2014年3月30日日曜日

アルカラム - ハリーム・チキンティカボティ・チキンビリヤニ

カラチの空さんと共に八潮パキスタン料理界のツートップを形成するお店、アルカラムさんに行ってきました。

カラチの空さんの記事:
カラチの空 - ハリーム・マトンコルマ・マトンビリヤニ

めっちゃ近くなんですね、この2軒。徒歩10秒とか。八潮のみなさんがうらやまし限りです。

店内はカラチの空さんと同様に完全なるパキスタン仕様。でも若干こちらのほうが日本語と英語が多いような気もします。多分。

メニューは日替わりらしいのですが、聞けば結構なんでもあるっぽい。ということでハリームとチキンティカボティをオーダー。
普段はあまりドリンクを頼まないのですが、ドリンクは?って聞かれた勢いに飲まれてラッシーをお願いしたのです。そして持ち帰りにチキンビリヤニを。えぇ、フルコースですよ。


サラダ。
普通に美味しい。インドパキスタン料理屋さんのスタイルです。



ラッシー。
それほど色々なラッシーを飲んできたわけじゃありませんけど、ここのラッシーはこれまでで一番、激好みです。
奥さん的には若干甘すぎるって言いますけど、まぁその言い分も判りますけど、濃さが絶妙に好みでして、この濃さならこれくらい甘くても全体の調和がとれているなぁと。



ハリーム。
壁のメニューはにはラホリハリームと書いてあります。ラホリってラーホールのこと?ってウェイターさんに聞いたら、そうだよと。なるほど、ラーホール風ということなのでしょうか。

しっかりと煮こまれた豆と肉は完全に粒子となって一体化しています。これまで食べたハリームの中では最も細かいタイプでしょうか。
味は肉が強く、ほんの少しだけ獣臭がします。ウッとくるほど強くないので、むしろ旨みとなる感じです。奥さんは獣臭には感じないって言いますから、まぁその程度。全体としては旨みが強いです。

肉の旨みと調和するのは、トッピングのフライドオニオンと生姜。特に焦げてるに近いくらい芳ばしいフライドオニオンとの相性は素晴らしくて、もっと乗っけたかったですな。
ちなみにレモンが付いてなかったのですが、これがラーホールスタイルということなのかどうなのか。聞きそびれてしまいました。レモン、聞けば出てきたのかな。

そしてオイル(ギー?)がたっぷりなのも特徴でしょうか。肉+油はなかなかのボリュームに感じます。いや、感じるというよりも、実際に量が多いんですけど。似たような値段の一皿としてはこれまでで一番多かったんじゃないでしょうか。それでも最後まで飽きないんだから、パキスタン料理は奥が深いですなぁ。

しかしカロリーはどれくらいなんだろうか。気にするなら食うなって話ですけど。



チキンティカボティ。
こちらはやや酸味があるペーストに、これでもかという量のチキン。そして見た目にもわかるオイル満載。そしてめっちゃ旨い。オイルがたっぷりなこともありかなり派手目な味を想像するのですが、意外と重たくないしクドくない。
ほろりと解けるチキンはオイルもペーストも含みまくりで、大ぶりの肉片を細かく砕いて食べても一口分でめっちゃ満足します。鶏好きには至福でございます。

味は濃いのですが、塩気というよりはスパイスが骨太という印象。ハリームはフライドオニオンのせいもあったと思いますけど、それを差し引いても両皿とも焦げたような濃厚なスパイス味が楽しめます。



ナンが無くなりかけるとおかわりは?って聞いてもらえましたので2枚目を。
どこかの記事でナンは食べ放題って見た気もしますけど、実際はどうなのかよく判りません。ざっと計算するとお会計は200円多かったようですので、おかわりしたナンは別会計だったのか、それとも他のものの値段が違ってたのか。

そんなことよりも、このナンがまた曲者でして、ふっくらともっちりの両方が詰め込まれています。ふかふか感が表面の層にあり、むわっと粉の香りが立つのですが、その先にある中心はもっちりもちもち。弾力が堪りません。噛みしめると広がる粉の旨みと甘みです。巷のナンのようにたっぷり甘いということはなく、粉の甘みが自然に広がります。

いやー、このタイプのナンは(ふかふか感が少ないという意味で)賛否がありそうな気がしますけど、僕は相当好みです。パンが好きというより粉が好きという人にオススメなんじゃないかと。

そしてこのナンの食感が、カレーとよく合っています。オイルを吸い込み過ぎないから、これだけカレーがオイリーだって言ってても、口に入れる時はそれほどでもなく。



もちろん完食です。上述の通りバランスのよい味付けとナンのおかげで、クドくなったりすることなく食べ進んだわけです。見た目よりも派手な味付けじゃなかったですなぁと。


夜はテイクアウトしたチキンビリヤニ。
適度に色もバラけてて、見るからに美味しそう。そして量がすごい。マーフレストランのビリヤニが800円ですごく盛りがいいのですが、ここも同じくらい。そして鶏肉の量が半端ない。お店で食べたカレーもそうですけど、とにかく盛りがいい印象です。別に大盛りが売りじゃないと思いますけど、でもまぁ食べ足りないってことがまずなさそうな量なのです。

味はこれまで食べたことのあるビリヤニよりも酸味が立ち、カレー感が薄いやや独特のもの。美味しいけど好みかと言われるとちょっと物足りない。お店で食べたカレーとはちょっと趣が違うのは意外でした。



ライタも付いてきます。これもまた初めてのタイプ。きゅうりとかの野菜は一切なく、胡麻とスパイスが入っている緩めたヨーグルトという状態。
ビリヤニにかけるとと酸味が混じって濃い味になり、ライタ有りの味で完成形だったんだなと納得なのです。



ということで、丸一日どっぷりとアルカラムさんの味を楽しんだわけですが、好みで言えばカラチの空さんよりも好きな味でした。塩気とスパイスのバランスがポイントだったわけです。

八潮方面はまず滅多に用事がないのですが、それでもなんか理由を作って再訪必死な美味しさ。また行きたいなぁ。


アルカラム
埼玉県八潮市中央1-8-10
048-949-6878

2 件のコメント:

  1. こんにちは。

    ここのラッシーは本当に濃厚ですよね。しかも量がスゴい!これだけの量のヨーグルトを甘くするにはどれだけの砂糖が必要なんでしょうかね。

    ここのハリームは他のお店のものよりもずっしり重い感じがしますね。レモンなしではキツイかも・・・。言えば出してくれると思いますよ。

    パキスタン料理は作るときに使う油の量が1カップとかいうレシピがザラなのでナンと合わせると1500カロリー以上はあるのではないでしょうか?量も多過ぎですし。まあそこも魅力ではあるのですが。

    そんな感じなので在日のパキスタン人はほとんどが糖尿病などの病気をお持ちだそうです。まあお店で見かける人達の体型を見るとそれも頷けます。自分も気をつけねば(笑)。

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    1. レモン、聞けばよかったんですね。ラーホールスタイルなのかなって思い込んでしまって、聞くという選択肢が何故か浮かびませんでした。
      そして油1カップとかですか…聞かなきゃ良かったってくらいのカロリーですねぇ(笑)
      まぁパキスタン人の皆さんと違って毎日のように食べるわけじゃないですから、たまにいいじゃないかと自分に言い聞かせております。

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