールス。
9時の位置にターメリックライス。時計回りに、キーマカレー、マトンカレー、人参とれんこんのティヤール、サンバル、ラッサム、サラダ、チャトニー、ワダとウプマ。中央のパパドとその下にバスマティライス。
全体的に、スパイスがよく効いていて、それでいてオイル少な目の洗練された味。塩気が穏やかだけどエッジが立った味は都会の味という印象です。辛さは、辛いと書いてあるものでも大したことはなくて、でも食べてると汗が湧き出るからスパイス量はしっかりなんでしょう。
キーマカレー。
王道、中庸という印象の優等生。なにかのスパイスが突出することなく、穏やかなのにスパイス感たっぷりという美味しさ。
マトンカレー。
やや酸味。美味しいんだけど、マトンにはもう少しダークな味わいのほうが似合う気がします。ちょっと普通すぎる印象。
ティヤール。
ティヤールの定義がわかりませんけど、汁なしカレーって感じでいいんでしょうか。野菜の味をスパイスが引き出すという典型例で、非常に美味しい。
サンバル。
スリランカカレーで言うところのパリップ的存在でしょうか。まったりと甘スパイスって感じ。
ラッサム。
酸味が心地よいですな。これは癖になる。
サラダ。
可もなく不可もなく。ヨーグルトに出来たから、そっちにしたほうが良いですな。
ワデ。
ランディワとかで食べるものより小さめで、実はこれくらいのサイズのほうが食べやすかった。小ぶりなお陰でぱさつくこともないし。味は、他のメニューに比べてスパイスは控えめかな。
ウプマ。
初めて食べたけど、なにこれ美味しい。もっちりまったり、こういう食感のものもインド料理にあるんですなー。
パパド。
全粒粉のせいなのか、粉が香ると言えば聞こえはいいのですが、カレーに浸ると揚げ油と相まってしんなりしたマックのポテトみたいな風情に。しまったなぁ、避けとくべきだったか。まぁこれはこれで面白いんのですが、食べ方を間違えた感があります。
ターメリックライス。
普通。日本米だしね。
バスマティライス。
圧倒的に、バスマティライスとの相性が良いですな。香りもよく、久しぶりのバスマティを堪能できました。
奥さんは菜食ミールス。
違いはエリセイというかぼちゃのカレーと、ミックスベジタブル的な野菜カレー。
どちらも美味しかったけど、肉系がないといささか物足りないと感じるのは、全体的に甘めになっちゃうからでしょうか。野菜の甘さを云々は分かるんですが、これだけ種類があっても味のバリエーションが足りなく感じちゃうのは単なる贅沢な気もしますけど。
とまぁぐじぐじ書いてますけど、味も量もどちらも非常に満足度が高いカレーでして、東京駅ってことを考えれば値段にも納得感があります。
友人からは手食すればもっと美味しいって言われましたが、えぇ、わかってますよ、それは。でもこの後荷物持って電車乗ってをすると思うと、フィンガーボウルを出してもらって消え切らないスパイス臭に躊躇したんですよね。
でもまぁ確実に手食すべきだったと反省して、次回の糧と致しまする。
エリックサウス
東京都中央区八重洲2-1 八重洲地下街 中4号 (八重洲地下二番通り)
03-3527-9584
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