2013年10月17日木曜日

ファームさとう - いちじく、蓬莱柿

鹿嶋方面に行く途中にみずうみ農園さんを見つけて以来、急にいちじくが我が家に馴染みの果物になりました。

久しぶりの鹿嶋行きとなったこの日もみずうみ農園さんは予定の一つだったわけですが、ちょいと遅めに電話をしたら、今日の分はもう終わっちゃったと。しまったなぁと、一旦は諦めたんです。

ところが帰り道、何故かいつもとは違った道を通ってみたら、あるじゃないですか、別の直売所が。

香取市はいちじくをブランド化しようと試みてまして、このページにも3軒のいちじく農家さんが紹介されています。今回おじゃましたもその中の一つ、ファームさとうさんです。

遅い時間なのでそれほど多くのいちじくがあるわけじゃありませんが、その中に見慣れないいちじくが。

やや小ぶりですが、色がまだ青いんですね。それなのにバックリと割れて甘熟しているんです。
聞けば、蓬莱柿という品種。普段目にする品種は、桝井ドーフィン種というものが一般的なんだそうです。

この蓬莱柿、寛永年間に中国から入ってきた歴史ある品種で、あまり赤くならないことから白いちじくと呼ばれたりもするんだとか。また写真のとおり割れやすい品種のため、輸送方法が改善される最近までは地元消費が多い幻の品種だったんだそうです。

珍しいもの好きですから当然購入。お店の方は、ジャムを作るのにいいよと教えてくれましたが、もちろん生食も美味しいとのこと。




大粒のしっかりとした果肉。
食べると、これまでのいちじくじゃ感じられなかった酸味が。もちろん甘みも濃くて濃厚なんですが、それ以上に酸味が印象的なんですよ。
もちろん酸っぱいとかそういうことじゃないんですが、いちじくのねっとりした甘みをサクって切るような味わいで、これはいくつでも食べられる味です。食べ過ぎるとお腹こわしますけど。

いちじくは甘熟すればするほど甘みも強くねっとりしますが、その分単調な味にもなりがちでして、だから生ハムいちじくなんて食べ方にもなるわけです。

そんなわけで美味しくても果物のさっぱり感とは無縁だと思ってましたが、いやはや、これはびっくりの爽やかいちじくでございました。



ちなみにこちらの農園では、他にもザ・キングという品種も扱ってるそうです。少し調べると夏しか食べられない品種で、しかもこれも青いまま甘熟すると。そして皮まで食べられるため、甘熟するととても出荷出来ないくらいトロトロになるんだとか。
なのでこちらも地元でしか食べられない味らしいんですよね。ということで、来年を楽しみにすることにします。



ファームさとう
千葉県香取市中洲132
0478-56-0147

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