まぁ行きたかったんですけどね、なかなか忙しくて佐野まで行く時間が取れなかったわけですよ。
でもですね、鉄腕ダッシュのラーメン企画、リーダーが麺屋ようすけさんで麺打ちの修行してたじゃないですか。もうね、あれ見たら佐野ラーメンが食べたくてしょうがなくて、えぇ、行っちゃうわけですよ、これ。
ということで、本日のお店は一乃胡さん。「イチノエビス」と読むんですね。
場所は、僕がこのブログをはじめる前に行ったラーメン大金さんの場所。大金さんは移転されてたんですね。
でも、数年ぶりに行ったらいろいろ思い出だすもんです、座った場所まで。ちょっと懐かしい。大金さんも美味しかったなぁと思ったら、どちらもおぐら屋さんで修行された方。まぁおぐら屋さんって未だに行けてないんですが。
ちゃーしゅーめん。
いやー、美しい佇まい。
スープはかなりあっさり。鶏感は弱く、鰹系の香りがほんのりと。塩気も醤油の香りも控えめで、とにかく均整の取れた美しいスープ。
麺は四角系。平打ち麺って書いてるサイトも見るのですが、断面はかなり正方形に近い印象です。縮れ具合も強くなくて、ゆるく波打つ程度。
この麺がしっかりとコシを残した固茹でで、かなりガツンとした印象。粉はそんなに香らないのですが、粉味は感じられる噛み締め系とも言える麺。やや佐野ラーメンっぽさが少ないタイプです。このところこんな感じの麺をよく見ますから、流行りなのかもしれません。ピロピロの麺は、好きな人にはたまりませんけど、太麺つけ麺みたいな人からしたらなんじゃこりゃってなりそうな気もしますから、その間をとっているのかなと思わなくもない。
チャーシューは脂たっぷりとろける系。味付けは濃く、塩が立つが、臭み少なくかなり上質。
メンマはあっさりのシャキシャキ系で、全体に調和する分だけ特徴も薄い。
あと、ネギの香りが良く効いて、いいアクセントになっております。
そんなわけで、個々の要素はどれも相当レベルが高いんですね。ところが、一口食べてなんかあれって感じるんですよ。奥さんと思わず顔を見合わせて、なんというか、スープと麺がバラバラなんですね。チャーシューも浮いてるし、メンマは空気になるし。なんだろう、この一体感の無さって感じなのです。
スープを味わえば美味しいし、麺も好みだし、チャーシューも高評価。なのに妙なイマイチ感。多分、麺の細さ、硬さに対して、スープが美し過ぎるし、スープの美しさにはチャーシューの主張が強すぎるし、それに引き換えメンマはスープに寄り添いすぎてるってことなのでしょうか。
うーん。
ちょっと置いておこうか、とは奥さんの提案。なるほど、うん、そうしようかと、餃子を食べて休憩です。
…
麺が適度にスープを吸って、綺麗さはそのままによく絡んだ状態に。
チャーシューからは塩気と肉っ気が染みだしてて、これまた良く調和しております。うん、メンマは変わらなかったかな。
もちろんしっかりめの茹で加減な麺は伸びてることはなくて、いやー、まさかの時間を置くことで完成ですか。麺類は、伸びる前にガッと食べる印象しかないですからねー。なかなかおもしろい経験でした。
この感じはいつものことなのか、今回たまたまだったのか。結果的に完成度が高いのか低いのかよくわからないことになってますが、美味しかったのは事実なのであります。
奥さんはらーめん。チャーシューは時間をおいても塩気がきついと言ってましたが、まぁ好みの範疇でしょうか。
餃子。
食べること数分って言ってますけど、その間に食べたのは一個。でっかくて熱くて、苦戦したですよ。パンパンに詰め込まれた野菜たっぷりな餡は、程よくをちょっと超えるくらいのにんにくが美味しくもあり、ちょっとこの後不安になったり。
ということで、前評判通りの美味しさではありましたが、まとまりという点では一考の余地があるかもしれない一杯でした。でもまぁ、落ち着いてきたら名店の仲間入りしそうな出来の良い味でした。
名店を生む物件なのかもしれませんね、ここは。
一乃胡
栃木県佐野市赤坂町960-28
0283-86-8777
火曜日定休
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